就任あいさつ・学級あいさつで話すこと

転勤したばかりの学校。
初めて担任する学級。
子どもたちとの最初の出会いは大切だ。

子どもたちは心の中でいろいろなことを思っている。

どんな先生だろう?何を話すのだろう?
楽しい先生ならいいな。遊んでくれるかな。
自分の思ってることを分かってくれるかな。
自分が勉強したいことを一生懸命教えてくれるならいいな。
いじめや差別があった時助けてくれるかな。
うまくやっていけるかな?

期待と不安が入り交じっている。

だから、子どもが少しでも期待が膨らむように、安心感を持てるように
話をすることは大事である。若いときだったら、はつらつとした声で
「授業を全力でがんばります」「一緒に遊びましょう」
「明るく楽しいクラスにしよう」「みんなでいい学級にしよう」
というだけでも子どもたちは喜んだだろう。
私のように、教員をン十年もやっていると、見ただけでベテランと分かるので
子どもたちは、それだけでは物足らなく思うものだ。
それでも最初の話をする時、基本として共通なことがある。
それは、

『子どもの実態を素早く見抜き,一つでいいからほめること』

これは就任あいさつでも学級あいさつでも同様。

就任あいさつの時、多くの先生はよくそこから切り出す。
「初めて会ったのに朝からいっぱいあいさつをする子どもたちに何人も会いました。
 あいさつの飛び交う明るい学校ですね。」
「校門を入ったら花壇に花がたくさん咲いていました。みんなが育てたそうですね。
 植物を大事にするやさしい子どもたちがいっぱいの学校ですね。」
「朝からたくさんの人が走り回って遊んでいました。元気いっぱいですね。」
スタンダードではあるが、自分たちのこと,自分たちの学校をほめられて
悪い気がする子どもはいない。ただしそれはお世辞ではいけない。だから、
始業式までに学校内をしっかり見ること、始業式の朝に子どもたちの姿から
いいネタを発見することが大事である。
ベテランともなると,課題というべきところから褒めネタを発見しうまく話せる人もいる。
(私はこの日の朝登校指導をした時のことを話した。登校班で上級生がしっかり
 お世話をしながら仲良く登校していた。また、子どもだけでなく
 地域の方々もあいさつをしてくださったことがとても気持ちよかった)

新しい学級担任であれば、その学年の前担任や在任の先生方からいいところを聞いておき、
朝からの子どもたちの動きから、学級の子どもたちのいいところを発見しておくことだ。
「始業式の時の話を聞く姿勢が素晴らしかったですね。聞いていた通りです。」
「皆さんのあいさつや返事は、はきはきして気持ちいいですね。こっちまでうきうき
 元気になります。」

次に自分のことを紹介する。自分はこんな人間(先生)です。こんなものが得意です。
ということをユーモアを交えて話す。そしてそれを生かして皆さんの教育にあたる、と
いうことを入れることで、子どもたちは自分たちの先生という意識を持つ。
「スポーツが得意です。体力には自信があるので、みんなと一緒に体を動かして
 運動したり掃除をしながらいろいろな技を教えてあげますよ。」
「本を読むのが好きです。皆さんの好きな本を教えてください。図書室にこんな本が
 あるよ,とか,この本はこんな所が面白かったよ、とか。」
「しゅうちゅう力があり、おもしろく、たのしい性格の、し・お・た と言います。
そして、しっかり考えて、教え合う、楽しい授業をやっていきたいです。」
ここで、その教師の教育スタイルが少しだけ見える。
物を持ち込んだり、画用紙に描いた文字や絵を活用するのも一つの手である。
(私は言葉だけでいかに子どもを惹き付けるか、を考えて話した。
そんなに難しいことではなく、リピートと声の抑揚を使ったことぐらいであるが、
けっこう楽しがっていた)

学級あいさつでは、ここはもっとくだけたり、エピソードなどを入れると
子どもは親近感を持つ。子どもから歓声や笑いが起きると和やかな雰囲気になる。
ただし、あまり調子に乗りすぎない。若い時は、教室内の賑やかな声や態度の中に

子どもが「心から喜んでいること」と「教師を試している」ことの区別を見抜けない

ことがあるので、まあほどほどに。

 
最後は、就任であれば「早く慣れてみんなと一緒に勉強を」「一生懸命がんばりますね」
「声をかけてください」などで締めて終わることが多い。
学級であれば,最後に自分のモットーを,びしっとあるいはさりげなく入れることで、
印象づける。

私の場合、体育館の就任式のあいさつでは、和やかな雰囲気のあいさつのラストに、
「ぼくの前いた学校は隣のK小学校です。皆さんの中にもお友達がいる人がいるみたいですね。(うんうんとうなずく何名かの顔が見える)
ぼくのことを知りたい人は、K小のお友達にきいてみてください。『厳しいよ!!』と言う(一瞬ピキンという雰囲気に)・・・かもしれませんよ。どうぞよろしくお願いしますね。」
笑って言ったが、ちょっと脅し過ぎたかな?
でもまあベテランともなると,多少厳しく見られるぐらいでいいと思いました^^@

学級では
「一年後の君たちが立派な上級生になれるよう、きびしく君たちを育てます。でも
 ふだんはにこやかな先生です。基本は楽しくやりますよ。」
というようなことを話した。

私の話をしっかりと聞いてくれる子どもたちのとの出会いがスタートした。
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by saibikan | 2011-04-10 10:24 | 学級づくり | Trackback | Comments(0)
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