「ほめ言葉のシャワー」を生かした「Happyターン・タイム」
ほめて伸ばす、とは、昔からよく言われたものだ。
自分もそうしたいと心がけ、子どものよさを見つけるよう努めてきた。
だが叱るべきときは厳しく叱る、そのことも忘れない。
メリハリを付けることで子どもには生きる力が育つ。
そして子ども同士もほめ合い、励まし合い、高め合うこと。
それが長年の自分の方針であり、今も続けていること。
芯は変わらない。
ただし、どうほめるか,どう叱るか、は、常に考えておかないと、
子どもたちに真の力や真の心は培われていかない。
子ども同士となるとなおさらである。
なぜなら子どもの実態は様々。
どこでも同じように通用するものではない。
それに時代とともに子どもは変化していく。
今の時代に,今の目の前にいる子どもの姿を見ながら、
教育のあり方は変わっていく部分がある。
一学期にNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で菊池省三先生の姿を見た。子どもへの接し方、ほめ言葉のシャワー、日記による交流、共感する点が多くあった。現在自分も同じ6年担任で、運動会での応援団の取り組みは、思わず「似ている」と笑ってしまった。
「ほめ言葉のシャワー」は、本にもなっていることで,実際どうされているのかな、と知りたいところだった。映像の中で、子どもたちが次々に級友にほめ言葉を発していくーその時の言葉を受ける側の子どもの表情が印象的だった。これをどの時間を使って、どれぐらいの割合でやっているのだろう?帰りの会でいつもできることではないだろうなあ、と、もっと知りたい部分もあった。
最もすごいな、と思ったのは、「成長ノート?」への赤ペンの入れよう。私も今年は「心の成長日記」を4月から毎日全員に書かせていたが、あれほど言葉を返してはいない。というか、家に帰ってからそこに時間は費やせないので真似はできないが、自分ももう少し子どもと心の交流を図れるように工夫が必要だなと思った。
その後、夏休みに福岡で、生で菊池先生の講演を聴いた。やはりテレビとは違う雰囲気や実践がそこにはあった。これまで多くの人が実践していることのよい部分を,菊池先生なりに自分のものとし,整理して実践しておられることがわかった。私の本棚に数年前からある本(小学校国語の学習ゲーム)の著者として抱いていたイメージとは若干違ったが、それはもちろんプラス面である。
今回は講演だけしか聞かなかったが、それでもずいぶんためになった。自分がこれからやろうとしていることに生かせると思った。
私は日常の授業で付箋紙を多用している。夏休み明けの自由研究発表会でも活用した。そして2学期から、数年前に6年生で実践した「付箋紙にクラス全員のいいところを書いて、それぞれが貼ってカードとして贈り合う」取り組みを、日常的に始めようと考えていた。子どもたちが決めたクラスの名前と意味に合わせた「Happy ターン・カード」の実施である。
そんな時に菊池先生の実践に出会ったことは、それをさらに膨らませることになった。書いたことを話し言葉でも伝えることにした。つまり、「ほめ言葉のシャワー」とのドッキングである。
毎週金曜日にわずか10分ほど『Happy ターン・タイム』を設定。2名の子どもがその日の、ハッピーマン。「Happyターン・カード」用の付箋紙は事前に配り、クラス全員が「よさ・がんばり・成長」等を書いておく。その後は「ほめ言葉のシャワー」的に、ハッピーマンとなった子どもに、前に立ってもらい、みんなから言葉を伝え、ハッピーマンは「お礼」を言う。そして、付箋紙はカード(画用紙)に貼られ、「今日のおみやげ」としてハッピーマンに手渡される。
週1回ペースで、現在クラスの4分の1がハッピーマンに。なかなか好評である。「ほめ言葉のシャワー」のように、話し言葉でも伝えることで、時間とともに、子どもたちの表情に笑顔が増えていくのが分かる。菊池先生の実践は確かだな、と実感している。とともに、自分のクラスの子どもたちの実態を常に見つめながら、この子どもたちに合った取り組みを今後も続けたいものだと考えている。
自分もそうしたいと心がけ、子どものよさを見つけるよう努めてきた。
だが叱るべきときは厳しく叱る、そのことも忘れない。
メリハリを付けることで子どもには生きる力が育つ。
そして子ども同士もほめ合い、励まし合い、高め合うこと。
それが長年の自分の方針であり、今も続けていること。
芯は変わらない。
ただし、どうほめるか,どう叱るか、は、常に考えておかないと、
子どもたちに真の力や真の心は培われていかない。
子ども同士となるとなおさらである。
なぜなら子どもの実態は様々。
どこでも同じように通用するものではない。
それに時代とともに子どもは変化していく。
今の時代に,今の目の前にいる子どもの姿を見ながら、
教育のあり方は変わっていく部分がある。
一学期にNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で菊池省三先生の姿を見た。子どもへの接し方、ほめ言葉のシャワー、日記による交流、共感する点が多くあった。現在自分も同じ6年担任で、運動会での応援団の取り組みは、思わず「似ている」と笑ってしまった。
「ほめ言葉のシャワー」は、本にもなっていることで,実際どうされているのかな、と知りたいところだった。映像の中で、子どもたちが次々に級友にほめ言葉を発していくーその時の言葉を受ける側の子どもの表情が印象的だった。これをどの時間を使って、どれぐらいの割合でやっているのだろう?帰りの会でいつもできることではないだろうなあ、と、もっと知りたい部分もあった。
最もすごいな、と思ったのは、「成長ノート?」への赤ペンの入れよう。私も今年は「心の成長日記」を4月から毎日全員に書かせていたが、あれほど言葉を返してはいない。というか、家に帰ってからそこに時間は費やせないので真似はできないが、自分ももう少し子どもと心の交流を図れるように工夫が必要だなと思った。
その後、夏休みに福岡で、生で菊池先生の講演を聴いた。やはりテレビとは違う雰囲気や実践がそこにはあった。これまで多くの人が実践していることのよい部分を,菊池先生なりに自分のものとし,整理して実践しておられることがわかった。私の本棚に数年前からある本(小学校国語の学習ゲーム)の著者として抱いていたイメージとは若干違ったが、それはもちろんプラス面である。
今回は講演だけしか聞かなかったが、それでもずいぶんためになった。自分がこれからやろうとしていることに生かせると思った。
私は日常の授業で付箋紙を多用している。夏休み明けの自由研究発表会でも活用した。そして2学期から、数年前に6年生で実践した「付箋紙にクラス全員のいいところを書いて、それぞれが貼ってカードとして贈り合う」取り組みを、日常的に始めようと考えていた。子どもたちが決めたクラスの名前と意味に合わせた「Happy ターン・カード」の実施である。
そんな時に菊池先生の実践に出会ったことは、それをさらに膨らませることになった。書いたことを話し言葉でも伝えることにした。つまり、「ほめ言葉のシャワー」とのドッキングである。
毎週金曜日にわずか10分ほど『Happy ターン・タイム』を設定。2名の子どもがその日の、ハッピーマン。「Happyターン・カード」用の付箋紙は事前に配り、クラス全員が「よさ・がんばり・成長」等を書いておく。その後は「ほめ言葉のシャワー」的に、ハッピーマンとなった子どもに、前に立ってもらい、みんなから言葉を伝え、ハッピーマンは「お礼」を言う。そして、付箋紙はカード(画用紙)に貼られ、「今日のおみやげ」としてハッピーマンに手渡される。
週1回ペースで、現在クラスの4分の1がハッピーマンに。なかなか好評である。「ほめ言葉のシャワー」のように、話し言葉でも伝えることで、時間とともに、子どもたちの表情に笑顔が増えていくのが分かる。菊池先生の実践は確かだな、と実感している。とともに、自分のクラスの子どもたちの実態を常に見つめながら、この子どもたちに合った取り組みを今後も続けたいものだと考えている。
by saibikan
| 2012-10-01 08:59
| 学級づくり
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