ほめ言葉を浴びる体験「Happyターン ラストTime」

先日、我がクラスの「HappyTurnTime」のことを記事にした。
あのラストの「HappyTurnTime」の日、実はもう一つの出来事があった。
それはラストのY君が終わった後「先生のHappyTurnをしたい。」
という発言があったのだ。それはある程度予想はしていた。

FB「ほめ言葉のシャワー」のグループの中で、実践されている先生方から
「子どもたちからそういう言葉が出て自分も受けました」という記事があったからだ。
また、数日前に「先生もハッピーマンにしてみたいな。」とつぶやく子どもの声を耳にしていた。

ただし自分は、子ども同士には必要だが,自分は受けなくてもいい、という気持ちを持っていた。
照れ屋でもあるし、教師のために時間を割くまでもないだろう、と思い、子どもからの言葉に
「ありがたいけど、先生はしなくてもいいよ。」
とすぐに断った。

しかし子どもたちは「え?先生もしなくちゃ。クラスみんな、したじゃん。」と言う。
そうだそうだ、と何人も言い出した。それでも私は丁重に
「ありがとう。みんなの気持ちだけ受け取っておくよ。時間もないしね。
 本当にしなくてもいいから、さあ終わろう。」
と、2度目のお断りをした。

c0052304_17101840.png

「え〜なんでー。ぼくたちだけにさせといて、それはないよ。」
「同じクラスの一人でしょう。」
「そうそう、しなきゃ。」
さすがにちょっと雰囲気的に断りづらくなり
「分かったよ」
と言って、付箋紙を渡した。

各班から代表の子どもが取って配り始めた。いつものようにカリカリと鉛筆で書き始める。
首をひねって何と書こうかと首をひねって考えている子どももいる。
「なんて書くかなああ=」
いつもと同じ風景。

2分後、子どもたちの前に立った。そしてそのとき初めて分かった。
ここに立つ子どもの気持ちが。
授業の時とは違う子どもたちの温かい視線が教室全体から突き刺さる。
笑顔で明るいんだけど、何か熱い感じと言うか、アイビームが強い。
そんな中で、なんと言われるのだろうという、不安(?)な自分。
だがもう開き直って「なんでもいいよ、どうぞ。」と口を開いた。

そこから23人が次々に発言した。
「授業がわかりやすい」とか「一緒に楽しんでくれる」とか
「おこるときは本気でおこってくれるからいい。」とか、まあいろいろ。
正直なところ、ちょっと涙が出そうになるぐらいなところもあった。
それは君の勘違いです,と思うこともあったが、とにかく聴いた。
もちろん笑いもあった。そんなこと先生に言うなよーと
叱咤されてるやつもいたが、それはそれで私にはうれしかった。
(ほめ言葉のシャワーの実感ってこれか)
と感じながら、ずっとそこに立っていた。

c0052304_16524552.jpg


最後の一人、Aちゃんだけ残った。
彼女は時々言えなくて,付箋紙を誰かが代わりに読むことがある。
最近はほとんど自分で発言していた。
だがこの日はなかなか言えない。
まわりのみんなもいつもは「代弁しようか?」と言うのに
この日はじっと待っていた。
(きっと、先生だから自分から言うに違いない。)と『待ち』の姿勢を
取っていたのだろう。だが沈黙は続き、次第にいらつく様子を見せる
周囲の子どもも見えた。
「じゃあ今日は先生が代弁しようか!」
と笑っていったが、強く首を振られた。
さすがに周りから「じゃあ俺が言うよ。」とも声が出たが、Aちゃんはそれも拒否していた。
「そうかあ、じゃあ声には出さなくても言いから、よかったら後で書いて教えてね。」
と私が言ったときだけ,こくりと頷いた。

そして子どもたちから「ハッピーな言葉の贈り物」の付箋紙付きカードを受け取り
お礼の言葉を言った。断りきれずに子どもたちの前に立ったが、やってよかったなと思う。
よく考えたら、多くの人からこんなに一度にほめ言葉を浴びる体験はこれまでになく、
(こんな幸せな気持ちを、全員が一度でも体験したら、その集団のモチベーションは
 あがるよな。)
ということを実感したから。ただし、だからこそ多用すべきではないかも、と思った。

子どもたちには
「こんなにたくさんのほめ言葉を一度にあびたのは、人生の中で初めてです。
 だから今とてもハッピーです。みんなありがとう。」
と感謝の意を伝えた。そして
「三ヶ月後の卒業式の日は、今以上にHAPPYな気分になって、思い切り・・・・・・笑いたい!」
の言葉で締めた。

終了後、ある子どもが「先生3学期もハッピーターンありますか?」と聴いてきたので、
「ああ、またやってもいいね。」というと「やったね」とはにかんで笑っていた。
自分の学級では、やはり今回のように、1週間に1度ぐらいで、数ヶ月かけて
一巡するぐらいがベストだと再確認した。
ただし3学期こそ、子どもたちだけでいいだろう。
それは最初に言っておこう。


あ、そうそう、すべて終わってから、Aちゃんが持ってきた付箋紙には、
今までにないほめ言葉が書いてあった。全く予想できない言葉だった。
それはこれ↓
c0052304_17163215.jpg

さすがにこれには、涙が出た。
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by saibikan | 2012-12-29 17:04 | 学級づくり | Trackback | Comments(0)
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