鑑賞力をどう評価する

c0052304_7372869.gif

この夏さまざまな図工美術の研究会に参加したり
美術作品を見たりする中で、自分の課題となったことがある。
○「鑑賞力」とは何なのだろう?
○「鑑賞力」をどう評価したらいいのか。

ある研究会で助言者の先生がこういった。

「鑑賞の力を評価するのは実は非常に難しい。
なぜなら、鑑賞で感じるものというのは、
人間の内面にあるからです。
人が心の中で感じたことを、口に出したり、文に書いたり、
体や表情で表現することで、他人にとっては、
その人がどう感じたかが、わかるのです。」

そうなんだよなあ。表現と切り離せない部分がある。

子供たちがどう鑑賞したかは、子供の表現から見るしかない。それは当然だろう。鑑賞力は表現と密接な関係にあるのは間違いない。
ここでいう表現とは、図工領域の表現ではなく、人が一般に持つ言語表現であったり身体表現であったりだ。

ところが、絵を見た感想を詳しく表現豊かに書けている子は鑑賞力が高く、感想が一言だけだから鑑賞力が低い、と決め付けたことはなかったか。つまり国語力に左右されて鑑賞力を評価していなかったか。自省しているところだ。

c0052304_7414733.jpg
様々な表現から総合的に鑑賞力を見い出し、評価していかなくてはいけないと思う。
最近は多少は工夫しているつもりだが、まだきちんとしたものになっていない。
図工の表現力から鑑賞力を見ることのできる実践もありそうだ。

2学期はそういうことを考えて課題や方法をもう少し具体化してみようかな。

これから、ブログも、いろんなできごとを「鑑賞」の視点をもって書いてみよう。
そうすることで何かが見えてくるかも。

にほんブログ村 教育ブログへぜひともクリックをお願いします

ブログランキング・にほんブログ村へ



c0052304_21152689.gif

人気blogランキングへ
[PR]
by saibikan | 2006-09-10 07:42 | 6年図工授業 | Trackback | Comments(12)
トラックバックURL : http://iroiroart.exblog.jp/tb/4526319
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by せきちゃん at 2006-09-10 11:19 x
初めまして,せきちゃんと申します。
鑑賞力=国語力
全くの同感です。図工を専門に学んでいないわたしは,苦労します。
逃げかも知れませんが,低い評価はつけたことがありません。
また,いろいろと教えてください。
Commented by SUPERBIRD at 2006-09-10 14:25 x
こんにちは、初めまして。すーぱーばーどといいます。
鑑賞力のブログ記事興味深く読ませていただきました。
僕は陶芸家をしていまして学校の図工や総合学習で
小学校をよく訪れて教えたりしていますが、
教師でない立場ですが教えることに難しさや戸惑いは
よく感じています。
子供達が何か作品を完成させることは大切であるのでしょうが
子供達を前にいろいろなことをクリアにしていかなければと
感じていました。
鑑賞力は今まで思いがけていませんでした。
反省。。。
これからもちょくちょく見させて頂きます。
クリックしておきましたので、では、また。

Commented by hakusuke at 2006-09-10 16:35 x
「鑑賞の能力」4観点での評価で,一番難しいですね。「何故評価入力しなくてはいけないのだろうか?」と自問自答しながら,評価をせざるを得ない。
作品鑑賞した!→さぁ自分の感想書いてみよう!ではよくない。じっくり作品見ていたら,「この作品気に入った」といった生徒もいるはずでしょう。多くの作品を鑑賞して,自分が好きな表現,嫌いな表現を相手に言葉や絵で?伝えられること,自分の表現に用いられれば,鑑賞能力が身に付いているような気がするのですが・・・。どこまできたから,B評価で,A評価を与えるといった課題。今後,永遠に続きそうな気がしますね。
Commented by saibikan at 2006-09-11 22:02
せきちゃんさん、はじめまして。とはいえ、あの似顔絵は何度かお見掛けしたような気がします。

さて、調べてみると、基本的に子どもたちの図工に関する関心意欲度は高いです。鑑賞の授業も楽しんでいるのがよくわかります。「鑑賞っておもしろいですね!」「でもやっぱり作ったり描いたりする方が好き!」どっちも本音で話してくれています。きっと、鑑賞のよさをたくさんの子が体感してるのです。それを見抜けない自分に実はジレンマがある・・・こちらこそいろいろ情報交換しながら教えていただければありがたいです。
Commented by saibikan at 2006-09-11 22:12
すーぱーばーどさんはじめまして。私も、陶芸家の方に3度授業に来ていただいたことがあります。とてもよかった。ホンモノに触れる機会は、子供たちにとって何よりの学習です。ホンモノの技を目の前で見て、ホンモノの方の話を聞いて、自分の力でホンモノを作る=陶芸こそやはり小学校の間に「家」と呼ばれる方から教わる授業を企画したいものです。
そのとき作った作品は、そりゃあもう大事にしますよ~。
Commented by saibikan at 2006-09-11 22:47
hakusukeさんのおっしゃるように、「なぜ評価しなくてはいけないか?」は、私も自問自答してました。鑑賞に限らず、図工全般に対しても。

でも最近思うのは、図工美術を教育の中で評価を上げ、もっと人間が目を向ける分野にしなくてはならないということです。美術は個人の芸術という側面だけでなく、地域や国、世界の文化です。またわたしたち人間の生活の中に息づくものもあります。いや、よく見ると、人間の周りは図工美術作品だらけではありませんか。あって当たり前だけど、人間にとってとても大事で必要な分野なんですよね。
それがおろそかにされるような状況はそのままにしておいてはいけない。

評価するのは子どもの出来不出来を見るものではなく、鑑賞や図工のよさをわかる子供を増やそう、というのが目的だと感じています。だから本来はAとかBとかで図るものではないでしょう・・・現実には仕方ないですが。図工美術の良さがわかったり見つけたりする子供が多い教室はきっと楽しく、差別も少ない。それが学校になり、地域になり、町になる。やがては世界につながればいい。そう思って評価も意義あるものと考えるようになりました。

Commented by my-colorM at 2006-09-12 23:05
突然失礼します。私も人間の周りにある、ありとあらゆる図工美術作品を、進んで観て楽しんでくれたり、そのよさをわかったり、積極的に自分たちの大切にしたいものととらえてくれる子どもたちを育てたいと願っています。作品の背景にある思いや社会、歴史、思想に、作品を通して興味を抱いて欲しいとも考えます。自身のいろんな経験や課題意識で作品をとらえる受容力も、自分なりの気づきを素直に表現する発信力も大切な力ですよね。指導者として、作文力、国語力を判断材料にするということではなく、個々の子どもの視点と気づきを、表現されたコメントや発言も含めて、とらえられるだけの力量が問われているのでしょうね。それと評価評定といっても、育てたい力(目標設定)と達成度の確認(評価)の繰り返しと考えて子どもたちを励ましています。うまく言えませんが、興味深いお話だったので寄せていただきました。

Commented by saibikan at 2006-09-13 00:16
my-colorM さんコメントありがとうございます。

>個々の子どもの視点と気づきを、表現されたコメントや発言も含めて、とらえられるだけの力量が問われているのでしょうね。

まさにそう。私たちの力こそが試されている。しかもそれを評価するのは子供の内面にある。そして、子供は、必ずしもそれを表に出すとは限らない。

だからといって、もちろん、子どもにこびへつらう必要はない。だが彼らの内面は時に、私たちの行動を鏡的に映し出していると考えるべきかもしれません。


Commented by my-colorM at 2006-09-13 01:01
授業が動くときはいいのですが、停滞するときは…。評価されているのは私たち自身なんですよね。厳しいですが、そうなんだと思います。
Commented by hakusuke at 2006-09-15 21:44
今後も,書き込み増えるでしょうが,皆様の意見交換内容が,大変興味深いです。鑑賞指導に対して,多々考えさせられてます。
Commented by saibikan at 2006-09-15 22:24
my-colorMさん、鑑賞に限らず、子供の反応は自分の授業力を見る一つのものさしですね。もちろん「停滞」には、子供の人間関係や対教師の関係など様々な要因もあるでしょうが。

専科になると、各学級の雰囲気というか、担任の学級経営力も大きく影響を及ぼしますね。だからどんなクラスでも授業を活発化させる専科ってのはすごいなあと思う。それを目標にしなきゃなあ~。まだまだ未熟。
Commented by saibikan at 2006-09-15 22:25
hakusukeさん、みなさん、たくさんの書き込みありがとうございます。これからもよろしく。


アートな授業作りに臨む日々。ICT活用や美術館活用、問題解決学習。思考力と心。基本はアナログ。ADE・ランナー・小学校教師Kanのblog。


by saibikan

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

カテゴリ

全体
キッズゲルニカ制作編
キッズゲルニカ発信編
アートマイルプロジェクト
6年海外交流ArtMile図工・総合
5年図工美術家連携プロジェクト
5年総合BOBURAドリームP
6年図工授業
5年図工授業
4年図工授業
1.2年図工授業
3年図工授業
ソーラン節
魔法プロジェクト(特別支援教育&ICT)
図工総合関連(竹ちゃん学習)
図工国語関連(やまなし)
図工サークル
図工室経営・図工美術論
図工美術全国大会/InSEA
図工美術熊本県大会2014
版画会・県市図美研・図工研発
造形展・子美術展・児美教室
美術作品・美術館・地域美術
学級づくり
総合的学習・生活科・地域
国語授業
社会授業
算数授業
理科授業
体育授業
道徳授業
外国語授業
音楽・ミュージック
自然・科学
動物(Lee/Chiro/Rufi)
スポーツ
学校行事・その他学校
情報教育(マイタウンマップ)
情報教育(ICT/情報研/JAET))
Future未来問題解決プログラム
情報(社会・news/blog/HP)
情報(番組・メディア・映画)
Macintosh
日常・旅・まち・料理
校内研究
プロフィール
我が家のアート
学習指導要領・教育施策
変わりゆく駅周辺
教師

環境エコ
I love N.Y.
教務の仕事
霧プロ
ゆげっこ同窓会
Family
小説
理科授業
熊本地震
未分類

LINK(excite以外)

ブログパーツ

お気に入りブログ

おおはしわあるど=ブログ=
図工だいすき子ども美術展
美術な目
■ 創生地 ■ そろそろ...
美術と自然と教育と
図工準備室
Hawaiian Br...
れれれさるの『学級日誌』
写真は口ほどにモノを言う 
図工室から ―図画工作の現場―
ぱれっとぺーじ
はーと&はーと 
尻別川の畔より/K9 F...
falmouth
図画工作・美術教育の大切...
“色といろいろ日記”
うつわのココロよ。
Heavenly Blue
つくること みること か...
のんびり徒然なるまま
smilecircle
街を美術館にしよう! ま...
図工大好き橋本ゼミin函館

最新の記事

ABCの歌LMNOP
at 2017-10-14 05:24
ABCの歌LMNOP
at 2017-10-14 05:24
新外国語教育の年間計画・活動例
at 2017-10-12 05:17
移行期間の外国語授業時数
at 2017-10-10 05:44
熊本 みずあかり 2017
at 2017-10-09 08:52

最新のコメント

毛皮のコウディーさん、コ..
by saibikan at 22:14
彩美館のブログ主様初めま..
by 毛皮のコウディー at 16:37
カギコメ様 了解です。..
by saibikan at 21:11
カギコメ様 コメントあ..
by saibikan at 21:09
Y様 こちらこそ、..
by saibikan at 17:18
「全員でゴール」たしかに..
by saibikan at 08:15
新年度、私も同じところか..
by ゆい at 08:56
西尾さんにここまで丁寧に..
by 村上 at 17:30
いじめを受けたことがある..
by saibikan at 14:02
どういたしまして。うれし..
by saibikan at 04:31

以前の記事

2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 01月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月
2004年 10月
2004年 09月
2003年 06月

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

教育・学校
先生

画像一覧