音を感じて5「モスクワの広場」

鑑賞「音を感じて」の3つ目(最終作品)は
「モスクワの広場」(カンディンスキー)
きょうかしょ1Pに大きく掲載されている作品
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完全な抽象画ではないとはいえ、子どもにとっては
具体性が少なく何を描いているか考えづらい作品ではある。
しかし前の2枚で、形や色から音が想像できることを体験的に学んだ子どもたちは
想像力を膨らませて、いろいろな音を思い浮かべる。そして対話をする。
「ここって光みたいだよね。ほら色が薄くなってる」
「ピカーン」
「黒い鳥がいるよ。」
「カラスかな。だったらカアカアだよね。」
「これ人間?そんな形してる」
「男と女?ピンクのスカート履いてない?」
「デートしてるかも。」
「じゃあ笑ってるよきっと。ウフフ・・・とか」
「町みたい。ビルかな。」
「二人の下にあるのは川?白いのは水?あわ?」
「青と赤があるのは川じゃないよね。道かな」
「これは雲の上の町かも」
「どこかに国にこんな建物があった・・えっとえっと」
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作品名を教える 「モスクワの広場」
「あ〜」の声
でもそれは知識豊富な子ども。多くは何の呼び名かわからない。
だから「モスクワ」の写真を見せる。
「あ!」の声。町の写真に、絵の中にあった建物があったのだ。

作家名を教える 「カンディンスキー」
「言いにくいな〜」の声。繰り返すが正確には言えない。
ロシア人であることを言うと、また、「あ〜」
わかってるのかな?
代表的な抽象画を見せると、「定規みたいだ!」「宇宙だ」

振り返って鑑賞の授業は終了。



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# by saibikan | 2017-11-16 06:53 | 4年図工授業 | Trackback | Comments(0)

音を感じて4「漣」の鑑賞

4年図画工作 「音を感じて」の鑑賞
「華々」の後に、テレビで「漣」を提示する。

これも教科書の中に紹介されている作品である。
ここで「漣」について解説しておく。

 種類  絹本着色(157×184cm)1932年 
 作家  福田平八郎

 リンクしておくので絵を詳しく見たい場合は上の作品名をクリック

華々に比べたら、そう簡単にはわからないかもと思ったが、
多くの子ども達から、水に関する自然の音が聞こえて来ていることから、
作者が表しているものに近いイメージは持ったよう。
サー スー ジャバーン ジャリジャリ フー ザーザー
(海 川 砂浜 波 など。中には風の音が聞こえるという者も)
青い色や細い線、波打つ線からやはりそのようなものを感じると。
近付いて絵をみたいという子どもも現れた。
2つのクラスの実践で似たような反応だった。
作品は紙でも印刷し、板書用に使った。

作品名は漣(さざなみ)と教えた時、イメージできない子どももいた。
そこで、静かな波の映像(音入り)で見せると、「あ〜」と思わず声が出た。
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これは時間をあまり取らなかった。
それはこの鑑賞の時間のメインが最後のもう一枚だからだった。
その作品は、カンディンスキーの作品(続く)

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# by saibikan | 2017-11-14 05:40 | 4年図工授業 | Trackback | Comments(0)

「情報モラルの授業」のバイブル


昨今、情報モラルの授業は大きな課題となっている。小学校にもスマホ世代が多く存在するようになり、「『危険回避するための啓発教育』だけでなく『よりよい情報の使い手となるポジティブな学び』の必要性」を、指導者である我々も認識しなくてはならない時代。そういう意味で、とても時代にあった内容の本がある。


「スマホ世代の子どものための主体的・対話的で深い学びにむかう情報モラルの授業」

    今度珠美・稲垣俊介(著) 前田康裕・原克彦(監修)

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現場で即役立つ内容である。なぜそう言えるかといえば、著者である今度先生の講座を受け、実感したからである。今度先生の講座は、著書の内容に沿って進んだ。午前中は、「ネットの文字によるコミュニケーションを考える」というワークショップで中学生の「LINE」のやりとりが提示された。もし自分が、その中学女子の立場だったら?と問いかけられた場面は、深く考えた。そして参加者同士で意見を交換することで、より悩んだ。きっと子どもたちもこのように迷うだろうな、と。


午後は「アプリの利用と個人情報」「ネット依存とルール」など小学生でも直面している問題を取り上げてレクチャーをしてくださった。これも著書に詳しく載っている。そして最も大事にされていたのが「アンケートによる実態調査の重視」である。実態あってこその授業であり資料。そして「集計よりも相関」という考え方が心に残っている。個々を大切にする考え方だ。


鳥取県の情報モラル教育アドバイザーとして、全国の小中高等学校で年間150を超える学校で「情報モラル教育」「メディアリテラシー」などの授業を行っておられる今度先生。鳥取県のいじめ問題スーパーバイザー、人権擁護委員会(法務省)など多くの活動をされている方である。しかし、多くの固い肩書きがありながら、その人柄は明るく気さくで楽しい方。前日に懇親会でご一緒したが、私たちの地域のことを大変気にかけてくださる気遣いの方だった。そして我々の郷土の文化や食に関心を持たれるとともに、細い体ながら次々と地酒や焼酎の杯を開けていく豪快さも持ち合わせていらっしゃった。さらに、何と言っても情報モラルや本のことになると熱く語り始める熱血女子だった。


ちなみに講座が行われたのは、熊本大学教育学部情報教育研究会11月例会である。

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# by saibikan | 2017-11-12 20:15 | 情報教育(ICT/情報研/JAET)) | Trackback | Comments(0)

音を感じて3「華々」の鑑賞

「華々」(吹田文明)を最初に鑑賞をしたのは隣の学級の子ども達である。担任にお願いして授業をさせてもらった。「音を感じて」と言う題材の導入で使った。
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10分程度の予定だったが、子ども達からどんどん意見が出て、予定の倍近く時間がかかった。でもこの時、子どもは「自分が音を感じているのは、絵の形や色からなんだな」ということを学んだ。部分から聞こえたり、全体から感じたりするということに気づいていく。そして人によって感じ方は違うんだ、違っていいんだと言うことに、安心感を覚えていく。

このクラスで出た意見から、多くの子どもには「花火」と見えていることがわかる。感じる音やその根拠(形・色)を出し合った後に「この絵は何を表しているんだろう?」と私が問うたら「祭り」「花火大会」と答えが返ってきた。それはある子どもが「下に描いているのが人っぽい」と発言して「ああ、ほんとだ!」と反応があり、この絵が花火一つの絵と言うより、人々が賑わう場を表現していると思ったのだ。そう思って見ていると、本当に花火が打ち上がり、鮮やかな色の華が広がり、どーんと音がすると同時に「おお〜」と声が聞こえてきそうである。

これが木版画で表されている。素晴らしい作品。のちに教科書を開いてこの作品が載っていることを確認し、作品名や作家名も目にするのだが、やはり黒板にきちんとそれらも明記するべきだったと言うのが反省である。自分の学級の授業でもそこは足らなかった。しかし、初めての題材の授業は楽しいものだった。
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# by saibikan | 2017-11-12 06:59 | 4年図工授業 | Trackback | Comments(0)

音を感じて2 華々

4年図画工作教科書の「音を感じて」のページに行くつかの美術作品がある。
その中の一つ「華々」(吹田文明)という木版画を題材にした。
シンプルで美しく子供の興味を引きわかりやすいと感じたから。
音を想像しやすいだろうと。

さて、皆さんは、どういう音が聞こえるだろうか?
どの部分から聞こえるだろうか?
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(この作品については、知人の元美術館学芸員の方の計らいで、作家の方に連絡をしていただき、使用の許可を得ました。感謝の意を込めてここでも紹介します。心より感謝します。)


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# by saibikan | 2017-11-11 06:44 | 4年図工授業 | Trackback | Comments(0)

音を感じて1 小4図画工作

小学校4年図画工作の表紙の裏に「音を感じて」というページがある。
様々な美術作品が掲載されている。
その中から3つの作品を選び、鑑賞教材として取り上げ、授業を行った。
それに合わせて教材を作った。
iBooksAuthorを使ってみた。
1ページ目は、純粋に「音」に関心を抱かせるページ。作品は全く出てこない。



絵の写真は載せられるか検討中です。

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# by saibikan | 2017-10-29 20:02 | 4年図工授業 | Trackback | Comments(0)

iBooks Authorとは

Appleからは秀逸なアプリが数多く出ている。

その中に「iBooks Author」というアプリがある。AppleのHP上では、以下のように説明している。(以下引用)
********************************

iBooks Author。iPadとMacのための驚くような本を作る。

iBooks Authorは、魅力的なiBooksテキストブックをはじめ、

ありとあらゆるiPadとMac用の本を誰でも作れるようになる、

驚くようなアプリケーションです。Mac App Storeから無料で

ダウンロードできるこのアプリケーションが、OS X Yosemiteに

合わせて一段と美しく生まれ変わりました。ギャラリー、ビデオ、

インタラクティブな図表、3Dオブジェクト、数式などを自由に

配置できるので、紙に印刷されたページではありえなかったような

方法で、本の中のコンテンツがいきいきと語りはじめます。

******************************

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いわゆるweb上の本、つまり電子書籍を作成できるアプリである。

ただし本と言っても紙ベースではないので、電子ならではの特色がある。

テキストだけでなく、図形、グラフ、表、サウンド、ムービーなどを

容易に組み込めるということだ。

しかもテンプレートがあるので、まずはサンプルに合わせてはめ込むところから

始めれば良い。

本全体の構成もサイドバーでイメージしながら、容易に再構成できる。

カスタマイズもクリックで容易にできるシステムになっている。


とは言え「本」となるとハードルが高いと感じる方もいるだろう。

まずは、自分の仕事に容易に活用できる方法は?と考え、

私は、教材作りの一つとしてこれを使ってみることにした。

もちろん色彩的に優れ、動きも見ることができるとなれば

やはり、これまで自分で積み上げてきた図画工作・美術の教材の運用が好ましい。


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# by saibikan | 2017-10-22 06:22 | Macintosh | Trackback | Comments(0)

ABCの歌LMNOP

外国語活動の授業が高学年に導入されて数年経つが、小学校ではHifriendsを中心とした授業やALTとのTTによる授業を行ってきた。その中では「ABCの歌」を扱うことはほとんどなかったのだが、中学校の先生から「ABCの歌も知らない」と言われて、戸惑う小学校の担任も多かった・・・ある小学校での話。

さて、我が校では今年から全学年で、1単位時間(45分)の授業時間以外のモジュールの特設の時間(15分=週3回、様々な学習に活用)に、月3回英語タイムを導入した。その中でとにかくまずは英語の基本である「アルファベットに慣れよう」ってわけで、「ABCの歌」のCDをどの学年も聴きながら、歌うことにした。

私などは古い人間で、数十年前、自分がこどもの頃耳にしていた「ABCの歌」を思い出して歌おうとするのだが、実はこれが今は違う。私たちが「LMN〜」と1文字1文字ハッキり発音していたこの音の部分が、「LMNOP~」と早口になる。実はこれ、今は、というより、もともと英語ではこのように発音する。本場の言い方なのだ。

今の子供の中にはそれをちゃんと知っている子供も多いし、曲に合わせて、すぐにそう歌える。慣れないのは昔のリズムが染み付いている担任だけである。ちなみにアルファベット最後の部分を、同じリスムで「WXYZ〜」と歌っていたのも、本場は「WX Y&Z〜」というリズムで歌う。外国語タイムの導入のたびに、子供と一緒に歌ってたら、最近ようやく私もこのリズムに慣れたようである。

私たちが歌うのはオール英語だが、このリンクされた映像は、日本語の







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# by saibikan | 2017-10-14 05:24 | 外国語授業 | Trackback | Comments(0)

新外国語教育の年間計画・活動例

小学校の新たな外国語教育における補助教材の検証及び新教材の開発に関する検討委員会における議論を踏まえ、平成29年9月8日付で、文科省HPに
が、掲載された。

そこには、年間指導計画例・活動例が、本年7月時点での作成段階ということで公表されている(今後も改訂、更新されていくだろう)学習指導案例についてはこれからということである。正式には、2020年(平成32年)である。

例えば3年生が外国語活動をする場合。年間指導計画と活動例は、現段階では、こうなるという計画である。(画像)この画像では粗く見えづらいので、上のリンクからHPに入って、詳しくみると良い。

年間35時間。年間指導計画にはHi friends(現在の5、6年生の外国語活動の教科書)との関連ということが備考欄に書いてある。今の5年生が行なっていることが下りてくる形になる。
4年生は今の6年生の内容に。
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# by saibikan | 2017-10-12 05:17 | 外国語授業 | Trackback | Comments(0)

移行期間の外国語授業時数

移行期の外国語活動がどうなるのか。

3、4年生でも15時間実施すること、5、6年生でも現段階以上の50時間実施すること
その15時間は総合的な学習の時間から持ってきて良いことが、
学校教育法施行規則の一部を改正する省令(文科省29号)として定められた。

以下、文科省のサイトの、新学習指導要領(平成29年3月公示) > 移行措置関連資料の中の
「学校教育法施行規則の一部を改正する省令の一部を改正する省令 (PDF:68KB) PDF」から引用。(ほぼ全文)

*****************

○文部科学省令第二十九号 学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)第三十三条及び第四十九条の七の規定に基づき、学校教育法施行規則の一部を改正する省令の一部を改正する省令を次のように定める。 平成二十九年七月七日 文部科学大臣 松野 博一

学校教育法施行規則の一部を改正する省令の一部を改正する省令
学校教育法施行規則の一部を改正する省令(平成二十九年文部科学省令第二十号)の一部を次のように改正する。
附則に次のただし書を加える。
ただし、次項及び附則第三項の規定は平成三十年四月一日から施行する。 附則を附則第一項とし、附則に次の二項を加える。

2  平成三十年四月一日から平成三十二年三月三十一日までの間、小学校の各学年における外国語活動の授 業時数及び総授業時数は、学校教育法施行規則別表第一の規定にかかわらず、附則別表第一に定める外国 語活動の授業時数及び総授業時数を標準とする。ただし、同表に定める外国語活動の授業時数の授業の実施のために特に必要がある場合には、総合的な学習の時間の授業時数及び総授業時数から十五を超えない 範囲内の授業時数を減じることができることとする。

3  平成三十年四月一日から平成三十二年三月三十一日までの間、中学校連携型小学校、義務教育学校の前 期課程及び中学校併設型小学校の各学年における外国語活動の授業時数及び総授業時数は、学校教育法施 行規則別表第二の二の規定にかかわらず、附則別表第二に定める外国語活動の授業時数及び総授業時数を 標準とする。ただし、同表に定める外国語活動の授業時数の授業の実施のために特に必要がある場合には 、総合的な学習の時間の授業時数及び総授業時数から十五を超えない範囲内の授業時数を減じることがで きることとする。

附則 この省令は、公布の日から施行する。附則別表第一(附則第二項関係)・・・・・・・(の後は、表となるので、この後、画像で)
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 ***********************

表は、実際は2ページにわたっているところを、見やすいように私がくっつけた。

また、ある地域や学校では来年度から先行実施としてスタートする。
つまり3・4年35時間、5・6年70時間。
それは同日に出された、以下のことから来ているのだろう。

*平成30年4月1日から平成32年3月31日までの間における小学校学習指導要領の特例を定める件(小学校特例告示)
その中の外国語活動に関する文章を抜粋引用する。

***********************

12 外国語活動

(1) 学校教育法施行規則の一部を改正する省令(平成29年文部科学省令第20号)
(12(2)において「改正省令」という。)附則第2項及び第3項の規定による平成30年度及び平成31年度の第3学年及び第4学年の外国語活動の指導に 当たっては,新小学校学習指導要領第4章の規定の全部又は一部によるものとし,新小学校学習指導要領第4章第2の2〔第3学年及び第4学年〕〔知 識及び技能〕(1)イ(ア)及び2〔第3学年及び第4学年〕(3)1に規定する事 項は必ず指導するものとする。

(2) 改正省令附則第2項及び第3項の規定による平成30年度及び平成31年度の 第5学年及び第6学年の外国語活動の指導に当たっては,現行小学校学習指 導要領第4章に規定する事項に,新小学校学習指導要領第2章第10節第2の 全部又は一部を加えて指導するものとし,新小学校学習指導要領第2章第10 節第2の英語2〔第5学年及び第6学年〕のうち,〔知識及び技能〕(1)ア, イ(ア),エ(ア)e及びf,エ(イ)並びに(3)1イ及びオに規定する事項は必ず指導 するものとする。

*************************


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# by saibikan | 2017-10-10 05:44 | 外国語授業 | Trackback | Comments(0)

熊本 みずあかり 2017

久しぶりに、街のアートを題材に。
熊本の静かな火の祭り 「みずあかり」2017
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# by saibikan | 2017-10-09 08:52 | 日常・旅・まち・料理 | Trackback | Comments(0)

16年前の英語活動提案授業

英語教育がいよいよ本格的に開始される時代が迫ってきた。
私と同世代の教員は、「やがて引退するから」「今さら関係ねえ」みたいな発言も多い。
でも世の中は間違いなくグローバル化していく。
自分たちには関係なく、未来の子供達には必須な領域となってくるだろう。
ただし学校教育でいつどうやってどのように扱うかは、これからの国の方向性と現場の状況と重ね合わせて考えていってほしい。
学校教育では英語以外にもすることはあるからね。うまく他教科と共存する必要はある。

ところで、私が英語活動の授業と出会ったのは、16年前にさかのぼる。
当時、学校には「総合的な学習の時間」が導入され「課題探究型」が主だったが、研究者の間には情報教育や外国語の学習の必要性を唱える方もおり、混沌としたスタートだったと思う。私は当時研究主任で総合的な学習の時間担当。自分なりに学習指導要領などから学んで学校の指導計画を立てた。
その時、英語教育の推進派だった教頭先生が、研修の一環として英語活動を入れましょう、とおっしゃった。私は当時の総合では「国際理解教育」は、領域的なひとつではあるが、英語と特化するのはどうだろう?と意見した。せめて「外国語会話」という内容ならなくもない、と。しかし教頭先生は「いずれ学校現場にも英語は入る」「先進校としてやっている学校もある」と主張され、カリキュラムというより、とりあえず研修で取り上げる、というところで着地点となった。

それで、授業をやってみるとどんなものかがわかる、ということで先進校の指導案をもとになぜか私が、英語の授業をすることになった。教頭先生がおっしゃったのは、
「これまでの授業とは手法が異なる。最初は、1/2時間(約20分)の活動で十分」
ということであったが、まあ自分なりに工夫をしていい、ということで、私が流れを考えた。
それが「colors」という授業。
「色を英語で言いながら、楽しく相手とコミュニケーションを図る」
ことが目標。

教員になって初の英語の授業が提案授業まるでまな板の上の鯉。
でも遊びココロで、自分が持ってた様々なカラーのシャツを重ね着して「レッド!」1枚脱いだら「イエロー!」次は「ブルー!」なんて導入をしたバカ受け。あとは真面目にカードを使って発音したり、グループでゲームをしたりした。子どもたちがとっても楽しんだのを覚えている。

写真を見ていたら、そんなこともあったな、と懐かしくなった。さすがにかなり昔のもので、写真のサイズが異様に小さいので、まとめて実践記録の1枚として蘇らせた。
この時の子ども達はすでに26歳。英語を使って仕事をしている者もいるかもしれない。
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# by saibikan | 2017-10-09 08:25 | 外国語授業 | Trackback | Comments(0)

外国語活動はどう変わるか

今回の学習指導要領改訂で目玉となる外国語活動(英語教育)。どう変わるのか。
夏休み明けの教育課程復講での教育委委員会からの資料、文科省からの資料、9月初旬に来られた文科省直山木綿子教科調査官の話から学ぶ機会があった。
ここでは主に、復講資料をもとにまとめていく。


資料の中に「外国語活動」と「英語教育」の二つの言葉が入り混じる。

平成32年度から、高学年(5、6年生)は「外国語」という教科に変わり、3、4年生(中学年)は「外国語活動」という活動となる。それぞれのねらいは、以下。
中学年:コミュニケーションを図る素地と資質・能力の育成。活動型。年間35時間。
高学年:コミュニケーションを図る基礎となる資質・能力の育成。教科型。年間70時間。
 (初歩的な英語の運用能力の育成)
「このように英語教育」は変わる」と外国語・外国語活動のことを「英語教育」という言葉でくくっている。いずれ、英語と呼び名も変わるのだろう。

目標の中に「知識及び技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性等」の3つの視点から具体的目標が述べられている(中学年・高学年とも)のは、他の教科と同じ。特に高学年に、「大文字、小文字を活字体で書く」「語順を意識しながら・・・基本的な表現を書き写す」「自分お琴や身近で簡単な事柄について、例文を参考に・・・書く」などをできるようにする、となっている。

内容の中に「アルファベットの読み方と別に音があること」「日本語と英語の語順の違いー文構造への気づき」が新しく入っている。
前者は、Aは「エー」という読み方をするがappleでは「アップル」というようなことか・・・読み自体を日本語で表記はしないのでこれはあくまで私の見解。資料からそう推察できる。直山さんも、確かそう言っていた。

また、中学年、高学年、そして小学校から中学校への系統性、国語科との連携、個々の教師の英語力の強化を学校として取り組む、などが述べられている。うーむ、私などは英語力がないので、そこが最も「強化されるべき」ところなのだろう。「外国語活動の指導力」は、この数年間教材などを使って、自分なりに学んできたつもりだが、それだけではダメということか。「英語力」なんだから。

そして英語教育の改革スケジュールとして
平成29年度(本年度)中に、新教材作成、教科書作成が行われ、
平成30年度教科書検定、31年度教科書採択、32年度教科書配布となる。
新教材の方は30・31年度に配布し、次期学習指導要領に対応する。
移行期に該当学年に学ばせる必要があることがあるからだろう。
そして、30年度から、新教材を使用し、次期学習指導要領を段階的に先行実施して良いことになっている。実は私の勤める小学校のある本市では、すべての小学校で30年度から先行実施である。だからそろそろ準備を始めていかなくてはならない。

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# by saibikan | 2017-10-03 03:17 | 外国語授業 | Trackback | Comments(0)

新学習指導要領【小学校社会】のpoint

復講を聞くまでは、正直言って、新学習指導要領解説の小学校社会を詳しく読むことはなかった。時折眠気と戦う会議ではあっても、やはりこういう場は必要だ。
社会科担当から報告があったことや添えられていた資料、さらに文科省や教科書会社から出ている資料を読んで、自分なりに心に残ったPointを述べよう。(あくまで受け手である私の主観的なPoint。全てではないし、これが本筋かどうかはわからない)

全体的に
 内容の増加。わかりやすい言葉への置き換えも多い。
 これまで「3・4年の目標と内容」と中学年でまとめられていたところが「3年」と「4年」に分かれている。(5年と6年はもともと分かれている)
全教科に共通する理念は省略し、各学年の内容の数点を抜粋して述べる。

3年生
「白地図などにまとめる」際に,「地図帳」を参照し,方位地図記号を扱う。
・主に4年生でおこなれていた「災害及び事故防止」の中の「火災・交通安全」の関する内容は3年生で行う。
我が国や外国には国旗があることを理解し,それを尊重する態度を養うよう配慮。


4年生
・「災害及び事故防止」の中の「自然災害から人々を守る活動」については4年生で取り扱う。
地震災害,津波災害,風水害,火山災害,雪害などの中から,過去に県内で発生したものを選択して取り上げること。
・防災については「自衛隊など国の機関」との関係を取り上げること。
・県内の特色ある地域として、伝統的な技術を生かした地場産業が盛んな地域、地域の資源を保護・活している地域に加え、「国際交流」に取り組んでいる地域が入った。

5年生
我が国の国土について、「海洋に囲まれ多数の島からなる」ことに着目させること。
・これまでの「我が国の情報産業や情報化した社会の様子」が、「我が国の産業と情報との関わり」となる。また、「大量の情報や情報通信技術の活用」という記述が追加。
北方領土についてのみ記述されていたものが、竹島や北方領土,尖閣諸島について、我が国固有の領土であることに触れること 。
・農業や工業生産の中で「消費者や生産者の立場」から多角的に捉え、発展について考えること。
・情報産業の中で「情報の送り手と受け手の立場」から多角的に捉え、発展について考えること。

6年生

・国際社会を「グローバル化する国際社会」として捉えている。

・内容・の記述が、これまで歴史⇒政治⇒国際という順だったのが、政治⇒歴史⇒国際となった。政治学習を重視している。

・歴史学習の中では、様々な用語の変更がある。「大和朝廷」が「大和朝廷(大和政権)」、「鎖国」が「鎖国などの幕府の政策」、「歌川(安藤)広重」が「歌川広重」、「日華事変」が「日中戦争」、「オリンピック」が「オリンピック・パラリンピック」など。

遺跡や文化財,地図や年表などの資料で調べまとめる時、年表や絵画など資料の特性に留意した読み取り方をすること。

・国際学習では「スポーツや文化などを通して他国と交流」「日本の文化や習慣との違いを捉え、国際交流の果たす役割を考え」など交流について追加が目立つ。

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最後に


多角的・論理的に考え、グローバル化した国際社会で生き抜くことのできる日本人育成というイメージが強い社会科の内容だった。そしてラストの部分に、指導の仕方を偏らないように、と釘を刺していると感じる記述があった。以下である。

「児童の発達の段階を考慮し,社会的事象については,児童の考えが深まるよう様々な見解を提示するよう配慮し,多様な見解のある事柄,未確定な事柄を取り上げる場合には,有益適切な教材に基づいて指導するとともに,特定の事柄を強調し過ぎたり,一面的な見解を十分な配慮なく取り上げたりするなどの偏った取扱いにより,児童が多角的に考えたり,事実を客観的に捉え,公正に判断したりすることを妨げることのないよう留意すること。」             

            以上



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# by saibikan | 2017-09-07 03:15 | 社会授業 | Trackback | Comments(0)

新学習指導要領復講始まる

夏休み中の各教科等教育課程説明会が終わり、それぞれに参加した教職員の復講が各学校で行われていることだろう。

これまで教育課程改革が進む中で、審議会等において「社会に開かれた教育課程」が強調されてきた。その中で、新しい学習指導要領が児童・生徒の側からは「学びの地図」として学習全体を見渡す役割を求められることになった。また、昨年出された中央教育審議会答申では、「総則の抜本的改善」に関して、以下の章立てに組み替えられた。

1 「何ができるようになるか」(育成を目指す資質・能力)

2 「何を学ぶか」(教科等を学ぶ意義と、教科等間・学校段階間のつながりを踏まえた教育課程の編成)

3 「どのように学ぶか」(各教科等の指導計画の作成と実施、学習・指導の改善・充実)

4 「子供一人一人の発達をどのように支援するか」(子供の発達を踏まえた指導)

5 「何が身に付いたか」(学習評価の充実)
6 「実施するために何が必要か」(学習指導要領等の
理念を実現するために必要な方策)


「総則」が抜本的に見直されたことによって,全ての教職員が新しい教育課程の考え方について理解できるようにし,日常的に「総則」を参照することで「カリキュラム・マネジメント」を通じた学校教育の改善・充実を実現しやすくする、となっている。つまりカリキュラム・マネジメントは、管理職だけのことではないということだ。


また、総則の概要として次のようなことが述べられている(数点抜粋

○育成すべき資質・能力として

  (1)知識及び技能が習得されるようにすること。

  (2)思考力,判断力,表現力等を育成すること。

  (3)学びに向かう力,人間性等を涵養すること。

学校での道徳教育の要が「特別の教科道徳」である。

○「カリキュラム・マネジメント」(教育課程に基づき組織的かつ計画的に各学校の教育活動の質の向上を図っていくこと)に努める。

「教科等横断的な視点」で教育課程の編成を。(情報活用能力,問題発見・解決能力等の学習の基盤となる資質・能力を育成するため)

10 分から 15 分程度の「短時間学習」の時間を年間授業時間数に含めることができる。

○学校段階等間(幼稚園・小学校間,小学校・中学校・高等学校間)の円滑な接続。

○言語語能力の育成を図るため,国語科を要としつつ言語活動や読書活動を充実。

○「アクティブ・ラーニング」については,定義がさまざまで概念が確立していないとしてその言葉の使用が見送られ,「主体的・対話的で深い学び」という表現になった。この学びの実現に向けて,各教科等の特質に応じた物事を捉える視点や考え方(「見方・考え方」)を働かせていく。

○「プログラミング」を体験しながら,論理的思考力を身に付けるための学習活動を計画的に実施。

○児童の発達を支援するため、集団の場の「ガイダンス」と個別指導の「カウンセリング」。

他にも、キャリア教育」の充実、障害のある児童や日本語の習得に困難のある児童に対する指導、不登校児童への配慮、家庭や地域社会との連携・協働など記述されている。


これらを元に、各教科で具体的な改訂が行われている。

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各種研究会に参加していたり、学習指導要領に関心を持って情報に触れ続けている者にとってはいくつかの点はすでに理解していることだが、教育課程説明会に参加してようやく言葉等が頭に入ってきた教職員もいる。


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# by saibikan | 2017-09-05 06:31 | 学習指導要領・教育施策 | Trackback | Comments(0)


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