カテゴリ:総合的学習・生活科・地域( 83 )

自分たちで作る1/2成人式⑥

式当日は2月末の授業参観日。

自分たちで作る式である。
事前に役割分担を決めておいた。
プログラムに沿って紹介しよう。

・椅子並べ      (パイプ椅子を並べる十数人)
・司会        (会の進行2人)
1 はじめの言葉    (言葉を考えて言う2人)
2 校長先生の話    (出席とあいさつをお願いしに行く2人)
3 よびかけとスピーチ係(よびかけのセリフを言って全員スピーチに繋げる2人)
4 劇「私たちの成長   (げきの3つのチームのリーダー3人) 
    ①授業チーム②けんかチーム③掃除チーム 
5 スライドショー   (テレビ準備をする2人)
6 歌         (歌の合図をする2人)
7 手紙        (保護者からの手紙を並べて準備をする2人)
8 おわりの言葉    (言葉を考えていく2人)

みんなどれかの係をする。
だから2分の1成人式の時間は、私はほとんど保護者の前には出ず、後ろからビデオを撮っていた。
メインは4の劇である。これまで取り組んできた。
劇は、笑いあり、笑いあり、笑いあり。涙はない。
演じながら、子どもたちも自信がついたことだろう。
何度も演じながら、ああ自分たちは、前と変わってきたんだな、ということを自覚し始めた。
知らぬ間に声が大きくなり、表現力が増していた。
あの子が?とこれまで見せたことがない姿を見せる者も。
保護者もそのことに気づくとともに、
「自分たちのことをここまで客観的に見られるようになったのか」
という驚きと、それを喜ぶ温かい眼差しがあった。

他にもいろいろ心に残ることはあった。
例えば校長先生からの挨拶でお礼があった。
「今まで初めてですよ、こんな手作りの招待状をもらったのは。」
係になった子どもが自分たちで作ったのだ。素晴らしい。

司会には
「最初に自己紹介をするんだよ。そのとき名前だけでなくて、ちょっと楽しく言ってね。」
と言ったら
「いとこが○人もいる〜です」
「染物屋と宿屋の長女〜です」
と楽しい始まりだった。

いつもと違って、椅子並べもきちんとし、準備物も進んでやっていた。
テレビの準備も、その時の床に並ぶのも、なんともいい雰囲気で。
「自分たちで作る」感に溢れていた。

スライドだけは私が作った。そして流した。だから私が保護者の前に出たのはこのときだけ。
スライドを、というアイデアは、スタート時に子どもから出た。しかし、その後、彼らは劇を作り上げることにエネルギーを注ぐので精一杯。そこでスライドショーは私が作ることにした。スライドというアイデアを採用して中身は変えた。全員の幼少の頃の写真を集めておいたので音楽をバックに「スライドショー・私は誰?」を上映した。このときは子どもは親の前に座って同じ方向を向き、一緒に視聴した。これは、写真が出てくるとわかっていたので、子ども達はもちろん楽しみにしていた。可愛い写真や楽しい写真、意外な写真が大ウケで会場全体楽しんだ。

しかしスライドショーはそれだけでは終わらない。私が内緒で作った「2分の1成人式に取り組んだ18日間の成長」ムービーを見せると伝えた。子どもの中から思わず、「え?」・・・わずか5分程度だが、上手くいかない場面から次第にまとまっていく様子を撮影し、編集したものである。いわゆるメイキング映像である。子どもらは、笑いながら、思い出しながら、自分たちのやってきたことを振り返った。次第に、彼らの心に満足感や達成感、充実感が広がっていっていることがわかった。それは子どもたちの表情や目を見ていればわかる。小学校4年生なりの感動が表れていた。実はこれが私が一番ねらっていたことである。
「君たちは、この18日間で、これまでにないほど大きく成長した。最初は喧嘩して、もめて、できるか不安だっただろう?でもみんなの力で、このプロジェクトを自分たちでやり遂げたんだよ。これが君たちの1番の成長だ。おめでとう。」
それがわたしからの祝いの言葉だった。
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最後には保護者からの手紙。その場で渡してもらった。全員がご出席いただいていた。
来られない家庭があったときの対策は考えていたが、みなさんいらっしゃった。感謝。
そして、ここでは、親へのサプライズ。
子どもから親へ書いた手紙を渡して交換したのである。
静かな時間。黙って両者が読む。

ここは、さすがに涙があった。

この18日間の成長は、1年間の成長と同じくらい大きな伸びがあった。
10年間の一人一人の成長を祝うのはもちろんだが、「今、成長している」ということを実感させた取り組み。
チームチャレンジャー軍団(学級の名前)と、4年生の私という個人の成長。
密度から言えば、1年間よりも大きな成長だっただろう。

このとき、彼らと過ごすのもあと20日ほどになっていた。

もちろん、その後も、喧嘩や揉め事はある。掃除がうまくいかないことも。
授業で学習力がまだまだついてないな、と思うことも。
「言葉遣いが相変わらず悪い」と私から叱られることも。
だが、笑顔も毎日ある。

一歩一歩前に進んでいることは確かである。(終)

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by saibikan | 2016-03-20 18:17 | 総合的学習・生活科・地域 | Trackback | Comments(0)

自分たちで作る1/2成人式⑤

自分たちで作る2分の1成人式で行う劇の練習もいよいよ終盤。
体育館での練習に。
場所が変わると、動きも変わる。
本番と同じ場所でどうするか考える場面も出てくる。
グループによってはなかなかまとまって活動できない。

こういう取り組みをしていて、みんなで練習に臨む雰囲気というものが以前とずいぶん変わってきたなあと感じる。十数年前までは、ある程度練習が進むと、自主性や集中力というものがかなり見られたものだが、近年は、あまり見られない。やる気のある子どもはいるが、そうでない子どもの存在も大きく、衝突したり、まとまらなかったりという場面が本番近くまで続くことが多い。

これらは、時代の違いなのか、学校の実態なのか、私がそのようなクラスを多く持つからなのか、よくわからないが、確かに何か違うのだ。ただ一つ言えるのは、昔通じた方法でやっても、必ずしもうまくいくとは限らないということ。常に教師自らが変わらなければならない。

同じようなことがあったら、若い頃は自分がそこをビシッと締めて声をかけ、あとは引っ張って演技を完成に持っていくこともできたが、最近はそう簡単にはいかない。むしろ自分は表に出ず、数人に声をかけながら子ども同士が話し合って良き方向に行くのを見守っている。その方がうまくいくからだ。そのような中で、リーダー的な子どもが出現してくると嬉しい。

今のクラスの3つのチームも、最初はどうなることかと思ったが、
やがてリーダー的な子どもが出始めた。女子も男子も。
本番での成功にたどり着くまでに不安定なところは多かったが、
良きリーダーの元でチームワークが高まってきた。
すると、個々の演技力が上達し、笑顔も増えてきたのである。

前日には、どのチームも、「明日はやれそうだ」という自信を持つまでに至った。

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ところでこの2分の1成人式では、「成長を劇に」で、主に自主性や協調性、表現力を養うことを目標にはしているが、自分史に目を向け、保護者等に対する「感謝の気持ち」を持たせる取り組みも、もう一つの柱である。

次回はそのあたりの取り組みを伝えたい。


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by saibikan | 2016-03-10 23:39 | 総合的学習・生活科・地域 | Trackback | Comments(0)

自分たちで作る1/2成人式④

各チームごとに練習が進む。

もっともスピードが遅かったJチームは、とりあえずやってみるが、動きのない劇で「今一つ盛り上がらない」。そんな中に、休み時間もやろうという声が上がってきたのは立派。
逆にもっとも早いSチームは、どんどん進むが、動きが大きすぎて「やりすぎ」の感があった。野球のシーンで本気のように紙の玉を打って、ものを壊しやしないかと、演技を抑えさせる。
Kチームは相変わらず「チームワークが今一つ」で、練習中もバラバラの感じ。チャイムがなったら練習より遊びにすぐ切り替わる子どもが多い中、2人が台本うちのためPC室へ向かう姿が嬉しい。

順風満帆ではないが、確実に一歩ずつ進んでいる。

そもそも、1/2成人式で、自分たちの小学校での成長を劇で表すという取り組みは未だかつてしたことがない。この子ども達でできるという自信はないのだが、なんとかなるだろうという感覚はあるから、取り組む。これまで数十年間、いろいろな子どもたちと様々なプロジェクトをやり遂げた中で、蓄積されている経験知が私の中にある。目の前の子どもたちの動きや実態を観察・分析する中で、それが新たな思考を生み、一歩前へと進む。

とはいえ、自分の心の中には、常に、未知との遭遇に不安が蔓延しているのも事実である。そのために、子どもがゴールにしっかり向かえるよう、常に、その時に合うものを模索し取り入れていく。それが、今回は、ルーブリックである。
先日、関大初等部の研究発表会に参加した時に、S評価とA評価をその時間の冒頭に子どもと一緒に考えるという取り組みをされているのを見た。そういう形を最後は自分たちでできるように、ルーブリックについて、毎時間体験しながら理解できるようにした。それも最初は教師主導から、次第に子ども主導へと。
1時から最初の数時間は、「めあて」を私が示し、それができたら「B」。それにあった個人の評価規準的な言葉を示してBとする。そこに到達できなかった規準をCとした。さらに高まった規準を示してAだ、こんなスペシャルな場合をSとしよう、と、まずは考え方を学ばせた。

例えば第1時
・活動内容 2分の1成人式の計画を立てる。
      (げきの内容を話し合って決める。)

・めあて  クラスやチームでアイデアを出して、げきですることを考えよう。
     (げきの内容をチームに分かれて話し合おう。)

・評価  B 話し合いに参加して、考えることができた。
     C 参加しなかった。考えなかった。
           
 まで示して、「AとSを考えよう。」と全体に振り、2時ぐらいなら、子どものつぶやきを拾いながら、半ば強引にこちらで進めながら作っていく。
「あ、それいいね。もしそれができたらAにしよう。」
「Sはめったに出ないものだから、こんなことかな?」
などという調子で。

2時の 評価 A  ビュフォーとアフターの両方の意見を具体的に言えた。
      S  友達の違う考えやみんなの意見を聞いてまとめたりすることができた。

というようなことだったと思う。(シートが学校にあるのでちょっと記憶だけで書いている。)

このルーブリックを使った自己評価で、子どもは毎時間自分たちの姿を振り返り、さらに成長していった。(続く)

 
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by saibikan | 2016-03-04 06:13 | 総合的学習・生活科・地域 | Trackback | Comments(0)

自分たちで作る1/2成人式③

練習に入ったけれども、すでに各グループで進み具合に差が生まれ、意欲の温度差があった。

リーダーが生まれ、どんどん進み始めたSチーム。女子がリーダーとしてがガンガン引っ張る。強い男子もいたので、最初は衝突もあった。しかし、リーダーは家で脚本を作ってきて、指示をする。それだけのことをやっているから、周囲は、その通りやればある程度進むのである。内容に多少不満があってもやってみて、うまくいかないことを実感して改善すればよいことがわかってくる。セリフも早く覚えて、いの一番に演技練習に入った。

男子の希望が最も多かったKチーム。地でいけばいい、と思ったのだろう。セリフを覚えるより、けんかシーンを演じることをすればなんとかなる、と思ったに違いない。だが、台本なしでうまくいくはずはない。すぐにけんかシーンを演じてみるが意味がわからないシーンばかり。そのうちふざける姿になっていく。2人の女子は最初は蚊帳の外状態だった。やがて、それではいけないと思ったのか、男子2人が中心になって台本作りに入った。みんなで話しながら進めるが、もともとじっとするのが苦手な子が多いため、話し合いにならず遊び状態になることもしばしば。それでも少しずつ、少しずつ前へ進んだ。

最も動きが遅いJチーム。やや女子が多い。主導権を握って進めようとする女子が2グループに分かれて台本らしきものが2種類。男子数人は、チーム決めのとき休んでいたため希望の少なかったチームになったことに不満があり、「ここには入りたくなかった。けんかに行きたい」を連発。女子のやり方にも異を唱え、チームは分裂状態に。言い合いや涙も見られたが、まとめようとする落ち着いた女子の呼びかけで、輪になって話をし始めた。まずは話の流れを作ろうと、前向きになり、みんなで台本を作る姿が見え始めた。
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最初は教室の中を3つに分けてやっていた。だが、それぞれの練習などに集中するため、また動きをしやすいように、広いスペースやその時間に開いている特別教室を活用して、練習場所を確保。空間的にも、チーム別に活動する段階へ。
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by saibikan | 2016-03-02 06:25 | 総合的学習・生活科・地域 | Trackback | Comments(0)

自分たちで作る1/2成人式②

自分たちの成長を劇に表すための計画に入った。

内容の検討とストーリー、演じ方の計画=ここがとても大事である

○「具体的に、自分たちで成長したこと、として何を伝える?」
・授業=けじめをつけ、しっかりと考え、話し合い、発表するようになった。
・けんか=もめ事も減って、先生たちに叱られてばかりだったのが、自分たちで解決できるようになった。
・掃除=無言掃除をできるようになった。

○「劇でどのように伝えるか」
・授業=1学期と2学期を比べて。国語の授業の始まりや話し合いの様子。
・けんか=各学年の移り変わりを比べて演じる。先生役が登場する。
・掃除=低学年の時、掃除中に野球をして遊んでいたけど、今はみんな無言掃除をしている。

○「具体的な脚本や役割分担は?」
グループごとに話しあって勧めた。すべて子供達で脚本を考えていく。
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過去を振り返り、笑いながら語り合い、懐かしさを覚えながらも、彼らは気付いていく。
 自分たちはきちんとやってなかったなあ。
 でも、頑張っている同級生もいたよなあ。
 注意してくれる仲間もいたなあ。
 別の意味で面白かったよなあ。

だがこれらを話し合う中でも、うまくはいかないという現実にぶち当たる。
もめて、喧嘩して、泣いて、すねて・・・
その日々が新たな成長の始まり。

未完成な脚本のまま、やがて練習に入る。
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by saibikan | 2016-03-01 05:59 | 総合的学習・生活科・地域 | Trackback | Comments(0)

自分たちで作る1/2成人式

自分たちで作る、と言っても4年生だ。
できることは限られている。それでもやる。

どれだけ出来るのかな。それは未知数。
でもここまではやれる、という見通しはある。
そうでなきゃやらない。

未だに集団行動に関して声をかけなきゃいけないし、協力して何かをやることが、何と難しいことか。だが、パワーはある。やるときはやる。出来ないことはできないと言う。正直なんだよね、彼らは。そして甘ちゃんだ。僕から言わせたら。だからいつもそう言っている。君らは甘えん坊だ、と。だから少し成長しろ、と常に言ってきた。そして少しずつ前に進んでいる。

2分の1成人式。自分のところでは、4年生の総合的な学習の時間の計画の中に位置付けられている。例年、授業参観で4年生はこれ、となっている。
2分の1成人式のあり方については、世の中でいろいろ意見はあるのは承知だが、自分は自分なりに意味付けをして取り組む。

どういう形式で行われているかとか、前年度にどういう形で行われたかなどは、自分はあまり気にしないので、やると決めたものについては、目の前の子どもにとって意味のある、子どもの力になる内容にしたいと常に考えて行う。

総合や国語、学級活動の学習である。彼らに主体性と創造力と表現力をつけること。そしてチームワーク力を高めること。相手のことを考える思いやりを培うこと。そして今の生活をより良くしていくこと。
言葉だけで伝えるだけでなく成長した姿を親にも実感させることが、本当に親に対しても意味のある活動だと思う。

目の前の子どもに必要なことからのスタート。
校長さんにも、話をした。
「多分、今まで本校でやってきている2分の1成人式とは違う形になると思います。感動させる、御涙頂戴みたいな式にはならないでしょう。でも彼らにとって今必要なことです。だから、保護者の方はあれ?って思われるかもしれませんが、こいう方法でやりますので。」
思う存分やってください、と言葉をいただいた。

「自分たちの力で作る2分の1成人式」
2月9日に子ども達にはそれを伝えた。そしてこう言った。
「2分の1成人式は、みんなの成長をみんなの力で親に伝える式にします。方法も内容も、みんなで考えましょう。2月26日の授業参観で行います。もうあと3週間もありません。これからみんなで話し合って計画を立ててやるだけです。」
これができれば、自分で自分を祝うこともできるだろうという思いから。

それでも
「何をするのですか?」
素直な質問。
「2分の1成人という大人の半分になったのだから、それを祝うというのがもともとの式の意味。でもね、みんなは2分の1成人というだけの力がついてるだろうか?みんなは随分成長したと思うけど、まだまだのところもある。だから、今回は是非とも、みんなに自分の力でやり遂げて欲しいんだよ。」

「ふーん。」
「はい、いいです。」
「なんか面白そう。」
「面倒くさい」
「結局何するの?わからん」
「どうでもいい」
それぞれの反応。
この時点でもなんというか、バラバラというか、未だに騒々しい彼らである。

でも4月と比べれば確実に成長している。それを自分たちで振り返り見つめさせたい。
「生まれてからこれまで、いろいろなことがあっただろう?4年生になってもあったねえ。みんなは確実に成長している。だからその自分たちの成長を親に伝えようや。それを自分たちでやる。それが2分の1成人式。名付けて2分の1成人プロジェクト。」
そのあと、総合的な学習の時間としてのねらいを伝え、そういう学習なんだよ、と言った。

テーマは「成長」だと再確認し、まず全体に呼びかける。
T:「何を伝えたい?」
 C:4年生になって成長したこと。
   1年生から今までの成長
T:「どうやって伝える?」
 C:劇(いいね〜)
 C:歌
 C:写真を何枚か見せる(スライドショーだろ?)
 C:劇がいいなあ(さんセーイ)
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T「じゃあ、班でもう少し具体的に話し合ってみよう。
  成長って言っても、何がどう変わったのか?
  劇が多いけど、具体的にどういう感じにするのか」
 C:なんだろう?喧嘩が減った?
 C: 掃除だよ!無言掃除。
C:言葉は?
C:成長しとらんし。
 C:どんな風にする?
 C:ビュフォーアフターでするとか。
 C:音楽とか流すと面白い。
C:ライザップ!

この日は各班で話し合ってホワイトボードに書くまで。
でも結構楽しそう。

そこからスタート。
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by saibikan | 2016-02-28 23:55 | 総合的学習・生活科・地域 | Trackback | Comments(0)

取材2 倉庫が町家の蒲鉾店

私たちの町のよさをパンフレットに
〜新しい中に歴史を感じるGFの町〜  6年国語&総合

グループ毎に分かれてほぼ同時に取材に出かけたので、私は全ては回れない。
だからなるべく行ったことがない場所を優先して一緒に出かけた。
その一つが蒲鉾店である。ここは我がクラスだけの3人グループ。

おそらく子どもたちは低学年のときにお店見学で訪ねているはずである。
今6年生となり、同じレベルの取材をしたのでは意味がない。
とはいえ、店だから、やはり食べ物について、商品について、質問をしたいのは子ども。
それにこのグループには転入生がいたから、まずはどんな店かも知りたかろう。
店の方としてもやはり店の品物のことは伝えたいはず。
だからまずは、そこから入る。
Mさんへ質問。

「何を作っているのですか?何が売れますか?」
「お客さんは何人ぐらいですか?」

そこでは、ここが店で販売と言うより、学校等へ卸していることを知る。
そう、私たちの給食にも。初めての子はへえ〜と言う感じである。

そしていよいよ本来の学習に近づく質問。
「何代目ですか?」
「この店はいつできたのですか?」

「うーんまだ1代目なのだよね。」
質問に答えてくれてるMさんがやがて2代目なのだろう。
初代の大将は店内で仕事中だ。
実は店はまだ新しい歴史。だが・・・・
「倉庫を見せようか?」
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数メートル先の川沿いの建物に移動。
ここから地域の歴史に、入り込む。
「新町・古町の歴史的町屋」

入り口を挟んで地下と中2Fがある。
入った瞬間「わあー」とある子どもが言ったのは、
昔の看板と番傘。
狭くて古い地下を通り抜けて出ると目の前にJRの鉄道。
新幹線の高架。そして目の下には坪井川。
ふと横を見ると、倉庫の下には何と石垣。
加藤清正の時代の船着き場だったとか。
面白い場所である。歴史を感じる。
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子どもたちのインタビューとMさんの歴史的な話は続くが
次の見学場所見回りのため、私はここで失礼することとなった。


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by saibikan | 2014-07-11 05:57 | 総合的学習・生活科・地域 | Trackback | Comments(0)

取材1 煉瓦作りの元第一銀行

私たちの町のよさをパンフレットに
〜新しい中に歴史を感じるGFの町〜  6年国語&総合

中唐人町エリアグループの子どもたちが、強く興味を持った煉瓦作りの建物。
元第一銀行である。
校区内を描くと必ずこの前に座ってスケッチする子どもがいる。
昨年もそうだった。
この建物が元々銀行だったことは、大人なら知っている人はいる。
だが中がどうなっているか知る人は少ない。
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事前リサーチの時間(総合)に、PC室で調べた子どもたち。
大正時代の元第一銀行の跡だと分かった。
何かの会社らしいが、子どもには詳細がよく分からない。
「中も見てみたい!」
だが他の店と違って地元の方がいる訳ではない。
これまでも中を見学したと言う情報は、校内では聞いたことがない。
「できるかな?」
彼らの要望に、まずは私がアポを取る。
小学生数人の見学ということと見学の意義を伝える。
数日後
「見学OKです。」
やった。
「その日は担当者がいます。」
子どもたちによると、最近は建物の前に檻みたいな柵があり、
空いていないような感じだったとか。とにかくよかった。

会社の要望で、取材見学許可の時間が他のグループより早い時刻。
昼休みに出発。初めての場所と言うことで私が引率。
c0052304_07034523.jpg「こんにちは」
ドアを開けて入るとひんやり。
「涼しい」
そして何とも広い。やがて担当者の方が来られた。
「よろしくお願いします。」

「いらしゃい。暑かったでしょう。」
確かに外を歩いてきて暑かった。だからここに入ったときほっとした。
「実はこの建物、クーラーは入っていないんですよ。」
「え!?」
子どもたちが一斉に叫んだ。私も驚いた。
ひんやりしているのにクーラーがついていない??
実はそれがこの会社のやっていることのひとつだった。

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「その秘密はこれです」
会社の方が説明してくださった。
部屋の中に縦に通る数本に平たい鉄管。
どうやら冷水が通っているらしい。
音も風もない環境に優しい冷房。
他にもいろいろと環境を考えた取り組みをされているらしい。

中は外観と違って、おしゃれな新しい感じだったが元銀行の様相を思い出させる跡もいくつか残っていた。西洋建築風の柱やたくさんの札束が保管されていただろうという金庫など歴史的な部分も見せたり話したりしてくださった。「ランドマーク」としての価値ある建物であること、川沿いにあることの意味等も詳しく話してくださった。

私は他のグループの見学先に行くため早めに失礼したが子どもたちはその後も建物内を見せてもらったらしい。屋上まで行ったとか。会社の方に感謝したい。

子どもたちがパンフレットでどういうことを伝えてくれるか楽しみだ。
また、この一カ所でかなりのことを学んでいる。
学びをまとめて詳しく伝える学習の場も別に必要かもしれない。









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by saibikan | 2014-07-06 07:20 | 総合的学習・生活科・地域 | Trackback | Comments(0)

歴史あるGF町パンフレット1

6年国語&総合的な学習の時間

国語の「ようこそ私たちの町へ〜町のよさを伝えるパンフレットをつくろう〜」で、子どもたちに「自分たちの町のよさって何だろう?」とたずねたら、「歴史や伝統があって古い建物が多いところ」「人が優しいところ」「小さいけど専門的な人気のあるお店が多いところ」と、昨年までの総合的な学習で体感してきた地域のよさをストレートに発した。
「パンフレット作り」は総合とも関連している。総合の1学期の単元は「町の歴史を調べて伝えよう」なのだが、今回は特に仕掛けなくても今の気持ちのまま関連できる事が分かった。

そこでパンフレット作りを子どもが調べたいと思った建物(店)や史跡をもとに調査エリアを7つ示した。そして3〜4人ずつのグループを作るように指示、各グループに分かれた。今の子どもたちのすばらしいのは、学習では自分たちで話し合いながらグループを作れること。これは他の学習でもそうだが、皆自分の希望を示しつつも、人数が多ければ誰かが「移ってもいいよ」と言って変わったり「誰かあっちに行ってもいいと言う人いない?」と互いに声をかけたりしていつの間にか決まって行く。「じゃあじゃんけんで決めようよ。」と言う場合もあるが、変わったからと言っていつまでもそれを引きずる事はあまりない。しばらくは不本意なグループで残念と言う顔をする場合もあるが、時間が立てばそれなりに協力してやっていける。

さて、今回も希望を生かしつつ、自分たちでなんとか7つのグループに分かれた。教師から見るとグループ編成的にちょっと苦労するかな?と思うところもあった。だが、今の状態ならなんとかやれそうと、子どもが決めた通りに活動することにした。「古い建物の歴史がありそうなお店」を中心に調べ、県外の人向けにパンフレットを作る。

1週間前の土曜日、訪問先をまず私が訊ね歩き、取材の許可を得た。そして水曜日に第1回目の取材。その日にいけなかった場所に金曜日第2回目の取材をした。2年前は歴史の分野別・史跡別で広範囲に渡る取材が多かったが、今回はあえて子どもが興味を示したお店で古い建物の場所を中心にして(それも2年前はあまり調べていない場所)、グループの調査範囲も地域エリアごとにした。
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いやあ、面白かった。子どもたちの感動がどのグループからも聞こえた。私も2、3のグループについてインタビューを聞いたり建物内を見せてもらったりした時、やはりここはすごい地域であると理解した。多くの歴史の宝があるすばらしい地域である。
子どもたちの今後の活動がますます楽しみになった。(続く)


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by saibikan | 2014-06-28 22:39 | 総合的学習・生活科・地域 | Trackback | Comments(0)

学習発表会5現場中継の劇化



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かがやきニュースの3つめは、総合で取り組んだフェスタの出店の様子の報告。

地域学校合同のフェスタが開催されている現場からの中継という設定。
スクリーンには当日のフェスタ会場の写真。


ステージ上
呼び込み役4人。看板とかけ声。
  「5年生が作ったぞうきんだよ。」
  「いらっしゃいいらっしゃい!」
地域の方役2人が登場。    
  「おもしろそうね。」
  「寄ってみようかね。」
地域の方と子ども店員役が会話。
  「これはあんなたちが縫ったと?」
    「ミシンでぎゃんぎゃんぎゃーんと縫ったとです。」
    「お安くしときます。2枚で20円。」
  「よし4枚買いましょう。」
    「ありがとうございます!」

そこにお店の肩もみスタッフが登場。
    「ぞうきんお買い上げの方には、無料肩もみサービスがございます。
     絵もご覧になれますよ。」c0052304_15042625.png
  「あら、それはうれしかね。」
    「肩こってますね」
  「苦労が多くてねえ」

実際は台詞はもっとあるが、上のような感じで劇は進んだ。
地域の方役の2人の女児の言い回しがとてもほのぼのした感じで会場に受けていた。
自然なあたかかい笑い声に演技者達もうれしそうだった。

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by saibikan | 2013-12-01 15:07 | 総合的学習・生活科・地域 | Trackback | Comments(0)


アートな授業作りに臨む日々。ICT活用や美術館活用、問題解決学習。思考力と心。基本アナログ。ADEでランナーでもあるさいびかんのblog。


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