カテゴリ:6年海外交流ArtMile図工・総合( 126 )

台湾交流Artmile10

🔹交流そして巣立ちへ

日本のQ
Q1 なぜ桜をかいたのですか?そちらにも桜があるのですか?
Q2 スカイランタンに書いてある文字はどういう意味ですか?
Q3 羽みたいなものが貼ってありますが何の鳥ですか?
Q4  なぜたこが上がっているのですか?
Q5 真ん中の城みたいな建物はなんですか?
Q6 左端の緑は何を表しているのですか?

台湾のA
A1 桜はあります。
A2一人一人の願いを書いています。
A3鳥の羽。蹴って遊ぶものです。
A4風で上がる凧です。
A5ノース・ゲート。歴史がある建物です。
A6タイペイ101。

日本からのQと台湾のAを比べてみると分かるが、対話が多少ずれている。
通訳の方が、日本語がわかるといっても日本人ではない。通訳を仕事とされている方ではないのだ。言葉の微妙なニュアンスが理解されないこともあった。
Kanは、知っている数少ない英語の単語を並べて伝えたが、ずれたままだったのはしょうがない。

日本の子どもたちの頭の中では、Aの回答のいくつかは、事前の情報と結びついた。そんな時、思わず「あ〜〜!」と納得のため息が漏れた。初めての知識も得た。桜は台湾にもある。(「そりゃそうだよ、アメリカにもある。」と言った子どももいた。)ただし桜の開花時期が日本より早いのだ。台湾で絵を描いていた頃に咲いていたにちがいない。

鳥の羽は「蹴って遊ぶ。」と聞こえたが、どうなのだろうという疑問が残った。うまく話が通じずそれ以上は言及しなかったが、本当に「蹴る」だったのか?見たところ羽子板の羽っぽい。ひょっとして「打つ」ではなかったのかな?皆がそう思った理由はこうだ。

羽の下にある黒いおもりのようなものは、蹴るには小さい。近くに独楽もあり、凧も上がっている。羽根つきの羽ではないのか。日本では、昔の正月の遊びの風物詩(今ではあまり見られなくなり残念である)。台湾でアートマイルが制作されていたのは、「春節」というお正月前。ひょっとして日本で昔行われた正月の遊びが台湾では行われているのかもしれない・・・これはKanと子ども達の宿題となった。

そして台湾側からもいくつか質問があった。その中に「イチョウのスタンプはどうやって?」があった。「ステンシル」だとKanが答えた。それだけでは相手は分からないようだったので、カメラの前でクラスの一人の女の子が、半分だけ実演した。画用紙に葉を描きハサミで切り取りって見せた。(本当はカッターで行ったが)それを目の前で見せてあいたところにローラーでインクをつける、と伝えた。

そうこうしているうちに時間が来た。互いに手をふって笑顔で別れを告げた。スカイプのボタンを「切」にして独特の「ポヨン」の音とともに相手は視界から消えた。

テレビ会議の終了後、新聞社の取材のインタビューに二人の女の子が嬉しそうに笑顔で答えていた。
たくさん話した中で取り上げられていた言葉は、「絵を通じて台湾のことを知り、行ってみたくなった。」

この1週間後、Kanの学級の子どもたちは小学校を巣立った。
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by saibikan | 2015-04-02 03:33 | 6年海外交流ArtMile図工・総合 | Trackback | Comments(0)

台湾交流Artmile9

🔹台湾とのテレビ会議


共同制作の絵画が到着して1週間後、台湾とのテレビ会議が行われた。

スカイプを利用。6年教室からLANを使って海外との交流。

ごく普通の授業時間内である。掃除後の5時間目。

ネットを繋ぐとディスプレイとテレビ画面に台湾の子どもたちが見えた。

こちらの子どもが手を振る。相手も振る。両方に笑顔が生まれた。


台湾の小学校の保護者で、日本語を話せる方がおられたので通訳として

お願いしたと、担任のMY先生から事前に連絡があった。だからこの日は

主にその方が画面端にいて、両国の言葉の橋渡しをしてくださるのだ。


交流の時間になった。

まず、日本語と英語、中国語であいさつや自己紹介。

たどたどしい熊本の子どもの英語だが、相手はにこにこして聞いていた。

時々分からない言葉があったようで、首をひねったり聞き返されたりしていたので

Kanが適度に付け加えて話した。

台湾の子どもの挨拶や自己紹介ははっきりと堂々としていた。

中国語と英語が混じり合いこちらの子どもはよく聞き取れなかったが、通訳の方が

日本語に訳してくださってずいぶん理解できた。熊本に来たというJちゃんの

紹介の時は、思わずどよめきが起きた。

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次に、絵の鑑賞会である。今回は図画工作として時間をとっている。

つまり海を越えて同時に絵を鑑賞し、互いに感じたことや分からないことを伝え合おうというわけだ。それにより、さらに絵に対する見方を深める。


Kanのクラスでは6つのグループがそれぞれ感想と質問を考えていた。次のようなことだ。


⚪️1 空、川、地球の色が一緒であり、1つの絵になっているところにびっくりした。


⚪️2 熊本と台北の子どもが本当に手をつないだようにかいてあるのがいいな。

⚪️3 日本と台湾、それぞれの国の文化が描かれていて、すごい絵だなと思った。

⚪️4 こちらの絵では紅葉で秋、そちらの絵では桜で春。季節を感じる絵。

⚪️5 川に浮かんでいる折り紙のようなものが、色がカラフルできれい。

⚪️6 台湾の絵にも城のようなものが描かれていて、台湾のことをもっと知りたくなった。

Q1 なぜ桜をかいたのですか?そちらにも桜があるのですか?

Q2 スカイランタンに書いてある文字はどういう意味ですか?

Q3 鳥の羽みたいなものが貼ってありますが何の鳥ですか?

Q4  なぜたこが上がっているのですか?

Q5 真ん中の城みたいな建物はなんですか?

Q6 左端の緑は何を表しているのですか?


1グループずつ感想と質問を伝えたので、それぞれに相手側が答え、対話が始まった。

(続く)



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by saibikan | 2015-03-25 05:48 | 6年海外交流ArtMile図工・総合 | Trackback | Comments(0)

台湾交流artMile8

〜台湾から壁画到着、ついに対面〜

3月上旬のある日。
Kanは一個の段ボールを抱えて教室に。
「やあ、みんな、おはよう。」

「なんですか?そのだんボール?」
「見たことないか?」
「え?あ、アートマイル?」
「そう!アートマイルが帰って来た!
「お〜〜台湾から?」
「そう。集まれ。」

どやどやどや。
「はい、みんなで開けなよ。」
飛びついたのは男子数名。

いきなり開け始めた。


「雑にするなー!」
女子の声が飛ぶ。

開け方がやや丁寧になったが,
勢いは変わらず一気に箱を開ける男子。

中身が見えるたび
「おーおー」
と声が上がる女子。
中から封筒やクッション材が取り出されるたびに
「おーおー」

遂に底から絵が取り出されて広げられ始めた時
笑顔でみんなが思わず拍手。

そして指示はないが、何人かが前に広げた。
「ちゃんと真ん中を持て。」
「見えねーよ。」
そこで私が、用意していたフックをかけて黒板に提示。

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絵の前に集まる子どもたち。
「すごい」
「色がちゃんとあってる。」
しばらく絵に近づいて自由鑑賞。

私からの発問はなく,絵の存在があるだけ。
子どもは自由につぶやく。

その後絵から離れてじっくり鑑賞し、学習シートに
「絵を見て思ったことと、相手に質問したいこと」を記入。
最後に数名が発表した。(続く)


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by saibikan | 2015-03-18 06:45 | 6年海外交流ArtMile図工・総合 | Trackback | Comments(0)

台湾交流artMile7

〜台湾での製作〜

1月になり台湾からメールが来た。
「絵が到着した。すばらしい絵だ。私たちも描き始めた。」
という内容。
写真も添付されていた。
1枚めは、絵に腹這いになって頭を付き合わせている子どもたち。
手には鉛筆が見える。
2枚めは、約10人の子どもたちが和やかに絵の前に座っていた。
うっすらと鉛筆で描いているあとが見える。
3枚めでは、子どもの手にあるのは筆。
キャンバスには絵の具が線を描いていた。
スカイランタンだ。

交流相手の製作が始まったことは一目見て分かった。

Kanは、当然その写真をクラスの子どもたちに見せた。
「本当に台湾に行ってるんだあ。」
実感という泉の中に、体が半分入ってつぶやいたような、不思議なひとことだった。(続く)
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by saibikan | 2015-03-10 22:35 | 6年海外交流ArtMile図工・総合 | Trackback | Comments(0)

台湾交流ArtMile6

〜日本側完成作品を台湾へ発送〜

自分がプロジェクに慣れてくると、見通しを持って取り組むようになる。
決して子どもたちを焦らせたりしなくなる。
もちろん集中する為の手立てにより、彼らのモチベーションをあげてくことは必要だ。

作品が出来上がると,子どもの表情が変わる。
一生懸命で真剣な顔から、満足感あふれる笑顔になる。
これは何度も経験していること。

今回の完成は12月上旬。
ロマンフェスタがある中で、よく取り組めた。
ある程度子どもの主体性に任せつつ、適度な助言と支援。
子どもたちには「自分の力で創った」感がある。

記念撮影は笑顔がいっぱい。
面白いポーズをその場で考え実行する。
充実感が新たな創造を生み出す。
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12月10日 絵の裏にサインをし、段ボール箱に詰めた。
年賀状等のカードやおもちゃのプレゼント等と一緒に。
そしてEMSで台湾の志清小学校へ発送した。
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数日後,届いたという知らせが。アートマイルは海を越えた。(続く)


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by saibikan | 2015-03-08 09:38 | 6年海外交流ArtMile図工・総合 | Trackback | Comments(0)

台湾交流ArtMile5

〜着色から完成へ〜

下書きの段階から、絵を分割して考え、担当を決める。
城グループ、紅葉グループ、市電グループ・・・など。
そして着色もまずは絵の真ん中の城グループから塗り始める。
だから当然ここからの活動は,他の活動と並行して行うことになる。時間の無駄にならないように。
以前の学校では図工の他の題材を並行して行ったこともあった。

今の学校はこの時期がちょうど、地域と学校の合同のフェスタへ取り組む時期にあたる。
その取組と並行して行うことで、共同製作のリスクを回避できる。
むしろフェスタへの取組も効率的に行える。
総合の地域発信というテーマのもとで、2つの活動が同時に行われた。

さて着色に使う絵の具はターナーのテントアート。
170mlの瓶一本が777円と割高だが品は良い。
これは、プロジェクト事務局から指定されている絵の具である。
キャンバスと同時に送ってくる。7色使う。もちろん支払いはする。
刷毛は自分たちで購入する。様々な大きさがあるのが良い。
筆も全体用にも準備するが、個人の筆を使った方が後片付けをきちんとする。
絵の具が着いたままであると固まって使えなくなるから。

パレットには食料品のトレーを使うとそのまま捨てられると奨励されるが、
Kanは常に図工室にある、今は使われなくなった昔の給食の食器(アルマイトかな?)を何度も洗って使っている。

子どもたちはとても意欲的に丁寧に塗った。そして工夫していた。
「◯色と◯色を混ぜると、この色ができるよ。」
「ろうそくの色って何色?」
「灯りの明るさの色はどうしたらいいだろう?」
また紅葉についてはステンシルの方法を教え,ローラーを使った着色を楽しんでいた。
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12月になり,作品は完成した。(続く)




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by saibikan | 2015-03-01 08:30 | 6年海外交流ArtMile図工・総合 | Trackback | Comments(0)

台湾交流ArtMile4

〜構想から下書きへ〜

テーマのもと、描きたいものを学級全体で話し合いながら出させる。
どのような構図にするか、子どもたちとのやり取りをもとに全体で黒板にラフスケッチをする。
それを実行委員の子どもが、B4の紙に描いておく。
相手とのやり取りの中で,描くものや描き方が次第に変わっていく。

 今回もそうだ。共同壁画の構想図(自分たちの町の絵)は、ある程度考えていた。

   城ー電車ー桜ー風船ー川ー握手する子どもと地球ーリボン。

 しかし,台湾のスカイランタンを見て、子どもたちは思い出した。

わが町にも灯りも祭りがあることを。

それは、「水あかり」ー毎年秋に行われる熊本の静かな祭りだ。

竹灯籠の緩やかな灯りを楽しむだけなのだが、年々参加者は増えている。

その姿は、空似は浮かばないが、道や公園、川に飾られる。実に美しい。



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 最初は「灯り」は入っていなかったのだが、台湾側の絵を見て話し合ううちに

「水あかり」の竹灯籠も描くことになった。そして季節も春を想定していたが、

祭りに合わせて秋へ変えることになった。したがって樹木も、桜からイチョウへ変更。

空に飛ばすものも風船ではなく、城の上には紅葉やイチョウの葉を風にのせて。

壁画の中心(相手との境目)近くには、台湾のスカイランタンも描いておくことになった。



 こうやってある程度構想図が固まった。次は下絵である。

壁画の大きなキャンバス(3.5m×1.5m)に描く方法は様々ある。

今回は、絵のポイントとなるものは、絵の得意な子どもが描いた。

そしてそれを拡大コピーしてカーボン紙を使って転写した。

樹木のような大まかに描けるものは直接鉛筆でキャンバスに。

最後はマジックでなぞると、壁画に線描の絵が、はっきりと姿を現してきた。(続く)




(続く)

最初の構想図⇒
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転写⇒

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by saibikan | 2015-03-01 07:35 | 6年海外交流ArtMile図工・総合 | Trackback | Comments(0)

台湾交流ArtMile3


〜テーマの設定〜

 10月はテーマを設定する時期。
 台湾側からテーマへの提案があった。
  「Baseball」
 理由は、日本と台湾はともに野球というスポーツが盛んで
 野球による友好関係が結ばれている。子どもたちも野球を
 好きであるということだった。

 Kanも野球は好きである。海外で活躍中のイチローのファンであり、
 九州のソフトバンクホークスを応援している。子どものころは
 同年代の皆に違わず、王・長島の活躍に一喜一憂した世代。

 だがKanのクラスの目の前の子どもたちは違う。まさにサッカー世代。
 しかもサッカーを部活動でやっている子どもは多いが、野球はゼロ。
 彼らのスポーツ選手の話題は「本田」であり「香川」であり「ロナウド」。
 野球にあっては,選手はおろかルールさえ良く知らないと言う残念な状況である。
 子どもたちに話してはみたが、案の定関心は持たなかった。
 Kanとしては,台湾の提案は嬉しいが、実態を考えやんわりと提案をお断りした。

  10月はテーマを設定する時期。Kanのクラス(日本)から、Yuanのクラス(台湾)へ提案したのは「自分たちの町のこと(自慢)を描くこと」である。ベターだが、これなら自らの町を見つめ,相手の住んでいる町を通して相手の国を知ることができる。そして

「町の有名な建物や歴史的な建物、乗り物などはどうか?」

 と具体的に示した。

 その例として熊本の代表的建造物の「熊本城」をはじめ、自分たちの校区を走る路面電車の「熊本市電」今や世界的ゆるきゃらの「くまモン」等の写真を送った。(ただしキャラクターはアートマイルでは描くことが禁止されていることが発覚し、くまモンは、描く内容からはすぐに取り下げることとなった。)

 台湾側ではすんなりとそれを受け取り、「自分たちの町を描くこと」を了承してくれた。その後、それらに対応した写真が送って来た。

 「Taipei101」 エメラルドがややくすんだような色合いの窓ガラスに覆われて、そびえ立っていた建物。高さ509m地上101階の超高層ビルである。
 「North Gate」無地の煉瓦色と,煉瓦模様のグレーのツートンカラーの壁に、赤の屋根瓦。頂部は鳥が羽ばたいているごとく勢いよく空に向かう様相である。
 「Gondra」 動物の絵が描いてるロープウエイ。動物園駅と猫空駅を結ぶ長い距離のロープウエイらしい。長さ約4km。高低差300m。
そして
「SkyLantern」 暗い夜空に浮かぶ無数の灯りが美しい。幻想的な雰囲気をかもし出し、Kanも子どもたちも思わず魅了された。

 そして子どもたちは思い出した。わが町にも灯りも祭りがあることを。それは、「水あかり」・・・(続く)

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by saibikan | 2015-02-12 23:23 | 6年海外交流ArtMile図工・総合 | Trackback | Comments(0)

台湾交流ArtMile2


〜メール・映像による交流〜

 9月になり、台湾との交流が始まった。まずは台湾の小学校の担任である「Yuan」と、日本側の小学校担任である「私(このあとはKanと言う名称を使い,メタ認知的に書いていく)」との交流からである。

 アートマイルではフォーラムと言う交流校同士の掲示板がある。主にその場所にお互いがメッセージを書き込み、挨拶や情報のやり取りをすることになっている。YuanとKanも、互いの自己紹介から始まり、今後のスケジュールの確認、そして互いのクラスの子どもたちの紹介へと進んだ。

c0052304_11103336.png Web上のメッセージで、最初に子どもたちの紹介をしたのはYuanである。台北にある小さな国民小学校。Yuanの学級の子どもたちは10人。校庭で写したのだろうか、飛行機を象ったジャングルジムの上に座って和やかに微笑む子どもたちの写真を添付していた。

 また、日本は熊本の小学校、Kanの学級の子どもたちへ向けたビデオもアップされていた。リンク先をクリックすると、約3分の映像が流れ始めた。それを見たKanや熊本の子どもたちは驚いた。台湾の子どもたちが、いきなり流暢な日本語で話し始めたのである。

 「こんにちは。私は〜です。」
 続いてすばらしい発音の英語で学校の紹介や自己紹介が続く。
 「This is my school name,Zhi-Qin Elementary school.」
 「My English name is・・・」

 テーブルテニス(卓球)ルームや,サイエンスルーム(理科室)、PCルームの前で交代しながら話していた。どの子どもも2カ国語を使って話している。名称以外は、自国語(中国語?台湾語?)を全く使っていない。そしてとにかく英語の発音が良い。堂々と話していたのだ。
 「すげえ」
 それがKanのクラスの子どもたちの第一声だった。

 c0052304_11155547.pngKanの学級は22人。お返しに、自分たちの写真を送った。屋上で楽しそうに写っているクラスの集合写真。その後、一人一人の自己紹介ビデオを作成した。自分が好きなものと画用紙を描き、名前も英語だけで話した。台湾の子どもたちに比べるとシャイで小さな声だ。だが彼らなりに精一杯話した。

 その自己紹介の映像だけでなく、授業の様子や、熊本城スケッチに行った時にお城を紹介した映像等を加え,Kanが5分程度のビデオにまとめた。
 その映像を見た台湾のYuanから、すぐに次のような返事が来た。
「Your Video is so amazing! It is so nice to see all your kids of the class and how they study!」(一部)
 そして数日後には次のようなメッセージがー。
「Kids of my class are all excited about the video you made for us, thank you very much! They think your classroom is very pretty and they even say that they want to visit the city! :)
 Thanks again for sharing this wonderful video,
 Wish you and your kids have a nice day!」

 前回の最初に述べたように、Kanは英語を使って話すコミュニケーションは、ほとんどできない。しかし、自分自身が過去に学んだ中学校英語の中でわずかに記憶に残っているレベル程度の英語力と、翻訳サイトを活用して交流している。その気になれば国際交流も何とか出来るのだ。

 またフォーラムには、アートマイル交流用の基本的な英語の文章もあり,それを使うことが可能だ。困ったときには相談に乗ってくれる事務局の日本人もいる。そして何と言っても、絵があれば、言葉はなくても心が通じることがある。それらがアートマイルのよさだ。(続く)


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by saibikan | 2015-02-11 11:19 | 6年海外交流ArtMile図工・総合 | Trackback | Comments(0)

台湾交流ArtMile 1

日刊中高メールマガジン3320号(インターネット編集長梶原末廣氏発行)に執筆した「子どもたちのわくわくアートNo.93」をやや改善==


台湾交流アートマイル1〜 4年ぶりのArtMile Start〜


 「アートマイル」という共同で壁画制作をするプロジェクト(2つの学校が協力して、3.5m×1.5mの大型の1枚のテント布に絵を描く)は、始まって実に10年になる。始まった当初は、私もコアメンバーといいうスタッフとしていろいろと関わった。その後軌道に乗ってからは一参加者として、自分の学校の子どもたちのアートマイル活動に、毎年取り組んだ。6年連続。そして学校異動後の3年間は,アートマイル活動から離れた。


 

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【2009年度 イタリアとの交流アートマイル】


 その理由は、新しい学校に移ったと同時に、教務・専科の仕事から担任業に5年ぶりに復活し、再び慣れるのに時間がかかったからだ。しかも今の学校の多忙さは超を極める。やるべきことが多い。2年めからは研究主任も任され、毎年行われる研究発表(委嘱であったり,自主であったり)は、私の職務のかなりの比重を占めた。それとともに、この年齢になって任される学級はそう簡単ではないことも多く、学級作りにもかなりエネルギーを費やした。さらに対外的に、図工美術教育、情報教育関係の仕事も多くかぶさってきて、正直アートマイル活動が出来る状況ではなかった。



 現在の学級もまた、持った当初は、まずは人の話を聞くこと返事から、というごく初歩的なことからのスタートだった。課題山積みでどうやって創り上げていくかという不安と楽しみで始まった学級。だが、すでに1年半も過ぎると、学級内には無邪気な姿がいっぱい見えて、6年生と言えども、可愛くて仕方がない。持ち上がったおかげで今年度は思い切った活動をすることができると思った。幸い国際教育に長けている同学年の教師や理解のある管理職がいたこともあり、4月に、久しぶりにアートマイル活動に申し込んだ。


 3年ぶりに「アートマイル」に申し込んで気付いたことがあった。「国際交流」しかないのである。以前は、単独制作や国内交流もあった。そう言えば、九州新幹線完全開通を記念して桜島の子どもたちと共同で製作したことも記憶に新しい。だが、今回は「アートマイル国際交流壁画共同制作プロジェクト」しかない。それでも申し込んだ。実は、私は英語を話せるわけではない。海外によく行くわけでもない(行った経験は30年前に一度きり)。でも、「何とかなるだろう」という気持ちを持ったのは、アートマイルの事務局の塩飽さん夫妻に対する信頼感と、過去に海外の学校と国際交流アートマイルの壁画を3回共同制作したという経験からだ。



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 【2010年度 桜島交流アートマイル】



 そして5月、共同製作の相手校が決まった。台湾の志清小学校である。だが台湾との交流には、日本語や英語を使えるコーディネーターはいないと分かった。日本側にも相手国の言語や英語を使える立場の者はいない。つまり台湾の先生と私が直接やり取りをしながら、コーディネートして、両国の子どもたちを結びつけるという役割を果たさなければならない。

 「あらー、英語を話せない自分としてはちょっと困ったな。」という困り感を私が抱いたのは間違いないが、やがて「どうにかなるさ。」と楽観主義で気持ちを切り替えた。


 準備期間を経て夏になり、久しぶりの国際交流アートマイルがスタートした。英語力が十分なくても、図画工作美術を活用し、国際交流が出来る1例として読んでいただきたい。(続く)

 


 


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by saibikan | 2015-02-09 06:33 | 6年海外交流ArtMile図工・総合 | Trackback | Comments(0)


アートな授業作りに臨む日々。ICT活用や美術館活用、問題解決学習。思考力と心。基本アナログ。ADEでランナーでもあるさいびかんのblog。


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