カテゴリ:6年図工授業( 167 )

思い出やお気に入りの場所9 作品分析

6年図工
【題材名:思い出の場所・お気に入りの場所】 (8時間扱い:11月〜12月)
作品を分析する。c0052304_04592149.jpeg

導入で学んだことは作品に反映される。
参考作品として鑑賞したことが、表現に生かされる。

教科書の作品の一つに「差し込む光」の表現があった。
これは子どもの心の大きく残ったのだろう。
2割ほどの作品(8点)に「差し込む光」が表現されている。
教科書ほど明確でなくても、薄く描いている絵もある。


それも室内の絵だけでなく、野外をスケッチした絵でも同様。
室内では窓から、野外では建物の上から差し込んだ光に着目したと思われる。
その中の4点を紹介する。
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良い表現があったから、それを自分の作品にも取り入れたい、と思ったのだ。
パクリでも模倣でもなく、いわゆる「まねぶ」の一つである。このような過程を経て、創造する力が子どもの中に育つ。
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またこのように光の線を描いていなくても、壁のこちら側を薄く、反対側をやや濃くと描いている絵がある。手前と奥で色を変えて、明るさの違いを表している作品もある。コメント欄にそのことを述べている。
ものの形だけでなく、光による明暗や陰陽に意識を向けたのに違いない。


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by saibikan | 2017-01-28 04:55 | 6年図工授業 | Trackback | Comments(0)

思い出やお気に入りの場所8 完成

6年図工
【題材名:思い出の場所・お気に入りの場所】 (8時間扱い:11月〜12月)
8時 完成〜鑑賞〜ふりかえり

作品が出来上がって行うこと。
1 自分の作品に題名とコメントをつける。・・・作品票
2 友達の作品を鑑賞し、良さを認め合う。・・・付箋紙
3 題材(単元)の学習活動を振り返る。・・・・学習シート(振り返りカード)
以上が、私の授業の最後の時間に子どもが主に行うことである。

ただし、子どもの作品は一斉に完成しないことが多い。
だから2だけを、最後に行ったり、数日待って行ったりする。
どうしても時間がかかる子どもがいれば、
「ごめんね、とりあえず終わった人の分を先に鑑賞するから」
と言ってその子の分だけ後で行う。

今回も様々な事情で、かなり完成が遅れた子どもがいる。
あとは個別に時間を取る。
場合によっては、ご家庭に連絡をし理解を得て、協力してもらう場合もある。
全員が出来上がったら、教師からもコメントを入れ、教室の背面掲示板に貼る。
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by saibikan | 2017-01-26 05:56 | 6年図工授業 | Trackback | Comments(0)

思い出やお気に入りの場所7 着色

6年図工
【題材名:思い出の場所・お気に入りの場所】 (8時間扱い:11月〜12月)

5時〜7時  着色 教室で。
最初の参考作品の鑑賞のことを思い出させる。

いろいろな塗り方がある。
点々塗りとか、さーっと塗りとか。
水彩だから、あまりベタベタは良くない。
同じ赤でもいろいろな赤がある。
水で濃さを調整できる。
10円玉の大きさで絵の具を広場で広げよう。
混色は2色が基本、3つ混ぜたら、濁り始める。

たくさんあるけど、一度に言うわけじゃない。
塗り始めた頃に、個人に向かって言いながら、全体へも確認する。
そのうち子どもは一生懸命塗り始めて、
「先生、黙ってて」
とは言わないが、心の中ではそう思ってるかも。
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立体的にしたいな。
光と影を表したいな。
近くと遠くを塗り分けたいな。
子供はうっすらとそんなことも思っている。
それを見抜いて、先取りしてアドバイスすることもたまには大事だろう。

中途半端なのに
「もうこれでいい」
そう言わせないことが大事だね。
じゃあどうするか?
授業中に子どもと関わり続けるしかない。





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by saibikan | 2017-01-16 22:34 | 6年図工授業 | Trackback | Comments(0)

思い出やお気に入りの場所6 着色の映像

6年図工
【題材名:思い出の場所・お気に入りの場所】 (8時間扱い:11月〜12月)

5時〜  着色 「水彩絵具の使い方」

図画工作スケッチも色ぬりに入った。着色の最初には、いつも教室で映像を見せる。
今回見せる映像も、1学期に1度視聴させている。
約3分のコンパクトな内容。
実は今回はデータが手元になかったので、モバイルからネットに繋いで「水彩絵の具の使い方」を見せた。
さすがに2回目ともなると「これ先生の声やん」と言う。別に誤魔化す必要もないので、
「そうだよ。先生が作ったんだよ」
と答えた。
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映像終了後、画面がシュッと縮んで横にyoutubeのマークが出た。これに子どもが多く反応。
「え?先生、youtubeに動画アップしてると?」
「ああ、この水彩絵の具の使い方は、誰でも見られるようにしている」
「えーー!」
この反応が、(先生がyoutube?)的な反応だったので、
「あのね、youtubeには学習に役立つ映像がいっぱいあるんだよ」
「うそー」
「文部科学省からは体育の実技なんかも出てるんだから」
「そうなんだ」
「でも自分たちだけでインターネットを見過ぎないように。」

「何と検索したらいいの?」
「ん?」
「先生のyoutube」
「水彩絵の具の使い方」
「youtubeでの名前は?」
「水彩絵の具の使い方」
「先生の名前だよ。アカウント。youtubeでニックネームとかあるでしょ」
「スイサイエノグノツカイカタ」
「もう・・・、じゃあ名前で検索しよう」
「スイサイエノグノツカイカタで検索してね」
「○○○(本名)で検索したらいっぱい出るけん」
「何が」
「映画を3本も撮ってるって」
「なんじゃい、もうネット検索して調べたことあるのか。そりゃあ、同姓同名の別人の○○○だよ」
「え?そうなの。」
「当たり前じゃ・・・」
普段は授業になかなか集中しない者も、ずっと食いついてきた。
(ああ、多分普段youtubeばっか、みてんだな・・・)
と思った。

気を取り直して
「この映像は1学期も見たよね。これはあくまで、絵の具の使い方の基本。
このことを忘れずに、色ぬりに入りましょう。
ただし、それぞれ、これまで学んだことを生かして工夫して塗ろうね。
なぜ、そこを描いているのか思いを忘れずに」

全員が絵の具に手を伸ばし始めた。(続く)


☆===余談====

 次の日、朝から子ども同士で会話をしていた。
耳をすましていると、こんなことを話していた。

「先生の名前はsaibikanだった。」
(早いなあ〜関心あったんだな)

「俺も見た。やっぱり先生の声だった。絵の具の使い方は、9000回もアクセスされてた」
「すげー。コメントは?」
「全然書いてなかった」
「かわいそー」
(おいおい・・コメントは基本、受け付けないんだよ)

「他にもキャンプファイヤーの映像とかあった。」
「ソーラン節も出せばいいのに」
(これはいい方に捉えていいのか?)

「先生はユーチューバーだった。」
(あのね・・・それだけでそう判断すんなって・・・それと、勉強をそれぐらい意欲的にやれよ・・)

個人情報をすぐ探そうとするネットユーザーたちの姿を、小学生の中にも見た気がした。youtubeでの公開は、ほぼ図工教材としてなので何も隠さなくてもいいけど、ネット公開はかなり用心しなきゃいけない時代だと再確認。


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by saibikan | 2017-01-14 23:15 | 6年図工授業 | Trackback | Comments(0)

思い出やお気に入りの場所5「絵になる」と「思い」

6年図工
【題材名:思い出の場所・お気に入りの場所】 (8時間扱い:11月〜12月)

「絵になる」という言葉を私たち教員仲間はよく使う。
あるいはよく耳にする。
この言葉の意味するところはなんだろう?

「この場所は人が認める絵になりやすい」
「ここからこう見て描くとよい絵になる」

題材として良い?
芸術として面白い?
美的な作品ができやすい?

鑑賞者から見てアートな作品が生まれる場所?
表現者から見てアートな作品が作れる場所?

あるいはコンクールに入りやすい素材?

アーチストであればそれも全てイエスであろう。
図画工作でも、表現する際に考える要素の一つとはなるだろう。

だが、度がすぎると、やがて子どもは絵を描きながらこう言う。
「どうやればコンクールに入りますか?」
「今年は誰の絵が入賞しますか」
「どうせ私は入賞しないもん。だって絵は下手だから。」
これは初任の時、初めて図工で絵を描く指導をした時、教室の子どもたちから実際に出た言葉。
驚いた。「この子達は、何のために絵を描くのだろう。図工って何?」
しばらくはずっと心に引っかかっていた。
初任である自分は、どう指導したらいいのだろうと悩んだ。

今は、子どもが図画工作で絵を描く時、根底にあるのは
「絵を描くことが、おもしろい、楽しいと感じるようになること」
「自分の思いを自分なりに工夫して絵に表せるようになること」
が大切だということを思いながら、絵を描く子どもと向き合っている。

さて、今回の授業。4時間目の線描(計画より1時間オーバー)

自分でラフスケッチをした場所から、どちらかを決めて、大きな画用紙に線描をする。
どっちにするか決めるときは、「描きやすい」「絵になる」ことも考えて良い。
しかし「ここをどうしても描きたい」という、自分の思いを優先する。

ラフスケッチを見ながら教室で描いて良いし、再度その場所に行ってじっくり描いても良い。
それは鉛筆でもペンでも描いても良い。
描き方の工夫は、全体で再度1時で気づいたことを思い出させ、後は個別に対応する。

その場でのスケッチは、校内であっても、車が通る場所でないかなど、安全上の配慮をする。
授業で入れない場所をもう一度見たいという子どもには、タブレットで撮影した画像を参考にさせた。
そろそろ一生懸命さが見えてきた。
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by saibikan | 2017-01-12 06:38 | 6年図工授業 | Trackback | Comments(0)

思い出やお気に入りの場所4 試し描き


6年図工
【題材名:思い出の場所・お気に入りの場所】 (8時間扱い:11月〜12月)  

4 発想・構想 (第2・3時)

「自分の思い出や気に入った場所を2ヶ所見つけて、試しに描いてみよう」
これが今回、私が子供に発した「発想・構想」の時間の指示である。

発想・構想の時間なのに「描いてみよう?」
と思われた方もいるかもしれない。でも、図画工作ってもともと頭の中だけで考える教科じゃない。やってみて、出会ってってみて、試行錯誤しながら考えること。それにより、発想や構想がグーンと湧いてくるもの。絵画だってそうなんだな。特に、スケッチはその場に行って、場所に自分を置いて見て、思いを膨らませながら、試しに描くことで、何らかの工夫も思いつくものなのだ。

さあ、子どもたちをこの時から解き放ったので、もう全員の頭の中はわからない、掴めない。学校中に一人一人が散らばっていて、私はその姿を見つけて回るが、すべての場所を回れない。
なんとか出会ったこどももたちには「なぜこここを描いてるの?」「何を描いてるの?」とは聞くけど「どう工夫して描くの?」なんて聞かない。それは子どもたちの下絵(ラフスケッチ)から、私が見抜かねばならないのである。そのためには子どもとの対話が欠かせない。その場での子どもとの対話もあるが、教室に戻ってきてからの対話もある。

運動場にいたある子どものスケッチはこれである。
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そして対話。
「なぜここを描きたいと思ったの?」
と聞かなくても大体はわかる。サッカーの好きな子どもだ。サッカー部所属。休み時間はサッカーをよくやっている。この子にとって、サッカー場が思い出であり、お気に入りなのは、ある程度は理解できる。
「おお、これは、ふかん的だなあ〜。よくこんな方向から描けたね」
「ふかん?」
「空を飛ぶ鳥から見たように描くことだよ。だって普段は運動場から、今もそうだけど、こんな風にサッカー場を見てないよね。っていうか見えないでしょ。それを鳥になったつもりで描いてるから素晴らしいなーと。サッカーコート全体が見える。」
「あ、そうですか、へへ」(ぽりぽり)
ひょっとしたら、3回教室から見た記憶がそう描かせたのかもしれないが、それは言わなかった。
「でも人が見えないのは残念だな。」
「人はかけません。棒人形でいいなら描けるけど。っていうか、場所だから、人はなくてもいいでしょ?」
「まあ、それはそうだけどね。あ、この線すごいきっちりしてるね。定規で測ったみたいに・・・あ。まさか定規使って線を引いた??」
「え、あ、使ったらいけませんか?」
「デザインじゃないからね。それにコートの線って、ラインカーで引くとまっすぐじゃないでしょ。ゴールだって近くで見ればデコボコしてるし。」
「ああ・・。」
「それに・・・以前も、スケッチして描く絵では定規は使わないって言わなかった?」
しばらくして少年は困ったように
「そうでした。」
そんな少年に最後に一言言った。
「でもこっちとこっちのゴールラインの幅が違うのは、いいね。向こうが遠くてこっちが近い感じがするよ。」

他のこどもたちも、色々なスケッチをしていた。
こう描いたら面白いかもという発想があった。
こう描きたいなという構想が見えた。
どう描こうかと、迷いが表れているものもあった。
思う通りにできないという困り感を感じるスケッチもあった。
あまり考えず、ただ見て詳しく描いているので全然進んでいないと思われる画もあった。


どんな思いなのかーなぜこれを描いたのかー特に何を描きたいのかーどのように描こうとしているのかーーーそして未完成な絵はなぜそうなのかー色々考えてこれらの下絵(ラフなスケッチ)を見てみたい


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by saibikan | 2017-01-10 21:39 | 6年図工授業 | Trackback | Comments(0)

思い出やお気に入りの場所 3導入後半

6年図工
【題材名:思い出の場所・お気に入りの場所】 (8時間扱い:11月〜12月)  

3 導入での鑑賞

第一時では、題材名から子どもがイメージを持つことと、造形活動の方向性を持つことの2点がある。この2つで関心・意欲を持たせることが大事なのだ。前者は、前回の記事で述べたので、今回は後者について述べる。

「思い出の場所・お気に入りの場所」を表すときに、教科書の作品の鑑賞は参考になる。子ども全員が持っていること、いつでも見直せること、表現に悩むときに参考になること、などがその理由である。

表現の手法は子どもにとって参考になれど、まったく同じ絵にはならない。なぜならば、描いている場所は、教科書の絵の作者と同じ場所ではないからだ。学級の描き手の描く対象は、あくまで自分の身近な場所であり、そこへの思いは自分しか持っていない。
むしろ、同じ学校の先輩の絵の方が、親しみがあるものの実際に同じ場所であるということや、場所に対する思いが近すぎて、模倣的になる恐れはある。それはそれで、その学校の作風というものが産まれて伝統的になるという面白さもあろうが、個人の表現ということから考えれば、やはり教科書作品の方がいい。

さて、教科書には見開き2ページとはいえ、情報が満載である。それはそうだ。単なる参考作品の紹介だけでなく、ねらいや道筋、発想や構想の仕方、手法、評価など多くの内容が詰め込まれているからだ。図画工作の場合、題材(他教科で言えば単元)の学習の流れが、わずか1〜2Pに広がっているのである。教師はこれをじっくりと事前に見る(読む)ことが大事である。学習の流れが一望でき、考えられるのだから。自分も題材を試してみると、それがさらに工夫ある教材研究へと進む。

子ども側からすると、鮮やかで賑やかで楽しい教科書。ずっと眺めていて見ていて飽きない様子もうかがえる。だがここで忘れてならないのは、めあてを持った1時間の授業の時は、教科書は、子どもたちにとっては「情報過多」でもあるということ。

そこで、特別支援教育の視点(一つ一つの意味が十分わからない子どもへの配慮)、桂氏の提唱しているUDの視点(焦点化、視覚化、共有化)を考えた工夫を行うことが大事になった。
導入授業後半で提示したのは、これらの4つの参考となる絵のみ。
不要な情報は切り取り。
絵の具で描くことを前提としたから、それによって選んだ。
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1枚ずつ提示。子どもたちは食い入って見ていた。
良いところは見えている。

部屋に入ってくる光を表すこと、斜めの角度から見る構図、木の間から遠方の風景が見えるという奥行き、表したいものを大きく描くこと。これらは全てこの絵の良さとして感じたことであり、その後の表現に現れてくるものである。


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by saibikan | 2017-01-09 22:33 | 6年図工授業 | Trackback | Comments(0)

思い出やお気に入りの場所 2題材名

6年図工
【題材名:思い出の場所・お気に入りの場所】 (8時間扱い:11月〜12月)  

2 題材名

 教科書の題材名は「見入つけた!お気に入りの場所」である。それを私は、ちょっと変えてみた。「思い出」を1番目に持ってきた。それはやはり、6年生という時期であり、描くところに自分の思いをしっかり重ねたい、という気持ちがあったからだ。
 「思い出の場所を描こう」」
と題材名を最初に言葉に出した時、ある子どもがこう言った。
 「先生、それって、普通、卒業間際の3学期に描くんじゃないですか?」
 「ん?何で?」
 「だって、卒業目前になってこそ、その場所への思いが湧いてくるでしょ。」
 この言葉で十分だと思った。「お気に入りの場所」だけでは感じられない、言葉の持つイメージが出てくるんだな、小学校の思い出という自分の思いを描くことを子どもなりに主体的に受け止めるんだと思った。

 でも3学期というのは、卒業間際で時間があまりないこと、造形展に向けて立体作品を作ったり卒業制作を作ったりするので精一杯であることを告げた。そしてこの題材名を描くには2学期後半がいいことを話すと、納得した。ただ、最初の子供の言葉は、今後、自分が同じ題材を行うときに時期や内容を考える道標になる。

 そして予想通りの質問があった。
 「どこを描いてもいいんですか?」
 即座に答えた。
 「ああ、いいよ。。。って答えたいけどね。さすがに熊本城やディズニーランドじゃ困る。学校の中に絞ろう。だって今回はその場所に行って見て描いて欲しいから。ね、簡単に行けないところじゃできないんだ。その代わりに学校内なら自分で決めていい」
 「えーー!教室じゃなくていいんですか?」
 「ああ、ずっとじゃないけど、せめて最初に形を描くときぐらいはその場で描こう。」
 「やった!」
 「今までそんなことはないの?外に出て描くとか?」
 「ないよね。校舎内から外を見て描いたり、写真を見て描いたりはあったけど。」
 「ふーん、そうか。でもね、自由に選ぶってことは実は制限が生まれてくる。それも考えなきゃならない。」
 「あー、授業があるとか?」
 「そう」
 「邪魔になるとか」
 「その通り。だからそれも考えて場所は選ばなきゃいけない。」

 まあ、こんな会話をすると、じゃあ、体育館や理科室はだめじゃん、とすぐ素直に受け止めちゃう子ども達なので、
 「どうしても書きたい場所があれば、なんとか1回でもその場所でかけるような工夫はするよ。」
 と話した。子どもにはそれがどういう意味かわからなかったらしく、首をひねっていた。そこで、
 ・特別教室や運動場、体育館は、時間割を見て、空いている時間を探す。
 ・天気はなるべく晴れの日に実施する。
 ・必要な場合は写真を撮る。
などを話すと「ほおー」と不思議な納得感を示した。面白い〜。

 そして導入では、教科書の絵を鑑賞することになる。参考作品を見せると、それのマネになっちゃう、って危惧する方もいるが、(確かにそれはあると思う、でも時と場合による・・・)やっぱりいい作品を見ることも大事である。ねらいを明確にするには、やはり教科書の作品を鑑賞することが1番と言える。

教科書の「見いつけた!私のお気に入りの場所」の見開き2ページはこんな感じだ。(続)
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文調は修正しました。




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by saibikan | 2017-01-08 22:20 | 6年図工授業 | Trackback | Comments(0)

思い出の場所・お気に入りの場所 1

今年から偶数学年も新しい教科書になったのでそれぞれの題材が目新しい。
特に、私の市では教科書会社も新しくなったので、多くの先生方が図画工作の題材に対して、例年とは違うイメージを抱いているようだ。私は新たな世界の一つ一つを、実践によって味わっている。それぞれの会社の教科書には、それぞれの良さがある。図画工作の題材は、授業者の工夫がかなり認められるところが良いわけだから、どの教科書会社であろうが、私は私なりの工夫をしている。

さて6年図画工作の1学期の題材に「お気に入りの場所」がある。この題材に近いものは、これまでもよくあった。他の題材に比べてスタンダードであるが、やはり目の前の子どもの実態にあったものにしなくてはならない。

ちなみに、教科書会社の資料では以下のように述べられている。時期は1学期。
【題材名:わたしのお気に入りの場所】 A表現(2) ァ、ィ、 ゥ (絵) B鑑賞(1) ァ、ィ 
(4-6時間扱い)
○育てたい力
 造形的なものの見方や考え方、造形感覚を養う
○目標
「気に入った身近な場所のかき方をくふうする」ことを通して、形や色、方法や材料を工夫する力を培う○内容
自分にとってなじみのある身近な場所から気に入った場所を選び、改めてよく観察し、その場所への思い
を表すため、自分の感じたことを大切にして表し方を工夫して絵に表す。
〔共通事項〕との関連
自分の感覚や活動を通して、形や色、動きや奥行きなどの造形的な特徴をとらえ、これをもとに自分のイ
メージをもつ。
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私たちの学年では、これを2学期後半に持ってくることにした。秋は学校でスケッチに取り組む時期。コンクールに向けて取り組む学校も多い。風景も色づき、場所によっては季節感も表せる。1学期には、小さい画用紙で絵を描く基礎・基本を楽しく身につけさせ、それを生かして、2学期に大きな画用紙で自分の思いを絵画に一気に表現する題材に出会わせたかった。そこで以下のように考えた。

私の計画した内容は以下。教科書会社とは若干違うが、自分が考えやすいように実践しやすいように改案した。
【題材名:思い出の場所・お気に入りの場所】 (8時間扱い:11月〜12月)  
1 計画
○育てたい力
 造形的なものの見方や考え方、造形感覚。材料を生かし、形や色、方法を工夫する力。
○主な題材の目標
「思い出の場所や気に入った場所」を、身近な場所のかき方をくふうする」ことを通して、形を捉えたり色で表現したりしながら、工夫して絵に表す力を培う。
○内容
卒業を前に、自分が過ごしてきた学校の中から「自分にとって思い出のある場所や気に入った場所」を見つけて絵に表す。その際、選んだ場所をよく観察し、感じたことや自分の思いを、形や色を工夫しながら画用紙に描く。
〔共通事項〕との関連
自分の感覚や活動を通して、形や色、動きや奥行きなどの造形的な特徴をとらえ、これをもとに自分のイ
メージをもつ。
○学習計画
(1)自分にとって思い出の場所やお気に入りの場所を見つけ、題材への関心・意欲を高める。1
(2)簡単にスケッチをしながら、思いを表すためにはどう表したら良いか構想を練る。1
(3)選んだ場所で鉛筆やペンを使ってスケッチをし、思いが伝わるように形を捉える。2
(4)色の選び方、混ぜ方、使い方を工夫して、思いを大切にしながら絵に表す。3
(5)互いの絵を見て良さや思いを味わい、自分の活動を振り返る。1

次回から活動の様子を紹介する。


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by saibikan | 2017-01-07 22:15 | 6年図工授業 | Trackback | Comments(0)

作品名は「日常の会話」

6年図工 はさみと紙のハーモニー
2つ目の作品紹介
「日常の会話」

模様の入った紙を吹き出し風に切り抜いている。
それが丸かったり、角ばっていたり、尖っていたり。
叫んでるのかな?と感じるものもある。
色々な言葉が重なって本来なら消えてゆく会話の姿が
形となって残っている。
この子は、考えながら作ったのだろう。

題名から読み取ることができた。
題名がないとわからなかっただろう。
題名がわかってじっと見ると、楽しい作品だ。
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by saibikan | 2016-11-21 05:35 | 6年図工授業 | Trackback | Comments(0)


アートな授業作りに臨む日々。ICT活用や美術館活用、問題解決学習。思考力と心。基本はアナログ。ADE・ランナー・小学校教師Kanのblog。


by saibikan

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