カテゴリ:熊本地震( 3 )

私たちは負けない 〜熊本人より〜

震度7を30時間内に2回経験するというのは、並大抵のことではない。
かなりの恐怖を伴う。そして膨大な不安感を植え付けられる。
益城の人たちの町や心の痛みは、それはもう言葉には表せられない。

南阿蘇の西原村は震度7と6。同様に、いかほど悲しく辛いかと思う。
私たちの住む熊本市はいずれも震度6だった。これもかなりの揺れだった。
それは私たちの郷土のシンボル「熊本城」の損壊からわかる。
以下、熊本市の職員が皆に伝えるために撮影して、ネットで発信した写真である。
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天守閣も小天守も被害を受けた。上空から見た熊本城は痛々しい。
しかしそれでも立っている。私たちは負けない。
熊本城に励まされている。

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by saibikan | 2016-04-29 21:46 | 熊本地震 | Trackback | Comments(0)

4月16日の本震の瞬間

まさかもう1回大きな揺れが来るとは、予想していた人は少なかっただろう。
自分もあれ以上のことがある確率は低いとは思いつつも、また同じように揺れたら即避難せねばと思い、「すぐ逃げられる格好で寝たほうが方がいい。」「バッグに大事なものは詰めておく」「靴は近くに」と言ったが、家族は、本気で受け取らず(というか、もうあんな大きな地震はないだろうと予想していた)それを実行したものは少なかった。つまり私だけ。
私は懐中電灯を枕元に置き、玄関近くの息子の部屋(今は東京にいる)で、寝た。Gパンにシャツで。そして眠りが深くなった時それは起きた。

 4月16日午前1時25分

突然、突き上げるような衝撃があったかと思うとそのまま家中が大きく揺れた。激しかった。これまでに経験したことがない。
「これはすごい。」
ガタガタっと何かが落ちる音がした。一瞬命の危険を感じた。真っ暗なので何も見えない。だが尋常でない揺れがあることはわかった。再度何かが落ちて割れる音もした。ベッドの上で起き上がっておさまるのを待った。

すぐに電気をつけようと紐をひっぱったがつかない。停電か。懐中電灯で周囲を照らすと、本棚の上に乗せていた本やら古いラジオやらが床に激しく散らばっていた。上から落ちているらしい。靴を履いてバッグを背負い2階にいる家族の部屋へ向かった。食器が床に散らばっている。実は食器のほとんどは前の日に私が片付けていて、わずかに棚に残っていたものがすべて飛び出して割れていた。数的には少なくて済んだ。しかし棚の上の飾り物はほとんど落ちている。靴で歩くとジャリジャリ音がする。それぞれの部屋のドアを開けてすぐ叫んだ。
「家を出るぞ!早く準備しろ。」
しかし妻も息子も何も用意していなかった。
「だから言っただろう!」
だがそれ以上言っても仕方ない。隣の母の家のドアも叩いてすぐ準備するように言い、再び家族の部屋に言って妻が着替えるのを待った。息子は自分の懐中電灯を持って準備をしていた。ガタガタと小さな揺れがある中、待つ時間がとても長く感じた。妻は着替えながら
「通帳は?着替えは?」
いろいろなものを持って行こうとする妻に
「今はそんなものはなくてもいい。とにかく逃げる。」
再び大きな揺れが来たら、家が無事かわからない。
それぐらいのことを感じる地震だった。

準備ができたので外に出ようとした。
「ルフィ!ルフィを連れて行く」
妻が再び言う。私は
「後でいいだろう。自分たちのことを考えろ。」
と言ったが、彼女は愛犬ルフィのゲージから離れない。
「わかった。紐と首輪をはめて。」
そう言ってルフィを懐中電灯で照らして抱っこさせた。
息子と3人で外に出る。母は既に外で青ざめて待っていた。

「歩いて小学校まで行くぞ。」
暗い中、避難所に向かうことにした。
近所の数軒が車に乗って避難を始めた。それを見て
「車で行こう。」
と妻が言う。
「いや、こういうときは歩きだ。みんなが車で行くと身動き取れなくなる。」
幸い小学校は歩いて5分と近いので、それがいいと判断した。町中停電らしく真っ暗な中を、懐中電灯で照らしながら学校へ向かった。続々と人々が避難していた。小学校の入り口は車が連なって混雑していた。
「ほらね。」
運動場には暗い中、人が集まり始めていた。私たちは運動場のタイヤのところに荷物を置いて腰かけた。ようやく落ち着いた。次第に人が増えてきた。
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やがて体育館に明かりがついた。
外の方が安全とそのままの人もいたが、私は家族を連れて中に入った。体育館内は無事であったこととまだ寒さを感じる時間を考えると、その方が賢明と判断したからだ。そして壁際でドアに近い場所を選んで座った。
「こわかったねー」
「よかったーみんな無事で」
そう言い合った時は既にあの大きな揺れの瞬間から40分ほど過ぎていた。FBで友人たちとやり取りをして、何人かは無事だとわかりホッとした。車で避難している人、同じように避難所の体育館にいる人、外にいる人、部屋にいる人様々だったようだ。しかし一様に
「こわかった」
を連発していた。

被害が少ない我が家でもかなりの恐怖を感じた。被害の大きな場所であの瞬間を味わった人たちはもっと怖かっただろう。事実、同僚の職員の中には、家がひどい状態で未だに住めない人もいる。
そのような状況を経験した人たちは、職場でもバッグを肌身離さず持っていたり、揺れが来た時の驚きの敏感さが違っている。

この地震は、益城町・西原村で震度7。私たち熊本市で震度6強という強い地震だった。
震源は熊本地方深さ10km、M7.3。こちらの方が本震。

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by saibikan | 2016-04-25 04:23 | 熊本地震 | Trackback | Comments(0)

4月15日の動き

大きな地震の後の自分の動きである。
この時は、これが本震と誰もが思っていた。
私たちの場所も震度6強で驚いた。
その後とった行動である。
4月15日に書いていたことをここに残す。
***************************
【4月15日・17:08】
昨夜、職場に家が近い関係から、すぐに駆けつけたら、次々と校区の方々が避難してこられました。車で来る方もおられたので、駐車場があっという間にいっぱいになりました。昼の学級懇談会で初めてお会いしたPTAの方々と協力して運動場へ車を誘導をしました。
真夜中を過ぎ、流れが多少落ち着いた頃、自分の携帯が切れていることに気づき、自分の母の様子を見に行かせてもらうことにしました。校長先生・教頭先生は、そのまま朝までおられました。私は自分の地域の学校の体育館へ行かせてもらうと、かなり多くの方が自主避難していました。母が毛布も何も持って行ってないというので我が家に帰って毛布を運びました。
というように色々やってて結局寝不足で疲れたままの今日、さすがに午後は眠気が襲い、早目に帰宅。そして我が家の前の電柱から道路に亀裂が入っていることに気づきました。
相変わらず、余震は続いています。これ、だんだん、今揺れてるのか揺れてないのかわからない気分になりますね。ずっと揺れてるような感じにも・・・余震がすでに140回ぐらいでしょうか?さすがに眠いので、ちょっと横になります。
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by saibikan | 2016-04-24 22:43 | 熊本地震 | Trackback | Comments(0)


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