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台湾交流Artmile9

🔹台湾とのテレビ会議


共同制作の絵画が到着して1週間後、台湾とのテレビ会議が行われた。

スカイプを利用。6年教室からLANを使って海外との交流。

ごく普通の授業時間内である。掃除後の5時間目。

ネットを繋ぐとディスプレイとテレビ画面に台湾の子どもたちが見えた。

こちらの子どもが手を振る。相手も振る。両方に笑顔が生まれた。


台湾の小学校の保護者で、日本語を話せる方がおられたので通訳として

お願いしたと、担任のMY先生から事前に連絡があった。だからこの日は

主にその方が画面端にいて、両国の言葉の橋渡しをしてくださるのだ。


交流の時間になった。

まず、日本語と英語、中国語であいさつや自己紹介。

たどたどしい熊本の子どもの英語だが、相手はにこにこして聞いていた。

時々分からない言葉があったようで、首をひねったり聞き返されたりしていたので

Kanが適度に付け加えて話した。

台湾の子どもの挨拶や自己紹介ははっきりと堂々としていた。

中国語と英語が混じり合いこちらの子どもはよく聞き取れなかったが、通訳の方が

日本語に訳してくださってずいぶん理解できた。熊本に来たというJちゃんの

紹介の時は、思わずどよめきが起きた。

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次に、絵の鑑賞会である。今回は図画工作として時間をとっている。

つまり海を越えて同時に絵を鑑賞し、互いに感じたことや分からないことを伝え合おうというわけだ。それにより、さらに絵に対する見方を深める。


Kanのクラスでは6つのグループがそれぞれ感想と質問を考えていた。次のようなことだ。


⚪️1 空、川、地球の色が一緒であり、1つの絵になっているところにびっくりした。


⚪️2 熊本と台北の子どもが本当に手をつないだようにかいてあるのがいいな。

⚪️3 日本と台湾、それぞれの国の文化が描かれていて、すごい絵だなと思った。

⚪️4 こちらの絵では紅葉で秋、そちらの絵では桜で春。季節を感じる絵。

⚪️5 川に浮かんでいる折り紙のようなものが、色がカラフルできれい。

⚪️6 台湾の絵にも城のようなものが描かれていて、台湾のことをもっと知りたくなった。

Q1 なぜ桜をかいたのですか?そちらにも桜があるのですか?

Q2 スカイランタンに書いてある文字はどういう意味ですか?

Q3 鳥の羽みたいなものが貼ってありますが何の鳥ですか?

Q4  なぜたこが上がっているのですか?

Q5 真ん中の城みたいな建物はなんですか?

Q6 左端の緑は何を表しているのですか?


1グループずつ感想と質問を伝えたので、それぞれに相手側が答え、対話が始まった。

(続く)



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by saibikan | 2015-03-25 05:48 | 6年海外交流ArtMile図工・総合 | Trackback | Comments(0)

台湾交流artMile8

〜台湾から壁画到着、ついに対面〜

3月上旬のある日。
Kanは一個の段ボールを抱えて教室に。
「やあ、みんな、おはよう。」

「なんですか?そのだんボール?」
「見たことないか?」
「え?あ、アートマイル?」
「そう!アートマイルが帰って来た!
「お〜〜台湾から?」
「そう。集まれ。」

どやどやどや。
「はい、みんなで開けなよ。」
飛びついたのは男子数名。

いきなり開け始めた。


「雑にするなー!」
女子の声が飛ぶ。

開け方がやや丁寧になったが,
勢いは変わらず一気に箱を開ける男子。

中身が見えるたび
「おーおー」
と声が上がる女子。
中から封筒やクッション材が取り出されるたびに
「おーおー」

遂に底から絵が取り出されて広げられ始めた時
笑顔でみんなが思わず拍手。

そして指示はないが、何人かが前に広げた。
「ちゃんと真ん中を持て。」
「見えねーよ。」
そこで私が、用意していたフックをかけて黒板に提示。

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絵の前に集まる子どもたち。
「すごい」
「色がちゃんとあってる。」
しばらく絵に近づいて自由鑑賞。

私からの発問はなく,絵の存在があるだけ。
子どもは自由につぶやく。

その後絵から離れてじっくり鑑賞し、学習シートに
「絵を見て思ったことと、相手に質問したいこと」を記入。
最後に数名が発表した。(続く)


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by saibikan | 2015-03-18 06:45 | 6年海外交流ArtMile図工・総合 | Trackback | Comments(0)

「ゲルニカ」を授業するために

もう十数年以上前になるのだろうか。
図工・美術教育研究会に属してはいたものの、勉強不足で、
まだまだ学ぶべきことが多かった中堅教師、いや図工人としては若手だった(?)自分。
名画の鑑賞授業をしようと思ったが、やり方がよくわからない。
「鑑賞なら、前田先生が詳しいよ。」
と仲間から聞き、前田康裕氏を尋ねて行った。

今でこそ同じ情報研仲間として親しく一緒に活動をさせていただいている前田氏だが、
当時の前田氏は、鑑賞教育の第一人者。若いころから、岩本さんとして本を出版したり、
雑誌に投稿されたりしており、私は遠く足下にも及ばない存在だった。

前田氏は私にこの本を見せて、いろいろと教えてくださった。
私は聞いただけでは十分に理解ができておらず、
「うーん、この本をちょっと借りていいですか?」
とお願いした。すると
「どうぞ、持って行ってください。それは差し上げますから。」
とおっしゃった。
「そんなーいくらなんでも・・・」
とびっくりしたが
「他にもまだ持っていますから大丈夫です。役立ててください。」
と答えが返って来た。
「本当ですか!ありがとうございます!」
なんともありがたい、と頭を下げて帰った。

帰ってから読んでみて、あらためて優れた実践書だと何度も思った。
でも自分が授業をするとなると、こんなにできるのかと悩んだ。
そして「ゲルニカ」を教室で授業した。うまくいかなかった。
何が書いてあるかを追究するだけでいっぱいいっぱいで終わった。

この本では4時間扱いになっていて、それを2時間でやってみたので
本に書いてあるような感想がでないのは当然だが、それにしても
自分の力のなさを感じた。
その後6年生で何度か授業をしたが、やはり不十分だった。

そうこうしているうち再び年月が過ぎた。
せっかく本を借りておきながら,お返しも御礼も何もしていなかった。
とんでもない恩知らずである。申し訳ない。
もう一度ゲルニカの授業をして結果を残すこと、伝えること,それが恩返しかも。
そう思って久しぶりにこの本を開いて、今年はゲルニカを
今の目の前の子供達の実態に応じて、自分のやり方で、授業をしてみることにした。
そして記録に残す。これまでブログ等でゲルニカ実践は述べていない。
日常の授業でやったことをまとめたい。
近いうち報告する。

思い出したことがある。
ゲルニカの授業については、数年前に研究会で、チームで取り組んだことがある。
他校のある先生が「ゲルニカ」の授業をするため、みんなで話し合い、
大きな教具を作り、授業の流れや発問を考えた。
数十人が参観した公開授業であった。
チームで取り組めば、それなりにいい授業ができるのだと思った。
その時の記録をしっかりとっておけばよかったが、手元にはない。

その後、私も何度か6年生に対して、教具の絵を借りたり、その時の
指導案を元にやってみた。ある程度はできたが、「ゲルニカ」を
1〜2時間で深いところまで行くのは難しいな〜と思った。
でも、短時間でのゲルニカの授業は、なんとか試していきたい。
自分なりのこれまでの積み重ねを生かした子ども主体の授業をこれからも追究できればいいな。

そしてこの本の中身を読んでいたら、福山憲市氏が4年生で追試をして同様の結果が出たと
述べてあった。当時から、すごい人たちはすごいのだな。
当時は全くつながりのなかった福山先生とも、今は交流がある。
しかもこういうつながりか、と何やら縁を感じた。

私は自分のペースでしか授業ができない。
ただ取り柄は,年を取ってもあきらめずチャレンジしていくところだ。
自分なりの授業スタイルはできつつある。
だがもっと磨かねば。
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by saibikan | 2015-03-15 04:05 | 6年図工授業 | Trackback | Comments(0)

台湾交流artMile7

〜台湾での製作〜

1月になり台湾からメールが来た。
「絵が到着した。すばらしい絵だ。私たちも描き始めた。」
という内容。
写真も添付されていた。
1枚めは、絵に腹這いになって頭を付き合わせている子どもたち。
手には鉛筆が見える。
2枚めは、約10人の子どもたちが和やかに絵の前に座っていた。
うっすらと鉛筆で描いているあとが見える。
3枚めでは、子どもの手にあるのは筆。
キャンバスには絵の具が線を描いていた。
スカイランタンだ。

交流相手の製作が始まったことは一目見て分かった。

Kanは、当然その写真をクラスの子どもたちに見せた。
「本当に台湾に行ってるんだあ。」
実感という泉の中に、体が半分入ってつぶやいたような、不思議なひとことだった。(続く)
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by saibikan | 2015-03-10 22:35 | 6年海外交流ArtMile図工・総合 | Trackback | Comments(0)

「12年後の私」未来のスガタ

月になって色を塗りニスを塗り完成。
鑑賞会のあとはしばらく教室に。
その後、校内造形展で校内展示。
他学年児童や保護者の目にも触れた。

今こうやってスライドショーで発信しているが、
やがて子ども一人一人の手にかえり
自分の家に持ち帰る。
12年後までぜひ飾っておいてほしいものだ。
たとえ夢が変わっても。

6年図画工作 立体 −12年後の私ー 未来のスガタ



1月にアップした「夢のカタチ」と比べてみてみるのも面白いかも。


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by saibikan | 2015-03-08 18:12 | 6年図工授業 | Trackback | Comments(0)

「12年後の私」の鑑賞授業

6年図工 立体作品の鑑賞授業。

作品が完成して鑑賞会。
めあての中に「あたたかくなる気持ち」という心の部分を、あえて入れた。
学びと心の両面を大切にするという主張を意識して。

後で考えると,図工のめあての言葉としては
もう少し練って提示すべきだたったと反省している。
(例)「お互いに温かい気持ちになるように、鑑賞会をしよう」
だな。

あまり事前に考えない分、あとで振り返ることで次回に生かせる。
その為にも板書を記録(撮影)しておくことは大事だ。
不備がいっぱい見える。でもそれが日常の授業研究である。
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温かい気持ちになるには⇒どうする?⇒何を見る?⇒どう伝える?
と流した。

「何を、どのように見る」かが鑑賞力につながる。
いつものように付箋紙活用と対話である。
このスタイルが、自分にとっては、最もスタンダードでやりやすく、
子どもに力もつく、心も温まる方法だなと、思う。
自分の中では定着化してきた。

私流の図工の鑑賞授業である。
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by saibikan | 2015-03-08 10:07 | 6年図工授業 | Trackback | Comments(0)

台湾交流ArtMile6

〜日本側完成作品を台湾へ発送〜

自分がプロジェクに慣れてくると、見通しを持って取り組むようになる。
決して子どもたちを焦らせたりしなくなる。
もちろん集中する為の手立てにより、彼らのモチベーションをあげてくことは必要だ。

作品が出来上がると,子どもの表情が変わる。
一生懸命で真剣な顔から、満足感あふれる笑顔になる。
これは何度も経験していること。

今回の完成は12月上旬。
ロマンフェスタがある中で、よく取り組めた。
ある程度子どもの主体性に任せつつ、適度な助言と支援。
子どもたちには「自分の力で創った」感がある。

記念撮影は笑顔がいっぱい。
面白いポーズをその場で考え実行する。
充実感が新たな創造を生み出す。
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12月10日 絵の裏にサインをし、段ボール箱に詰めた。
年賀状等のカードやおもちゃのプレゼント等と一緒に。
そしてEMSで台湾の志清小学校へ発送した。
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数日後,届いたという知らせが。アートマイルは海を越えた。(続く)


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by saibikan | 2015-03-08 09:38 | 6年海外交流ArtMile図工・総合 | Trackback | Comments(0)

台湾交流ArtMile5

〜着色から完成へ〜

下書きの段階から、絵を分割して考え、担当を決める。
城グループ、紅葉グループ、市電グループ・・・など。
そして着色もまずは絵の真ん中の城グループから塗り始める。
だから当然ここからの活動は,他の活動と並行して行うことになる。時間の無駄にならないように。
以前の学校では図工の他の題材を並行して行ったこともあった。

今の学校はこの時期がちょうど、地域と学校の合同のフェスタへ取り組む時期にあたる。
その取組と並行して行うことで、共同製作のリスクを回避できる。
むしろフェスタへの取組も効率的に行える。
総合の地域発信というテーマのもとで、2つの活動が同時に行われた。

さて着色に使う絵の具はターナーのテントアート。
170mlの瓶一本が777円と割高だが品は良い。
これは、プロジェクト事務局から指定されている絵の具である。
キャンバスと同時に送ってくる。7色使う。もちろん支払いはする。
刷毛は自分たちで購入する。様々な大きさがあるのが良い。
筆も全体用にも準備するが、個人の筆を使った方が後片付けをきちんとする。
絵の具が着いたままであると固まって使えなくなるから。

パレットには食料品のトレーを使うとそのまま捨てられると奨励されるが、
Kanは常に図工室にある、今は使われなくなった昔の給食の食器(アルマイトかな?)を何度も洗って使っている。

子どもたちはとても意欲的に丁寧に塗った。そして工夫していた。
「◯色と◯色を混ぜると、この色ができるよ。」
「ろうそくの色って何色?」
「灯りの明るさの色はどうしたらいいだろう?」
また紅葉についてはステンシルの方法を教え,ローラーを使った着色を楽しんでいた。
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12月になり,作品は完成した。(続く)




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by saibikan | 2015-03-01 08:30 | 6年海外交流ArtMile図工・総合 | Trackback | Comments(0)

台湾交流ArtMile4

〜構想から下書きへ〜

テーマのもと、描きたいものを学級全体で話し合いながら出させる。
どのような構図にするか、子どもたちとのやり取りをもとに全体で黒板にラフスケッチをする。
それを実行委員の子どもが、B4の紙に描いておく。
相手とのやり取りの中で,描くものや描き方が次第に変わっていく。

 今回もそうだ。共同壁画の構想図(自分たちの町の絵)は、ある程度考えていた。

   城ー電車ー桜ー風船ー川ー握手する子どもと地球ーリボン。

 しかし,台湾のスカイランタンを見て、子どもたちは思い出した。

わが町にも灯りも祭りがあることを。

それは、「水あかり」ー毎年秋に行われる熊本の静かな祭りだ。

竹灯籠の緩やかな灯りを楽しむだけなのだが、年々参加者は増えている。

その姿は、空似は浮かばないが、道や公園、川に飾られる。実に美しい。



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 最初は「灯り」は入っていなかったのだが、台湾側の絵を見て話し合ううちに

「水あかり」の竹灯籠も描くことになった。そして季節も春を想定していたが、

祭りに合わせて秋へ変えることになった。したがって樹木も、桜からイチョウへ変更。

空に飛ばすものも風船ではなく、城の上には紅葉やイチョウの葉を風にのせて。

壁画の中心(相手との境目)近くには、台湾のスカイランタンも描いておくことになった。



 こうやってある程度構想図が固まった。次は下絵である。

壁画の大きなキャンバス(3.5m×1.5m)に描く方法は様々ある。

今回は、絵のポイントとなるものは、絵の得意な子どもが描いた。

そしてそれを拡大コピーしてカーボン紙を使って転写した。

樹木のような大まかに描けるものは直接鉛筆でキャンバスに。

最後はマジックでなぞると、壁画に線描の絵が、はっきりと姿を現してきた。(続く)




(続く)

最初の構想図⇒
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転写⇒

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by saibikan | 2015-03-01 07:35 | 6年海外交流ArtMile図工・総合 | Trackback | Comments(0)


アートな授業作りに臨む日々。ICT活用や美術館活用、問題解決学習。思考力と心。基本はアナログ。ADE・ランナー・小学校教師Kanのblog。


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