父親失格?ー過去の我が子の絵

部屋を片付けていたら、1枚の絵が出てきた。我が子の一人が描いた絵のようだ。
薄いトレーシングペーパーのような紙に書いているので、学校で描いたのではなく、家でふと描いたに違いない。
「おとうさんいつも〇〇〇とあそんでね」(〇〇〇は作者の息子の名前)の下に広い空白・・・そして「〇〇〇より」。下半分に色鉛筆で水色をたくさん使った絵。これは果たして何を描いているのだろうか?

5人いるのが家族だとはわかるが・・7つの四角は何だろう?
裏に赤ペンで(おそらく僕が)日付を書いているから、見たことはあるはず。
だが、思い出せない。記憶に残っていない。

ダメな父親だなあー。
この時、6歳の彼は、一体何を表したのだろうか?

その時、一緒になって彼と話をしたなら、きっと心に残ったはず。
そうかあ、〜をして遊びたかったの。
ああ、これは一緒に遊んだ〜の時のことか。
記憶にないのは、おそらく、絵を通した対話をしていないのだろう。
あれだけ、絵を媒介にして対話をするのは大事だよーと言いながら。
父親失格やなあ。

仕方なく、一応、すでに大人になった彼に絵を見せてみた。
「覚えとらん」
彼は、苦笑いして答えた。

真相は闇の中。
別にわからんならわからんでも言いたいーそう結論付ければ済むのだが
絵を見ていると・・・やはり気になる。訴えてるからね。「あそんでね」と。

この絵に対する作者の思いはわからないままだろうが・・・・知りたくてじっと見ていた。
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# by saibikan | 2016-08-03 22:52 | 我が家のアート | Trackback | Comments(0)

相互評価・自己評価から分かること

絵を描いた後、作者が、自分の絵を見て、ここが良いな、と思う。自己評価である。
そして互いの絵を鑑賞しあって、お互いに良いところを見つけて書き、褒めあう。いわゆる相互評価である。この時は同時に行っている。

A君の絵は、パッと見て大きく広がった枝と様々な緑の葉の鮮やかさに心惹かれる。本人もそれをよし、と見るかと思いきや、彼は「おまもりやさんがちゃんとかけた」である。おいおい、そこかアーーー。
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意外だ。しかしA君にとっては右端のおまもりやさんを描くのが難しかったのだろう。小さくもまとまったあのテントが、彼にとっては、絵の中で「よくかけた場所」なのだ。それはそれで、本人の意識を知ることができてよかった。

だが友人たち3人は一様にA 君の絵の「大木」に着目している。
・木の葉が本物の木のようでとてもいい。
・特に木の色合いがいい。本物のように。
・木の色を工夫していて、その葉の色が緑って感じだね。
その一言一言を見て、A君はきっと
「みんなは自分の絵の木に注目してるのか。みんなから見ると、木がよく描けて見えるんだな。うん、そういえば頑張って描いたよ。」
と、自分では気づかなかった良さに触れるのだろう。

鑑賞ってこんなところも面白いのである。
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# by saibikan | 2016-07-29 22:39 | 4年図工授業 | Trackback | Comments(0)

スキルを活用して描いた写生画

(内容的には、前回の 描画力をつけるための動画活用 の続きである。魔法プロジェクトで報告した内容の、ほんの1部について詳しく述べている。)

欠席の1時間を取り戻して、B4の画用紙に校内のエノキを2時間で描いたA君。
みんなのエノキと並べて鑑賞し、満足げだった。

そして翌週は、4年生のスケッチ大会。
地域の由緒ある境内の広い神社へ出かけた。
みんなで一通り境内を見て回り、自分がスケッチするものを選ぶ。
そして今度は描く範囲や角度を決め、描く場所を決めて座る。
あとは各人で描き始めるのみ。B3サイズの大きな画用紙。
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ここからは子供のいる範囲も広く、対象物も異なる。
私も、教室で子ども一人一人に関わるようにはいかない。
子どもは、ほとんど自分の力で描いていくことになる。
前回のスキル的な学習(エノキのスケッチ)が生かされるように。

A君は、階段下にある社務所前に陣取った。
拝殿などの御社殿に向かう階段を見上げ、境内にある大木を描き始めた。
この場では、ペンによるスケッチのみである。
本来なら色ぬりをさせたいが、水の関係上それができない。

終わったら、学校へ戻って色ぬりをし、完成。
そうやって描いたAくんの絵。
まだまだ写実的に形を捉えられないながらも
色ぬりには学びが生かされている。

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# by saibikan | 2016-07-28 10:40 | 魔法プロジェクト(特別支援教育&ICT) | Trackback | Comments(0)

描画力をつけるための動画活用

魔法プロジェクトで報告した活動内容3 図画工作の描画力の向上(主に着色指導)


今回は1児童の取り組みである。
仮にAくんとしよう。

心を培いながら、絵を描くスキルも養うことがねらいである。

1時間目
A君は数分で線描のスケッチを数分で終わった・・・と。
もう少し描くように促したが、小枝や落ち葉を拾って並べ始めた。
これは面白い!
思わず写したが、本当はもうちょっと葉っぱとかよく見て書けないかなあ〜が教師側の希望。彼の中では、形をとらえることは終了。今回はこのあと色ぬりへと進む。

2時間目
担任がiMovieで作成した着色指導の動画を、全員にテレビで見せたあと色ぬりへ。
ただしこの時Aくんは欠席。みんな半分ほど色を塗った。

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3時間目
A君に、手元でタブレットで「水彩絵の具の使い方」を見せながら着色の指導。
彼はそれを参考に塗る。なんとか完成。ちょっと満足げ。他の児童ももちろん完成。
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# by saibikan | 2016-07-27 19:47 | 魔法プロジェクト(特別支援教育&ICT) | Trackback | Comments(0)

魔法プロジェクト関西セミナー

本年度も魔法プロジェクトに参加している。
参加校の条件として夏休みにどこかのセミナーに必ず参加の義務あり。
どうにか今週の関西セミナーに参加できた。
会場は、神戸芸術センター。
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ところがだ。発表依頼があった。
しかし今年の実践はまだまだ出来ていない。
だから去年の内容を発表。
1度話しているとはいえ、やはり練習をしないと話せるわけはない。

しかも今度は20分も時間があるらしい。
去年の倍、中身は増やさず、膨らます。
ゆっくり話す。
エピソードを入れる。

終業式が終わってからわずか二日の練習。
家ではずっと振り返って思い出し、前の発表を見直し。
新幹線では再度イヤホンで去年の自分の台詞を聞きなおしながら
プレゼンもやや作り直し。
ホテルではほぼプレゼン練習。
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その合間に ポケモンGOをやってみる(教材研究である)。

本番は120名の参加者の前で。
まあまあの出来。
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それよりも今年の実践をどうにかせねば。
研究協力者がいるからこそ成り立っている。
自分はまだ何にもできとらん・・・

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# by saibikan | 2016-07-26 22:48 | 魔法プロジェクト(特別支援教育&ICT) | Trackback | Comments(0)

ゼロから学べる図画工作授業づくり

「ゼロから学べる図画工作の授業づくり」の本が本日、刊行された。岡山大学の大橋功先生の監修のもと、熊本と北海道の教師たちが協力して書き上げた本。私も執筆させてもらっている。

書き始めた時、若者向けに・・・という依頼で書き始めたが、出来上がって読み通してみると、決して、若者だけに役立つ内容ではないと気付いた。図画工作の授業をするすべての教師、学級づくりや子どもとの関わり方で悩んでいる担任、特別支援教育の視点で授業を考えている先生方、ベテランや中堅の先生方・・・多くの方に手に取って読んでもらっても、きっと役立つことが一つはあるだろうと思う。保護者の方も是非。

不備な点は多々あるかもしれないが、本書をどうぞよろしくお願いします。
(ポチッとしてくだされば嬉しいです。)



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# by saibikan | 2016-07-25 21:54 | | Trackback | Comments(0)

ねずみが苦手なだめ猫マウス

「新聞で先生の記事を見ました。大地震の後に子どもたちを元気づける授業をされている姿勢に感銘を受けました。」
というお便りとともに、ある絵本が10冊も届いた。
書名は「ねずみが苦手なだめ猫マウス」
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6月のことである。送り主は作者のお母様。
私とは全く面識のない方である。
本の主な内容は以下。

「ねずみが苦手」な猫・マウスと仲間たちの物語。仲間たちのスネーク、バード、スパイダー、コックローチとユニーク。変な名前ばかりの猫たちが、なぜそんな名前なのかは物語を読むと分かる。5匹のふしぎな冒険の楽しいお話。


実はこの絵本の文章を書いたのは、小学校5年生。現在高校生のかねしろさえさんが、5年前に小学校5年生の時の国語の授業で創作した物語。プロのイラストレーターが挿絵を描いて書店に並ぶ本となったそうである。
授業で生まれた作品が本になるなんてなんと素晴らしい。

教室に置いてみたら、ある子どもが手にとってパラパラとめくり
「これ面白い」
と読みふけっていた。

各学年に1冊ずつ配布して(支援学級にも)、図書室にも1冊提供した。
多くの子どもたちにこの物語が夢を与えてくれるだろう。

熊本の様子を心配してくださり、本校の子どもたちに向けて無償の提供。
ありがたいことである。
お礼を兼ねてここで紹介した。

心より感謝申しげたい。



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# by saibikan | 2016-07-14 03:42 | | Trackback | Comments(0)

アートカード絵合せ6年生編

今回は6年生でアートカードゲームを行った。
内容は昨年4年生で行った時と同じである(以下)

アートカードを使ったシンプルなゲーム。
「アートカード神経衰弱」(絵合せ)

西尾流のルールを基本に今日のスタイルを子供に示す。
・4人が机を向き合わせる。
・2人でチームを作る。
・2チームが、同じテーブルで対抗戦。
・1つのテーブルにカードを、20枚(10組)裏返して広げる。
・2人で相談しながらめくって絵が合えばもらえる。
・絵が合っても、交代でめくる。

黒板にカードを貼って、やりたい子供を募り1度モデルを示す。
その後各グループで。

ただの絵合せだが、子どもにとってとても楽しい活動。
それは子どもの姿を見ていればわかる。
(ちなみにこのカードは昨年度の教科書学習指導資料に残っていた全学年分を集めて、どのクラスでも使えるように保管しているもの。)
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初めて体験した子どもたちの感想である。

・面白かった。受けた。
・ほとんど負けてしまったけどアートはとても不思議なものがあってより面白くできたので楽しかったです。
・とても面白かったです。二人ペアでそろえることができたからです。
・私たちのチームは全部負けでした。けれど笑いながら楽しくできたので良かったです。記憶するのは難しかったけれどそろった時はうれしかったです。また今度する時には勝つようにがんばりたいです。
・友達と相談しながらカードをさがしたりめくったりして、とても楽しかったです。引き分けになったことが多かったのでもう一組カードを多くしてみればいいかなと思います。友達と協力しながらの方が一人ずつでやるよりとても楽しかったです。
・みんなで盛り上がってとても楽しかった。引き分けだったので勝てませんでした。でもアートカードゲームをやったことではんの人と少しは仲良くやれたと思います。次やるとしたらカードの数とやる人数を少し増やしたらもっと盛り上がると思います。
・ゲームも楽しかったけれどゲームのとちゅうで色々な絵を見れてとてもおもしろかったです。不思議な絵などがありおぼえきれない時もありました。とても楽しかったです。
・アートだったから似たような絵があったり絵をはっきり覚えられなかったところが難しかったです。でもみんなで協力して楽しくできたと思います。
・カードにある絵が個性的で覚えやすかったです。


クラス替えがあって仲間意識が高くない時、やってみればいい。みんなの仲が良くなる。
また、通常の他教科の授業で、話し合いをしても意見を言おうとしない雰囲気の学級や、まだまだ学び合いなどできない学級の実態がある時、アートカードゲームは互いの心の距離を近づけるのに効果的である。まずはこういうゲームで仲良くなり、友達と関わる楽しさを味わわせたい。感想を見ると、子どもたちはすでにそういう良さに気づいている。特に、二人一組というアイデアが功を奏したようだ。
そして全員がカードをめくる時絵をしっかり見ようとし、絵を記憶に焼き付けようとする。遊びながら絵を鑑賞している。そして絵を見ることの面白さに気づいている子どもがいたことが、何よりも嬉しい。


昨年の実践へのリンク ↓


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# by saibikan | 2016-07-10 10:36 | 6年図工授業 | Trackback | Comments(0)

わたしの元気マーク「くまラン」

子どもに負けじと、作成に挑戦したわたしの元気マーク。
自分で考えて提示したマークに友人らが意見をくれて
いつの間にやら、協働的に出来上がってきた。
最終的にはこれにした。
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このマークの意味

私自身を元気にしてくれるものはなんだろうと考えた時、一番に熊本城が思い浮かんだ。私たち熊本人のシンボル熊本城、その熊本城をゴールにした熊本城マラソンに毎年自分は出場している。ラストの石垣沿いの坂道で沿道の人々の応援でいつもいかに元気づけられることか。そう思い、熊本城と、自分がゴールする瞬間を重ね合わせた形のマークを考えた。


このマークの名称「くまラン」
どこかで聞いたような名称。「くまラン」「モ」じゃなく「ラ」です。




話し合いの中で変化してきたマーク画像の数々も以下に。
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# by saibikan | 2016-07-03 10:07 | 6年図工授業 | Trackback | Comments(0)

元気マークの完成


元気マークが完成した。
一人一人の思いが詰められた作品には味がある。
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2時は公開授業。
3時には終わらなかった子どもが完成させて、鑑賞と振り返り。
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# by saibikan | 2016-07-03 09:31 | 6年図工授業 | Trackback | Comments(0)

元気マークを考えよう

6年図工 元気マークを作ろう

何年生でも行える題材だが、マークデザインという要素に重点を置くならば、やはり高学年で扱うのが良いであろう。今回は6年生。そして、地震が起きた熊本ならではの授業として発案、実施したが、他の地域でも十分に実施可能である。
この図画工作のマークづくりの前に、学級活動で「元気リスト」という内容の学習をした。その中から自分がマークにしたいものを選んでデザインを考えることが第1時の目標。

活動の流れは
1 本時のめあてを持つ。 「自分を元気にしてくれるマークを考えよう」
2 マークの特徴について話し合う。
3 自分を元気にしてくれるものでマークにできそうなものを選ぶ。
4 アイデアをかき出す。
5 今日の勉強を振り返って感想を書く。

子どもの発想は面白い。
「これなんだろう?」
「ポップコーン」
「ポップコーンが好きなのか。」
「自分は映画が好きだから、そのとき食べるポップコーンで映画を表したんです。」
「なるほど!」
映画館といえばポップコーンか、その中にスクリーンがあり笑顔を入れている。
他の子どもにはないアイデアだな。色は今からかな。
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音楽、スポーツ、ゲーム、ペット・・・すでに色鉛筆で色のアイデアまで考えてマークの原画を書き込んでいる者も多くいた。




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# by saibikan | 2016-06-12 07:17 | 6年図工授業 | Trackback | Comments(0)

「元気リスト」を書こう


6年学活 元気リストを書こう

地震による臨時休業の後に学校が再開し、約2週間後の事。悲しい時や疲れた時、ちょっと落ち込んでいる時、自分を元気にしてくれるものはなんだろう?そう教師が問いかけて、子どもが書く。そして友達と共有し、最後に感想。ただそれだけである。

「元気リスト」の出典は以下である。

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このあと図画工作の元気マークへ続く。

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# by saibikan | 2016-06-11 21:39 | 6年図工授業 | Trackback | Comments(0)

「わたしのくつ」の完成と鑑賞

 学校再開第2週の図工授業で着色をした。いつものように「水彩絵の具の使い方」の映像と実際の指導を簡単にしてあとは個々で色ぬりに。机間指導しながら、自分がいいとこみっけをして声をかけるだけ。教卓前に子どもが絵を持ってきてずらっと並んだり、私が筆を入れたりすることは一切なし。困ってる時は質問に答えるし、不安そうな子どもには声をかける。「終わった」のつぶやきに「頑張ったね。よくできてる。あ、ここをこうすればもっとよくなるよ。」と追加作業を促すこともある。もちろん完成するまでは終わらせないが、基本子どもが自分で満足して終了。

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 数日後、全員が出来上がった時に鑑賞の授業。全員自分の作品を机の上に置く。付箋紙を3枚机に貼る。そのあとは筆箱だけ持って全員起立。まずは隣と交代して席に座り、絵をしっかり鑑賞し、いいところを見つけて褒め言葉を書く。さらに席を離れて付箋紙が空いているところを見つけて書くという、いつものスタイル。終わったら自分のところへ戻って友達が書いてくれたコメントを読む。これだけだが、子どもは自分の絵に対する思いを深めていく。もちろん、絵の何を見るか、どう伝えるかの鑑賞指導は事前に必要である。


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# by saibikan | 2016-06-06 05:14 | 6年図工授業 | Trackback | Comments(0)

図工授業開き「くつをかこう」

図画工作の授業開きで、よく取り上げるのが
「自分のくつをかこう」
である。
これまで実施した学年は4〜6年である。
何年生でも可能だが、やはり6年生になると奥行き感を捉えられる子どもが増えるので
それなりにくつの形が整ってくる。
でも大事なのは、この時に「誰が上手に描けるか」を発見することではない。
次のようなことばが子どもの中で湧き出るように、授業をやっていきたい。

いろいろな線によって形はかけるんだ。
画用紙の上でくつが生き生きしてくる。
向きを変えてみるだけでいろいろ形になることに気づくなあ。
自分なりの表し方でいいんだね。
でも丁寧にかくこと、ぬることは大事だよ。
色は1色でもいろいろな色を出せるんだよ、作れるんだよ。
筆にとっての水は、色を濃くしたり薄くしたりできる魔法の水だ!
他の色と混ぜればもっとたくさんの色が作れて、自分色ができるね。
くつへの自分の思いを形や線に表して表すことが大切なんだ!!
そして、みんなの絵には、一人一人、いいところがある!!

今回の図画工作の授業開きは、これまでと違い、地震のために5月となった。
いろいろ考えたが、これまでよくやってきた「くつの絵を描こう」に決めた。
それをいつものように進めながらも「思い」という点を強く伝えるために、
私自身の話からスタートした。

5月12日(木)学校再開後三日目の授業。

自分の運動靴を持ってきて子どもの前に見せた。そして

「以前はスポーツジムで履いていました。自分が運動するときにぼくの健康を守ってくれたくつです。でも学校が変わって、この靴は外で履くことにしました。そんな時地震が起きました。地震が起きた時、この靴をすぐ履いて、家の中をジャリジャリ音を立てながら歩き回りました。そしていち早く家族を連れ出して避難所に行きました。その後数週間いつも履いていた靴です。つまり、この靴は、今度は。家族を助ける時に役立ち、地震でも素早く行動できたありがたい靴なのです。」

 という話をした。人が履く靴には、それぞれいろいろな場面で履いていて、思い出やドラマや詰まっているんだよね、と伝えたかった。日常使っていることだけでもお世話になっている靴だね、とも。そして、あなたの靴にはあなたの思い出がある。と。

そして子どもたちに自分の靴を見つめさせた。


いよいよ描く。「形をよく見て」スケッチペンで描く授業。

荒木先生の有名な「鉄の玉とシャボン玉」のただの二つ丸を黒板に描く導入で、強い線と弱い線で、ものは表現できること、カタツムリの線で描くことを伝えた。


その後は自分の靴を画用紙の上に置いて大きさも捉え、丁寧に描くようにしただけである。

私は子どもの間を歩いて回る。初めて私の授業に出会った子どもたち。

案の定

「失敗しました。」

「うまくかけません」

と、声が出る。


「なあんね、失敗なんかないとよ。違ったなと思えば別の線をかけばいい。」

「いらない線は、後で色でどうにでもなる。邪魔と思えばそのとき消せばいい。」

「上手に描かなくっていいんだよ。」

「大きすぎた?はみ出るのはダイナミックでいいさ。」

「小さい?丁寧にかけてるよ。空いてるところにもう1足かいてもいいよ。」

「どうしてももう一回描きたい?どこに?裏?ああ、じゃあ一回だけかいていいよ。」

私はそんな言葉で答えていく。それが私の仕事。でも時々、こちらから攻める。

「お。この線いいじゃん。」

「おお〜この曲がり具合がなんとも足にぴったり合ってる感。」

「そうそう、〜君のように底の部分は太い線で描くと力強いね!」

「〜さんはすごい!細い線で縫い目まで描いている。素晴らしい!」


そして次第に完成し始める。そして終わり間際に

「終わらなかったらどうするんですか?」

「家でかいてきていいですか?」

の声が出る。ここは

「いや、その日のうちに課題を終わることが先生流。出来上がるまで付き合います!」

と譲らない。それを聞いて遅い子どもはラストスパートで描き上げる。

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授業終了。多くは線描終了。

「頑張ったぞ。どれもこれもいい感じ。思いが伝わる絵だ。さあ来週は色ぬりだね。」

子どもたちも一生懸命に描いたからか、満足感を味わっていた。


しかし、数人線描が終わっていなかった。中には

「やっぱりかけない。」

と一度描いた絵を塗りつぶした子どもも。

「じゃあ約束通り先生がつきあおう。」

そう言って、数人、放課後に続きの図工授業。

かけない、と悩んだ子どもには、指で実物の靴の線をなぞったり、画用紙に始点と終点を考えさせたりしながら、とりあえず形は完成させた。




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# by saibikan | 2016-05-29 14:54 | 6年図工授業 | Trackback | Comments(0)

地震後の学校再開の初日はー

5月10日。3週間ぶりに学校が再開した。
教室でまず行ったのはミニゲーム。
最初は全員で、「ソーレ・パン」でクラス全体の心を一つに集中。
次は二人組で「タコとタヌキ」。
いずれも歓声。こんなゲームで喜ぶんだと実感。

今日のクラスのめあては「安全確認」と私が板書。
 
避難訓練を予定していたが雨がひどいため、中止。
その代わり校舎内を歩いて避難経路を確認。
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 教科の授業ーまず国語。
ハイテンションな反応、私語・つぶやきのざわざわ感。落ち着きなし。
学級に「落ち着きを取り戻そう」と声かけ。
でもあとで思えばこれは仕方がなかった。

休み時間はさらにざわつき感が高まった。
しかし、「授業開始30秒前に着席」はほとんどの子どもが覚えていてやがて守れるようになった。最初はチャイムで着席していた子どもも次第に減ってきた。
 
給食準備中はまた騒がしく、準備にとても時間がかかった。

まずは安心できる教室の雰囲気を作りながら、
学級内の様々なシステムやルールを、
もう1度最初から仕切り直す必要ありと感じた初日。



その日はそう思った。そう思って取り組んできたからこそ、子どもは学校生活のリズムは取り戻しつつある。だが3週間たった今、最初とは違う落ち着きのなさもある。

こんな時の学級や学校では、はまずは安心感なのだろう、と今振り返ってみて思う。

学校再開後の3週間もいろいろなことがあった。1週間サイクルでいろいろあった。やはり子どもの心の中は、通常とは違ったのだろう。

それを踏まえて明日からも進まねば。



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# by saibikan | 2016-05-29 13:59 | 学校行事・その他学校 | Trackback | Comments(0)


アートな授業作りに臨む日々。ICT活用や美術館活用、問題解決学習。思考力と心。基本アナログ。ADEでランナーでもあるさいびかんのblog。


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