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わたしのお気に入りの場所3

6年図画工作 わたしのお気に入りの場所

2時 自分のお気に入りの場所の良さや表したいことをもとに、表し方について創造的に構想する。(思考力・判断力・表現力)

教室で、撮影してきた写真を見せ合う。
「なぜそこを選んだの?」「これどこ?」「これ写し方がいいね」
子どもらの声が飛び交う。

そして自分が描きたい場所の写真を決める。
色々な構図があればその中からさらに1枚決める。

T「今日はこの写真をもとに、どんな絵を描くか頭の中で考えます。
 そしてこの写真や周りに色々書き込むのです」
C「ロイロでですか?」
T「そうです。テキストカードを1枚取り出して、その中に写真を入れて言葉や線などを描くようにします」

テキストカードに写真を貼り付け、書き込む=いわゆる「構想シート」。
写真などの資料に気付きや疑問を書き込むと言う作業は、社会科の授業で何度も行ってきたが、表現のために書き込むと言う活動は、おそらく初めて。だから構想をする前に大切なことを伝える。
 
T「絵は、写真どおりに描かなくていい。いや、むしろ、写真通りじゃない方がいい」

T「写真は、あくまでカメラの目。大事にして欲しいのはあなたの目で見た風景。あなたが心で感じた風景。だから自分が最も心に残ったところを大きく描くとか、写真よりももっと明るく色を塗るとか、感じた光を入れるとか、工夫して欲しいんだよ」

C「写真の通りじゃなくて?」
T「そうだよ、ほら、この前見た教科書の絵を思い出して」
C「ああ、光の線が入ってた」
C「天井から見たような構図もあった」
C「いらないものは描かなくても?」
T「もちろん。ただし中心となるところは、実物をよく見て詳しく描いた方がいい」
C「描くときはその場所に行って描いていいんですか?」
T「いいよ、と言うより、実際に画用紙に描くときはその場所に行って描くんだよ」
C「やった!そうなんだ」
T「うん、だから、この写真に写ってない部分も絵の中に入れていいんだよ」

そんな会話をした後は、個人で構想。
ばんばん書き込む子どもとじっと考える子ども。
中にはどうしたらいいのかな?と不安そうな子どもも。
だから僕は言う。
T「わからなければ話していいよ。友達のを見ていい」
T「そして、どうしても困ってるときは先生に聞いて。アドバイスするから」

後は机間指導。

ある程度できたら、近くの友達同士で見せ合い、ロイロノートの「提出箱」で教師に提出。互いに見せたいときには、「回答共有」すればいい。

写真はあくまで、子どもが構想し表現するための手助け。

次回は外に行って描く。この日の構想が、表現に役立つといいな。

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# by saibikan | 2019-06-15 05:50 | 6年図工授業 | Trackback | Comments(0)

わたしのお気に入りの場所2

第1次で使ったスライド。
ロイロノートで作った。
導入プレゼン。

教科書を撮影して切り取っただけ。
でも見せたいものだけ見せる、ことが支援の必要な子にとっては本当に救いになる。
そしてそれは、必ず他の子にも役立つ。
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# by saibikan | 2019-06-09 22:05 | 6年図工授業 | Trackback | Comments(0)

わたしのお気に入りの場所1

6年図画工作 「わたしのお気に入りの場所」1


目標 学校の中で、自分にとって気に入った場所を選び、その場所への思いを表すため、形や色、構成の美しさなどを考えながら、工夫して絵に表すことができる。


1次(1) 参考作品を鑑賞しながら、造形的な特徴や視点について理解する。

      学校の中を歩きながら、自分で描きたいと思う場所を選ぶ。

2次(1) 表したいことに合わせて、造形的な良さや美しさを考え、構想をする。

3次(3) 鉛筆やペン、絵の具を活用し、表し方を工夫して創造的に表す。

4次(1) 互いの作品を鑑賞し、造形的な良さや美しさを感じ取る。


新しい学習指導要領も意識して、各時間の目標や活動も考えてみた。


1時 

・教科書に載っている絵の良さや工夫を見つけながら、対象や事象を捉える造形的な視点を理解する。(知識)

・学校内の自分が描きたい場所を決めて、形や色、構図などを意識して撮影する。

(学びに向かう力)


 前半は参考作品の鑑賞。主に詳しく見たのは、音楽室の絵と図書室の絵。子どもたちは、黒板に書いてあるような作者の工夫を発見し、良さや美しさを感じ取った。絵は電子黒板に大きく映し出されたので、一斉に前を見て考えられた。形や色、奥行きや構図など、それぞれの良さに気づいた。今回は「光」も大きな要素であると知った。

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わたしは、他の作品もさらっと見せながら

「どこを描いてる?」「何を描いてる?」

「どんな思いがあるのだろう?」「どんな工夫がある?」

と問いかけて考えさせた。

さらに

「あなたが好きな絵はどれ?」

「自分の思いを表すとき、これらの工夫や視点を覚えておこうね。」

と、この後の学習につなげた。


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後半は、一人一台タブレットを持って学校内を散策。お気に入りの場所探しである。



自分が描きたい場所を数カ所、候補として写して戻ってくることがこの時間の最後の活動。


わたしは、写し方も構図や光を意識して写すといいよ、と話した。


授業中は入れない場所もあるので、休み時間まで続けて写していいことにした。


数カ所、写しながら、考えている子ども。1ヶ所決め打ちをして、構図を色々考えながら数枚写している子ども。様々だった。







# by saibikan | 2019-06-09 09:53 | 6年図工授業 | Trackback | Comments(0)

お気に入りの場所

「小学校の中で、あなたのお気に入りの場所はどこでしたか?」
そう聞かれたら、どこだろう?
遠い記憶を辿る。

学校の運動場の南側に、ちょっとだけ高くなった茶畑があった。
学校の茶畑だったのだろうか。毎年、学校行事で茶摘みが行われていた。
珍しかった。その茶畑も記憶にあるがそこがお気に入りではない。

その茶畑から運動場へ下る場所が土手のようになっていた。
それほど高くはないが、数メートルの坂。
なぜかそこには、枯れ草か藁みたいなものがあって、滑りやすかった。
走り回ってよく遊んでいた。時には寝そべって滑り降りた。
そこにさらに藁を寄せてふわふわにし、友達とバク転の練習をしていた。
のめり込んで、毎日のようにやっていたなあ。小学校5年生だったか。
そこが一時、お気に入りの場所。

そんなことをふと思い出した。
しかし実際はどんな場所だったのか定かでない。
写真の1枚でもあればみてみたいが、そんなものはない。
その小学校も近くにはなく、簡単には見られない。
そもそも半世紀近く経って、変わってしまっている可能性もある。

ああ、体育館でもバク転の練習をした。
いやあれはもうかなりできるようになっていた。
バク宙に挑戦したのだ。昼休みに。
多分あれは、こっそりやったのではないか。
並べてある跳び箱を引き出して、1番上の段から床に向かって空中転回した。
後ろに1回転して、手を使わず降りた。
あのシーンの感激はいまだに忘れない。
体育館の片隅。目の前を横切った跳び箱。友人らの歓声。
しかしその場所の記憶は、自分の頭の中にも映像としてはなく、残っているのはイメージ。

そんなことを考えていると、小学校の様子が色々と頭の中にぼんやりと蘇ってきた。
その中の一つ、正門前と体育館の間の大きなソテツの木。
デカかった。葉っぱがぐいと空に向かって伸び、先端が広がっていた。
こげ茶と茶色の混じった幹に濃い緑の葉。
これは色も形もはっきり覚えている。
なぜかな?ふと思い出した。

校内スケッチ大会で、そのソテツの絵を描いた。
お世辞にもうまい絵とは言えなかったが、よく見て一生懸命に描いた。
なぜそこを描いたのか?
別にお気に入りの場所ではなかったが、確か、描く場所が決まらずグルグル歩き回って結局友達がいたところに一緒に座り込んで、描いた記憶がある。
そう、このソテツは実物というより、絵のイメージで頭の中に残っている。
意外とはっきりとした形で蘇った。
しかし、その絵も今はない。
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ああ、最後に思い出したのは、校舎の外階段。
6年生の頃の出来事。
仲の良かった親友T君、そして同級生の女の子のYさん、Mさん。
4人で休日にその場所で話し込んでいた。
僕はMさんに好意を持っていた。
誰が好きか、って話になり、結局告った形になった。
当時の小学生としては、ませていたのかもしれない。
そのあと色々あったが、やがて僕は転校してしまった。
彼らとはもう、今は会うこともない。
でもそのシーンはかなり映像のように焼き付いている。
だから、あの階段は、懐かしい思い出の場所。

うーん、図画工作の「お気に入りの場所」の実践を述べるはずが
自分の小学校のお気に入りや思い出の場所の話になってしまった。
次回は実践の報告に入ろう・・・

PS. もしお気に入りの場所や思い出の場所を絵に描いていたら、ずっと大事にとっていただろうな。そして記憶もより鮮明だっただろう。

# by saibikan | 2019-06-09 06:18 | 6年図工授業 | Trackback | Comments(0)

ライバルでありチーム

ある学校の出来事3

この学校の種目名は「応援合戦」ではない「応援競演」
得点種目ではない。
それでも各団の応援団は練習に熱心。

【練習の第1ステージ】
どのように練習を進めていくか、練習場所の順番など
団長同士が打ち合わせて話を進めていく。
太鼓も場所に合わせて持ち回っている。
応援歌も事前に情報を交換していた。

担当職員がすることは、練習できる日、練習場所の確保、
全体練習がいつあるか何をするかなどを団長に伝えること。
演舞をする際のちょっとしたコツやは教えるが、
基本、子供だけでやっている。計画も立てている。
担当者は近くで見守るのみ。

【練習の第2ステージ】
演舞のパターンはある程度色ごとに、伝統的に決まっている。
だからそれをそのままやるところから練習は始まる。
自分の団へのエール、相手へのエール、団独自の337拍子。

まずはその練習が進んでいく。いかにも基本。
そこからきちんとやることができていた。
担当者は遠くで見守るのみ。

だが、しばらくすると中だるみが見える。揉め事も起きる。
担当に泣きついてくることがある。言うこと聞かない下級生がいると。
担当はそれを聴きながら、
「まずは自分たちはきちんとやってるか?6年生が良い後ろ姿を見せないと絶対についてこない。団長だけに任せてはいけない」
と6年生に、はっぱをかけた。

揉め事を経て、6年生がまず成長する。
すると、次第に引き締まった演舞ができるようになってきた。

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【練習の第3ステージ】
演舞の中では、応援団と団全員が一体化した応援シーンもある。
団長による自団を鼓舞させる言葉と団全員の掛け声が一体になり、
お〜〜〜とともに気合で組体操的フィニッシュ!

そして団のラストは、応援歌を全員で歌い応援団が踊る。
それらはわずかな全体練習の中で完成させなければならない。
面白いのは、応援歌を全くCDなど使わないこと。
どの団も生オケで応援団が歌いメロディまで下級生に教える。
これらの、団と一体化する応援に向けての応援団の練習が中心になってくる。

ところが、そのころは、団によって差が出ている。
ある団は応援歌が早く出来上がり、朝自習にすでに歌っている。
ところが遅れている団は、同じ手拍子練習だけが続く。
「うちの団の歌は何?」
下級生に言われて、ようやく焦り始める。

他の団がボンボンを作っていると、
「自分たちも早く作ろう」
「歌が先だよ」
意見の違いが起こり、まとまりが崩れる。
団長批判、副団長批判も出てくる。

そんな様子を見て、各団の担当者(実質6年担任軍団)は、
それまでの活動を振り返らせ、励ましを送る。
時には叱咤する担当者も。
「何のためやっている?」
「目当てはなんだった?」
原点に帰らせる。

しばらくするとどの団も雰囲気が変わってきた。
特に5年生の気合の入り方。

【練習の第4ステージ】
本番が近づくと、次第に仕上げに入った。
赤団は、オーディションで落ちた副団長が旗振り役と同時に
何度かに1回は演舞を前や後ろから見て合図していた。
「まっすぐ」「団長の手に合わせて」「〜ちゃんの演技がいい」
ある団は、体育館で個人チェックをしていた。しかも、真剣な中に笑顔もある。
みんなが本番前の練習を楽しんでいた。

担当者は本番二日前に言った。
「今日ぐらいは放課後練習を休むといい。みんな疲れてるから。本番に向けてエネルギーをとっておきな」
団長たちは、うーんという顔をして、
「教室で最終打ち合わせだけはします」
と答えた。

この学校の応援競演の良いところは、各団の演舞の後に全団合同で行う演舞があること。三人の団長と三色の応援団全員による「学校エール」と「27拍子」、そして全校児童による手拍子で、運動場が一体化する。そのための練習も、応援団は毎日やっていた。素晴らしい。

相手の団に勝つための合戦ではない。
自分の団と学校を盛り上げるための応援競演。
いや「応援共演」でもある。
ライバルでありチーム。
それがこの学校の応援団。


# by saibikan | 2019-06-02 09:28 | 学級づくり・学年経営 | Trackback | Comments(0)

感動の表現種目 SHINJIDAI

いよいよ運動会当日。6年表現「SIHINJIDAI」も、ついに本番。
真夏日の炎天下の中、素足になって、子どもたちは入場門に集合。
僕も同じく素足になってその場に行く。
「先生もするんですか?」
僕の足元を見て女の子が声をかけてきた。
「そうだな、一緒にやりたいな」
「やればいいですよ。」
「そうか。じゃあ目立たぬように後ろで一人技だけしよう」
そんな冗談めいた会話をしいているうち、種目紹介のアナウンスが始まった。
「さあ、もうすぐスタートだ」
どの子も顔が引き締まった。

テレビドラマのオープニング曲が流れ始めた。
この1曲めに合わせて、集団が韋駄天の如く走り出した。
まずは、側転からマスゲームに入る第一部。
躍動的に個や集団が動く。

そして第二部は歌姫の曲に合わせて組体操。
静と動が織りなす技の連続。
安全性には十分配慮して技も選んである。
互いの信頼と協力が不可欠な場面。
一人技(ブリッジなど)から、二人技(倒立など)、
三人技(サボテンなど)、五人技(扇など)
十人技(デコレーションピラミッド)。

最後の第三部は、999の軽快なポップとともに拍手をしながら隊形移動。
ダンスリーダーが前に出てみんなを引っ張る。
笑顔あふれるオリジナルダンス。
これが彼らの持ち味。男子も女子も笑顔で踊り、手拍子や「HAI!」の掛け声はいかにも楽しげ。
そして途中から、千手観音、ポップアップピラミッドと続く。
ラストは全員が真ん中に集まってウエーブから花ビラのように広がって手を振り終了。
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僕は後ろから見ていたが、本当に綺麗だった。
体幹がしっかりしてきてたくましさと美しさを感じた。
練習以上の成功率。素早い動き。ぴしっとするメリハリ。
子供のアイデアを元にしたダンス。
全員のチームワークと笑顔。
すばらしい表現だった。

全ての種目が終わって、僕はテント前まで走って担当した若者に、グッドサインを送った。
若者は笑顔だったが、ホッとしたのか、感動したのか、目が潤んでいた。
「良かったねえ。最高だったよ。あなたが今朝『本番に強い子達だから、信頼しています』と言ったのは本当だった。」
と言葉をかけた。


褒めることから始まった表現の練習。
怒って大声を出すような指導は、ほとんどなかった。
それでもこのような演技はできる。
今回の表現は、僕自身がこれまでにない感動を味わった。
担当ではなかったのに。
自分がやりたくてできなかったことを、若者と子供達はやり遂げた。

3週間で大きく伸びた子供と教師の育ち。
それに直接関われる場にいたことに感謝したい。

次回は、できれば、子供と共に創る(あるいは子供が創る)表現にできればいいな。

# by saibikan | 2019-05-27 17:32 | 体育授業 | Trackback | Comments(0)

運動会に向けた作文発表

ある学校の出来事2

全校朝会で2〜3学級ずつ、クラスが交代で作文発表をする。今回は、担当が6年花組。
「誰か発表してみたい者はいないか?中身はなんでもいい。」
と担任が言うが特に手が上がらない。
そんな中、Aさんが、どうしようかな?と迷ってる様子がうかがえた。
「Aさん、どう?発表してみる?」
担任の言葉に一瞬、躊躇した様子も見えたが、数秒間、宙に視線を向けた後
「やります」
と答えた。

6年生では国語でちょうど「随筆を書こう」の学習をしていた。自分の今の思いを徒然なままに書き進める。その学習が、そのまま生かされる。

数日後、体育館で全校児童の前でAさんは花組代表で発表をした。タイトルは「運動会に向けて」。彼女の随筆(作文)の読み始めは、以下。
「私は6年生になったら応援団長をやりたいとずっと思ってきました。
 だから、先生が『応援団長になりたい人?』って言われたらすぐに手をあげました。
 ・・・・」
その後は、続けてこんなことを話し始めた。
 応援団長にあと二人が立候補したこと、
 みんなで話し合って、面接やオーディションをすることになったこと、
 それに向けて言葉やエールを年度も練習をしたこと、
 そしてオーディション本番が行われたこと・・・。
彼女の話はクライマックスに入っていく。
「そしていよいよオーディションの結果発表です。私たち3人は廊下から教室に入りました。そして先生が『黒板を見ていいよ』と言いました。私は振り向いてすぐ『うそ〜〜』と思いました。書いてあったのは私の名前じゃありませんでした。
とっても悔しかったです。」
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それまでニコニコして聞いていた下級生たちが、この言葉を耳にして、急に真剣な顔立ちになって、皆シーンと聞いていた。その後もAさんは、残念な思い、ここまで頑張ったのに、という悔しい思いを述べ続けた。しかし終盤には
「でも私は応援団の副団長になりました。気持ちを切り替えて、これからは団長を助けて赤組の勝利を目指したいです。」
というような言葉で締めくくった。会場からの大きな拍手に、Aさんは少し恥ずかしそうな表情を見せた。

全校朝会終了後、6年担任軍団は6年生だけ残してミニ学年集会。6年担任の一人が前に立って話す。
「Aさん、立派な発表でした。」
思わず学年全部から拍手。
「みなさん聞いての通り、Aさんは団長になれませんでした。でもその気持ちを今日、しっかり話してくれました。選ばれた団長さんは、このような気持ちの人がいる中で、団長になったということを忘れないでほしいと思います。どのクラスもきっと複数の人が立候補して団長を決めたはずです。なりたかったという人の思いの上に団長さんは決まったのです。それを忘れずにいましょう。
いよいよ1ヶ月後は運動会。これからはそれぞれのクラスで、団長選びではライバルだった人も、同じ団の1員として、頑張ってくれることを期待します。」

そのあと
「さて、これからいよいよ運動会に向けての取り組みが始まります。
 それぞれの学級で団長さんが決まりましたね。団長さん出てください」
と3人の団長を前に出させた。そして自己紹介。
緊張した面持ちで3人が6年生の前で気持ちを発表。
まだまだ緊張した感じで、堂々した態度も足らなかったが、やる気だけは伝わったよう。

担任の一人が言う。
「ファミリーであり、チームであり、ライバル。それがこの学年だったね。
 今日からしばらくは、クラスごとにライバルになります。しかし運動会を
 同じ6年チームとしてみんなで成功させましょう。」
「はい!」

これが4月末のある朝の出来事。



# by saibikan | 2019-05-26 18:10 | 学級づくり・学年経営 | Trackback | Comments(0)

応援団長オーディション

ある学校の出来事。

応援団長にずっとなりたいと言っていたAさんがいた。
リーダー性があり人柄もよく、いつも主体的に動く。
公平な判断ができ弱者にも優しい。周囲の信頼も厚い。
強いて言えば声がやや細い。
クラスの中で誰も他に立候補する者がいなければ、
Aさんがすることに誰も異存はなかっただろう。

ところが団長にあと二人が立候補した。
BさんとCさん。どちらもやる気満々。
二人とも声が大きく、明るい性格。
どちらかといえばおっちょこちょいタイプの二人。
ただし、運動好きなBさん。勉強や係を頑張るCさん。
そしてどうやって決めるかってことになった。

単純にじゃんけんじゃダメだよ、と担任はいう。
クラスのみんなは、推薦とか?総選挙!と。
そして担任に呼ばれた団長候補3人は、こう言った。
①心意気をみんなの前で言ってよく言えた人。判断するのは先生とかみんな・・・
②オーディションをする。フレーフレーなど、クラスのみんなの前で演技して選んでもらう。
③面接をしてもらう。先生が面接官。
「じゃあ、3人の意見を全部取り入れてやりましょう。」

3日後。まずは面接。
なぜ応援団をやるのか、どんなことをしたいのか。
担任から
「面接は全員合格。誰が団長になってもいいよ。あとはオーディション。」
「もし団長になれなくても、団員には先生が推薦する。できれば副団長として」
その言葉に3人とも頷く。

学級全員の前でオーディション。
あいさつ、心意気、演舞。
それぞれに良さがある。
方法は、候補3人本人たちの望み通り、退席してもらう。
全員が投票用紙によかった人の名前と理由を書く。
担任が紙を集めてを確認し、最も多かった人の名前を黒板に書いた。

3人が呼ばれて廊下から入室。
後ろを一斉に振り向く。
ガッツポーズをしたのはBさん。
拍手が起きた。
クラスのみんなが選んだのはBさんだった。

全員に票が入った。
BさんとAさんは、わずか1票差。
それは本人たちに伝えた。
それぞれに「票を入れた人は、なぜあなたを選んだか」の理由も。
Aさんは特に残念そうな表情を見せた。

しかし「二人を副団長にしたらどうかと思う」
の担任の提案に全員が賛同。
再度大きな拍手が起こった。

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# by saibikan | 2019-05-24 05:59 | 学級づくり・学年経営 | Trackback | Comments(0)

まかせることの大切さ

運動会の表現。そのほとんどを担当してきた。
特に6年担任の時は必ず。
組体操だろうがダンスだろうが、大事な種目。
いい加減な気持ちではできないと、ほとんど自分で取り仕切ってきた。

しかし今年は、若者に任せた。
実力は未知数だが、「やってみたいです」と言い切ったから。
教職そのものに数年間のブランクがあっても、その意欲を買った。

練習が始まった。
きちんと計画を立ててくる。
曲も子どもに合わせつつ、動きやすい曲を選択してくる。
僕との会話で得たヒントを元に、工夫して実行している。
子供達のアイデアを取り入れて主体的な活動の場も作っている。
迷いながらも一生懸命に考えて指導していることがわかる。

本当に前向き。
それでもうまくいかないことも多い。
確かに計画に不備がある。
指導に不十分さもある。
指導時間はかかっている。

それでもやらせて見る。
うまくいかないところはアドバイスをする。
なるべく子どもの前では僕色が出ないように。
任せることで色々なものが見える。

見せる以上は、揃う美しさも大事。
その観点の指導のコツは、僕が教える。
ただし見栄えを良くしようと考えすぎないよう伝える。
あくまで子どもを大事にすること。
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今、子どもたちの技は、まだまだ。
時間もかかっている。
だが若者は試行錯誤しながら授業を作っている。

子どもの姿や表情がいい。
楽しんで組体操やダンスをする。
特に昨日の昼休み。どうやったらみんなが覚えやすくて楽しく動けるか。
ダンスリーダーたちが必死にアイデアを出し合っていた。
笑顔で表現に取り組む様は、ほほえましい。
ここには、怒号の飛びかう組体操の指導はない。

今日は、ここは押さえておきたい、と思った点があった。
だから一部だけ時間をもらって僕が指導した。
しかし、それ以外のところにも口を出してしまった。
自分がこれまでやってきたから分かる。
外野にいる者は何とでも言う。
担当者ほど深く考えてないくせに。

今日は、自分が逆の立場で出すぎたこと。
反省した。任せきれない自分がいたことに。

それでも若者は言う。
「本当に助けてもらって感謝してます」
と。しかもそこに嘘はない。それは分かる。
こう言う姿勢の若者はきっと伸びる。

スタートして2週間が過ぎた。
ようやく形が出来上がりつつある。
本番に向けてもう一息。

子どもの育ちが見える。
教師の育ちも見える。
贅沢な喜び。

表現(組体操やダンス)で何を狙うのか。
誰にどんな力を培うのか。
今までにない発見が自分にある。

# by saibikan | 2019-05-21 01:55 | 体育授業 | Trackback | Comments(0)

プログラミング教育のスタート

3、4年ほど前に「プログラミング教育」の記事を見たときは、いずれ学校に入るのかということを意識しつつも、現場ではまだそれは新たな学習では主流ではないというような雰囲気だった。英語教育の方が注目の的だった。

それでも私たちの熊大情報研では、すでにその情報を受けて、研修会が行われた。
2016年10月のこと。記事がある。このブログで投稿済み。
読み返すと思い出す。そういえばあのとき「シンギュラリティ」という言葉をやましゅう先生から教えていただいたのだ。その研修会は刺激的で「未来」を感じた。
それでも2020年と言えば自分が退職する年度。自分の教員生活の中では、プログラミング教育それほど関わることはないな、と遠き未来のように感じていた。

それがなあ、いつの間にか「プログラミング」の言葉をここ1、2年ほどの間に多く聞くようになった。世の中は急速に変わりつつある、と思っていた矢先、数ヶ月前になんと自分の学校が「市のプログラミング教育のモデル校」となることが決まった。晴天の霹靂。前倒しで平成31年度(令和元年度)に取り組むことに。

しかしICTに関して特別詳しい者がいるわけではない。自分だってプログラミングに関しては素人。管理職が特にICT関係だったわけでもなく・・・みんなで学ぶしかない。そう思っても何をするかわからないまま日々だけが過ぎた。

そんな折、市の教育の研究アドバイザーとして来られた情報総合研究所の特別研究員、平井総一郎氏が、2019年3月に本校を訪問してくださることになった。午前中は若手3人の授業を見て指導をそれぞれにしていただくというありがたさ。授業者を選定してICT活用の授業をそれぞれが行なった。平井氏は、校内研修全体会でも講話をしてくださるとのことで、講話前の授業者を選定するがなかなか決まらない。

「仕方ない・・・自分がするしかないか」と覚悟を決めたとき、ある職員が言った。「どうせなら平井先生に授業してもらえないだろうか?プログラム教育を来年度しなくちゃいけないなら、それを実際に見て学ぶこともいいのでは?」
それはいいと思ったが、
「平井先生がそう簡単に引き受けてくださるかな?」
という不安はあった。突然の申し出に。
一応平井氏に相談したら、二つ返事でOK。
さすが、太っ腹だった。

3月3日。我がクラスの子どもたちに「スクラッチ」の授業を平井氏が行った。子供達は初めて出会うプログラミングの授業。とても楽しみながら、思考を巡らせていた。職員は初めて見るプログラミングの授業。こんな学習があるのかと目を見張った。
校内研修でも多くのことを伝えていただいた。
これが本校の、プログラミング教育との出会い。
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ところが、本年度になって職員が半数ほど入れ替わるという大異動。
しかもタブレット先行導入校からやってきた職員はほとんどおらず、
ICTにさえ詳しい方もあまりおらず・・。
また一からの研究のやり直し。苦笑い。
で、スタートした本年度の校内研究。
いや、まだまだスタートできず。
プログラミング以前の課題は山積みだが、とにかく時は動いていく。






# by saibikan | 2019-05-16 06:26 | プログラミング | Trackback | Comments(0)


アートな授業作りに臨む日々。ICT活用や美術館活用、問題解決学習。思考力と心。基本はアナログ。ADE・ランナー・小学校教師Kanのblog。


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