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熊大情報研10月例会報告3模擬授業の分析の分析

熊大情報研10月例会の報告3

「模擬授業のグループごとの分析」を分析する
 
   〜私たちのグループと他のグループを比較して〜


模擬授業を説明する(分析し批評する)グループが、4つ。
仮にグループ名をABCDとしよう。
そして、私たちのグループ(中村・竹之内・西尾)を、Dとする。

各グループが提示した「なぜ?」を見てみる。

A (藤田G)なぜ、子どもたちは集中して聴いていたのか?   〈高木授業〉
B (坂本G)なぜ、子どもたちは集中したのか?        〈高木授業〉
C(高林G)なぜ、子どもたちの意見が自由にたくさん出たのか?〈大久保授業〉
      なぜ、子どもたちの意見が停滞したのか?     
D(中村G)なぜ、子どもたちから、多くの意見が出たのだろう?〈大久保授業〉
       なぜ、教師は、課題文を分割して出したのだろう?
       なぜ、教師は、タイマーの時間をスライドに映したのだろう?
      なぜ、教師は、スライドを何枚も見せたのだろう?

文章にして並べるとよくわかる。ここからいくつかの問題点を考えよう。

1 まず、我々のグループだけが「なぜ」を4つも提示した。他グループは1つか2つ。
  前田先生が望んでいたのはどちらだったのか考える。

  プレゼン前に前田先生が示したスライドを見てみよう。
c0052304_23323755.jpg

  問題ブレストで出てきた項目から重要度評価項目を選択し,
  次の解決ブレストに進むとある。

  我々は会話の中で多くの?を言い合った。その中から、4つ選択した。
  各項目に関し、なぜ〜だったのか、〜したのかという根拠について
  しっかり話し合った。だが4つもあったことで、「結論」につながる
  「原因」について検討する話し合いに時間を費やした。
  すべて分析をし、中村先生がうまく発表した。
  さすがだと思った。ただし、我々のグループは,プレゼンのスライドは
  「なぜ」を表示するものにとどまった。

  一方、他グループは、なぜ?を、1ないし2に絞った。
  だから、他グループは、スライドに、分析した原因をきっちり入れていた。
  プレゼンで伝えたいことも絞られていた。我々のグループも報告としては
  よかったと思うが、スライド活用のプレゼンテーションとしてあとで
  スライドだけ見れば、我らのチームは合格とは言えない。

  前田先生は「重要度評価」と述べたので、項目を吟味し、絞るべきだと示したのだ。
  「最重要度」ではないので、1つでないとダメということはないが、
  プレゼン発表が3分だったことを考えると、そう多く選ぶべきではない。
  1ないし2が妥当である、というのが結論である。

2 問題ブレーンストーンミングで、全てのグループが第一に取り上げたのは
  「子どもが集中していた,聴いていた、意見が多く出た」とあり、どれも 
  子どもの興味・関心・意欲に関する学びの姿である。よくいえば視点が
  似ている。悪く言えば広がりがない。なぜだろうか。
  
  本来,結果となる子どもの姿には、思考・判断・表現の力であったり、
  技能や資料活用能力であったり、知識理解力であったりするべきだろう。
  しかし全てのグループが興味・関心・意欲に関することのみだった。
  これは何かの影響があるか、それしか選べない状況があったのではないか。

 前田先生のプレゼンを見てみる。以下のようなスライドが提示されていた。
 c0052304_22533267.jpgc0052304_22544093.jpg


 例示された結果とは,子どもの意欲という姿。原因とは教師の取り組み。
 説明とは,教師の工夫ある取り組みが,子どもに及ぼした効果。
 この例示が、記録者の視点を絞りつつ、ある程度の道筋を作ってしまう。
 
 だがそれより、10分間という短い時間の授業というところに課題があるかも
 しれない。通常45分間(あるいは90分のものもあった)を凝縮するので、
 子どもが思考・表現していく学習活動が短くなったり、評価の場面を割愛する。
 だからどうしても、活発に意見を言ったとかよく聴いていた、停滞したなどの
 見た目に分かりやすく分析しやすいところに我々の思考が向いてしまったと思う。
 
 そこからさらに考えたことを述べる。

 子どもたちは思考を深めていた、とか、全員がねらいを達成できたなども
 結果として捉え、その原因を説明できれば、さらに授業分析の幅が広がるのでは
 ないか。
 
 振り返ってみると、高木授業も大久保授業もそういう捉え方ができた授業だった。
 
 例えば,私は高木授業を受けた時の自分の思考に変化があったことを挙げよう。
 5つの部分の曲の順番を一生懸命に順番を考えた。やがて、どの順番だろう?に、
 根拠を持って考えるように変化した。それは、お菓子(付箋紙)を操作したことも
 あるが、それ以上に、共同で考えるといった場の設定にカギがあった。音楽的知識が
 乏しい私が、あまりよくわからないなあ、隣の人と感想が違うのはなぜだろう?
 と思っているときに、同じグループの音楽に詳しいが渡辺君が
 「ここはホルンが入っているね」「パターンがある」
 という意見を言った。それを耳にして、そうか、この楽器に集中して聴いてみると
 ちょっと違うな、こういうパターンも面白くないか?と考えるようになった。
 だから最後は自分一人で、お菓子を操作して、創り上げて見るとよかったなと思った。

 つまり授業を周りから見るだけでなく,子ども役として参加することで、
 別の意味から授業を分析できる。単なる演技ではないということである。
 両者の立場から分析できれば,さらに深まるのではないかと考える。

(続く)

 
by saibikan | 2011-11-02 06:38 | 情報教育(ICT/情報研/JAET)) | Trackback | Comments(0)
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