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2015年 11月 07日 ( 2 )

ごんがつぐないをした理由

ごんぎつね 2次 5時

「ごんはなぜつぐないをしたのか。」

第3時に課題を作った時に
「ごんはなぜ兵十に恩返しをしたのか。」
というのが、いわゆるある班から出された問いの「原文」であった。
だがすぐに、他の班から
「恩返しじゃないだろう。」
と出た。じゃあどんな言葉だ?と問うた時
「おわび?」「つみほろぼし?」と返ってきた。
最初の読みとはその程度なのだろう。
「教科書の中から何かいい言葉はないかな?」
と発問して、
「あ!つぐない。うなぎのつぐないに・・・って書いてあります。」
一人の女の子が教科書の文を見つけて言った。

その「つぐない」の言葉が出てくるのが3の場面である。

「つぐない」と意味をもう一度明確にするため、この時間は逆に
「つぐないって何?」から尋ねた。すぐわかる子どももいたが
辞書を引いている子どももいた。

「なぜつぐないをしたか」に対しては、これまでの学習でわりとすっと入った。
ただ「なぜいわしだったのか」という疑問が出たが、
「うなぎの代わりということで魚だったのだろう。」
となった。
「なぜ、くりや松たけになったかのか?」
は、もっと高価なものに、で収まった。
今回はあまり教科書の文にかえるという場面がなかったように思う。

あまり討論もすることもなくすっと流れた時間だった。
もうちょっと中身を検討すべきだったかな、と思うが
ちょうど学校行事が控えていた頃で、教材研究もままならぬ時期。
授業内容としては反省が多い。

もっとすべきだったことを考えてみた。

◯「ぬすんだもの」(いわしやのもの) 
         ↓
 「拾ったもの」(山の自然)
に変わったこと、それぞれが兵十にどういう影響を与えたかの押さえ。

◯「どっさり」「そっと」「次の日も次の日も」から、もっとごんの
つぐないの気持ちに迫らせるべきだった。

*今回は子どものノートで授業を想像してください。

c0052304_08485542.jpg

by saibikan | 2015-11-07 08:49 | 国語授業 | Trackback | Comments(0)

兵十のおっ母の願いの真偽

ごんぎつね 2次 4時

1次で課題としてあげたのは、すべて子どもの側から出たものである。
もちろんその時点で、まとめたり、取捨選択はしている。
子どもがその問いを出したい意味を考え、ねらいに近づけるものであれば
なるべく取り上げてみんなで考えるようにしてきた。

7時(2次4時)で取り上げた課題は

「兵十のおっかあは本当にうなぎを食べたかったのか?」

この課題は2の場面に関わるものである。
ある班から出されたものだが、このような課題を出した時点で、そこの子どもたちは
「兵十のおっかあがうなぎを食べたいと思って死んだ。でもこれは、ごんの思い込みではないのか?」
ということを暗に主張しているのである。
そこでまずイエスかノーかで個人的見解をクラス全体に問うた。
◯食べたかった 6人
×そうでもない 24人

◯・・・この支持者は、2の最後のごんの言葉と1の場面に戻って話をした。
    「兵十はおっかあにうなぎを食べさせることができなかった。と書いてある。」
    「1の場面で兵十はうなぎをとっていた。それをごんがとってしまった。」
×・・・同じくごんの言葉の文末と、おっかあが本当に食べたいといった文章はないことに根拠を置く。
    「食べたかったに違いない。思いながら死んだんだろう。は、ごんの予想」
    「おっかあのことをごんは見ていないのに言っている。勝手に決めつけた。」
     *「予想」という言葉が出たので「予測」との違いを押さえた。

後者の意見は説得力があり、あっさりとなるほどとなるわけだが、子供達の中に 
「ごんが兵十のおっかあの病気のことまで知ってるはずはないから、やはりごんの思いこみ」
ということにまとまってきた。そこで
T「なぜ、ごんはそのように思ったのかな?」と発問すると
C「おっかあの葬式を見たから。」
C「それにさ。ほんとにおっかあの葬式だったの?」
そこから、もう一度、お葬式の場面を読んでみようということになる。

P13 お歯黒、かみをすく → 女性がいつもと違う様子(今でいえば化粧?)から
                ごんは何かある、祭りか?と考えている。

P14 おおぜい集まってかまどで火を焚きなべで何か似ている。「よそ行きの着物」
              → ごんは、葬式だと気付いた。兵十のうちを知っているらしい。
    *昔のお葬式は、家であったことを伝える。葬儀場で身内の葬式を
     経験したことがある子どもは数名いた。

   兵十が白いかみしもをつけて、いはいをささげて、顔がしおれている。
              → 兵十が代表である。(喪主ということを教える)
                ここでごんは兵十のおっかあが死んだと分かる。

 T「なぜおっかあだとわかったの?」
 C「3の場面で、ごんがおれと同じひとりぼっちの兵十か、と言っている。つまり
   ごんは兵十がお母さんと二人暮らしだったことを知っていたのだと思う。
   葬式の時兵十の家も知っていた。」

 兵十のことをよく知っている。自分と同じ境遇になったことが
自分せいと思い込み、その後のくりやまつたけを持っていくことにつながった。
それがラストシーンへの悲劇となることを、子どもたちはなんとなくわかってきただろう。
「ちょっ、あんないたずらをしねけりゃよかった。」
 で、ごんの気持ちが兵十へ近づこうとした第1の起点であると気付いている。

 のちに書いた「心曲線」で上に上がり「こうかい」「はんせい」「自分のせい」
 と子ども達は記入していた。
c0052304_06573702.jpg

                
情景描写の美しい場面(彼岸花のシーン)を十分味わえなかったのは残念。






by saibikan | 2015-11-07 06:59 | 国語授業 | Trackback | Comments(0)


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