カテゴリ:造形展・子美術展・児美教室( 53 )

見方を変えて〜造形展の1コマ〜

見方を変えて〜造形展のコマから〜

体育館に全学年、全児童の作品が並ぶ校内造形展。
自分の学年は「アニマル鉛筆立て」。小さな空き瓶を利用して紙粘土で作る鉛筆立てが題材。
これを今年は校内造形展に出品。学年の数点をカメラに収めた。それぞれの工夫に着目して、全員分を写真に撮った。クラスにはカンガルーを作っている子が4人いた。その4つをあえて並べておいてみた。
寄ってきた低学年が
「わ、カンガルーがいっぱいいる」
高学年児童が
「おもしれえ、カンガルー軍団」
と言う。横から
「これがお母さん」
とつぶやく小さな女の子。
「どうしてお母さん?」
「だって赤ちゃんがいる」
「あらあ、ほんとだ。」
「他のはなんで赤ちゃんがいないのかな」
なんて会話が始まった。並べることでインパクトがあったようだ。

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ある学年の展示場にお面が並んでた。見てるだけで楽しい。
「このクラスは河童が多いですね。」
そばにいた担任に言った。バラバラではあるけど、壁のあちこちに緑色のカッパが飾ってあるのが目に飛び込んできたから。
「そうなんですよ、すぐ人の真似ばかりしちゃって。誰かが河童を作ったらすぐそれに流されちゃう。」
ああ、そんな意味で言ったんじゃないんだけど・・・と思って
「同じように見えてもそれぞれ違って面白いっす!」
と笑って話した。
その先生がうちの学級の作品群を見て
「カンガルーを固めておいてありますね。こんな並べ方もあるんだ。」
と呟いた。
「面白いなあ。わたしなんかあえて河童を散らして目立たないようにしたんですよ。並べるとどれが上手かと比べられるし。」
僕は
「でもこうやって並べるのも面白いでしょ?結構子供たちも面白がってます。こうすると共同作品みたいにも見えてきて・・・それに、全部袋があって首が取れるペンたてってのはまさに一緒でなんですけど、よ〜く顔を見たら一人一人違うんですよね。」
そんな会話だった。


確かに一人一人題材も違うのがいい。全員が独創的なアイデアでバラバラの作品が並べばそれに越したことはない。でもなかなか自分では考えられない子どももいる。隣の人のを真似てようやく作れる子どももいる。自分の考えで作っていて思うようにいかず、作品を潰したくなりながら、友達のを見て
「あ、あれなら自分も作れるかも」
と最初のアイデアと変わっていく子どももいる。そんな過程の中で造形の楽しさに触れていく子どもがいる。

似たような作品があることは、制作途中で分かる。
「お、カンガルーがいる。出来上がりが楽しみ」
と声をかけたら
「先生、〜ちゃんのもカンガルーだよ。」
と周囲から声が聞こえる。
「どれどれ、あらほんとだ、よく似てる。姉妹みたい」
と僕は返す。
「〜ちゃんのを真似したんだよ」
といかにもどちらかを否定するような声も聞こえる。
「いいじゃないか〜」
「え?」
「真似されるってことは良いことだ。手本にされてるんだから」
「そうなの?」
「それにねえ、真似しようったって全く同じにはならないよ。どんなに似ていても、その人の作り方はその人しかできないことがある。」
子どもたちは自分の作品を作りながら、僕とある児童の会話を聞いている。そして僕は、カンガルーの製作者に近づいて
「楽しそうな顔をしてるねえ、口が笑ってる」
別のカンガルー製作者には
「お、君のカンガルーは袋が深くて赤ちゃんが気持ち良さそう」

教室で展示した時にすでに僕が4つを並べて置いた。子どもたちはそれを見て笑った。
「おもしろ〜い」
「家族みたいだろ」
「確かに」
「これがママ?」
順番を勝手に並び替えたりしている。そこにはすでに誰が誰のを真似したとか、真似すんなとかいう会話はなかった。もちろん、アイデアを生み出す力は、大きく評価すべきである。僕は誰が最初にカンガルーを考えてペットボトルの蓋を袋にしたかはわかっている。製作者同士もそれをわかっている。そのことはすでに制作途中で評価している。

作品が完成した時は、その子なりの工夫ある表現を褒めたい。全ての作品にその子なりの工夫がある。そして展示の仕方をどう工夫すれば、その作品の良さが伝わるか、考えたい。それらは、やはり、制作している子どもの近くにいてこそ見えてくるものがある。完成された作品を鑑るだけでなく、活動・制作している子どもの姿を見ることが重要である。



by saibikan | 2018-03-17 15:07 | 造形展・子美術展・児美教室 | Trackback | Comments(0)

ミニ・クレイアニメーションを比較してみる

教員対象のクレイアニメーション実技講座。
手軽にできるアニメをということで、油粘土を使って実践。
「粘土に命を吹き込もう」
2時間弱でストーリー性のある短いアニメーションにしてしまおうというもの。
「楽しいいきもの」
をテーマニして、8つのグループでそれぞれ作ってもらった。

詳しくは前々回のブログ記事にて報告済み。
作品の一つをその中で紹介した。

今回は、そのとき完成した他の2つのグループの作品(映像)を紹介する。
どちらも3人組で作っているが、リーダーはどちらも図工サークルの仲間。
残り2人はクレイアニメーション体験は初めてという。
8つのグループの中で、私からみて、発想・構想・表現が豊かだなと思った
2作品。これを鑑賞してみよう。

これらは大人の作品。

2つの映像は、どこが共通しているのか。
どこがちがうのか。
それぞれのよさはどのようなところなのか。

そう思ってみていくとクレイアニメーションの面白さが次第に見えてくる。

では、どうぞ。

図工実技研A班


図工実技研E班

by saibikan | 2012-12-31 09:11 | 造形展・子美術展・児美教室 | Trackback | Comments(0)

第32回熊本市小学校造形展

1週間前から始まっている市の造形展。
場所は博物館。
今年もまた多くの作品が展示されている。
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市内のたくさんの子どもたちの作品が所狭しと並んでいる。
それぞれに工夫された表現豊かな作品群。

担当を変わってずいぶんなるが,毎年足を運ぶ。
今年は先週土曜日に行った。
受付の江島さんにお会いできた。1年に1回しかお会いしない方。
いつもご夫婦でしていただいているが,この日は奥様は用事のため不在。

c0052304_17371861.jpg「そこにある和菓子粘土を見て、和菓子フェアいにいこう、というお客さんもいらっしゃいましたよ。」
「ああ、それは私の学校でつくったものです。それも私の学年で」
「あらあ、そうでしたか。いかにもおいしそうじゃないですか。」
「へへ、では本物を差し上げましょう。」
 旦那様に川尻で買った和菓子を差し入れた。
「あらあ!これはなんとも!」
「今度マラソンに出るんですよ。そのコースを下見しているうち
 つい寄って買っちゃいました。」
そう話すと笑っていらっしゃった。

市の造形展は明日まで。

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by saibikan | 2012-02-11 18:04 | 造形展・子美術展・児美教室 | Trackback | Comments(0)

ニワトリの表情

何か言っているように見えます。

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「腹ヘッター」かな。「朝だー」!?

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by saibikan | 2011-08-14 19:38 | 造形展・子美術展・児美教室 | Trackback | Comments(0)

夏季児童美術教室2011

毎年8月の月初めに行われる、恒例の夏休みの児童美術教室。
今年は5年生の担当。ただし一日だけ。いろいろあって申し訳ない気持ち。

でも一日だけでも行ってよかった。
参加の子どもたちが一生懸命描いていた。
それも自分なりにいろいろな工夫をしていた。
多くの子どもが満足できるような手だてがあった。

題材は「ニワトリ」


説明しているのは松先生
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ニワトリも暑さに負けず
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パーツを造り、大まかに型を取る方法
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by saibikan | 2011-08-13 19:09 | 造形展・子美術展・児美教室 | Trackback | Comments(0)

図工・美術実技講習会ー美術作家による造形活動

図工・美術実技講習会の報告記録の続編である。

講習会後半
 美術作家レインボーマンこと岡山直之氏による講話と造形活動
 「制作は最大の鑑賞である」ー風船遊びと、毛糸・シャボン玉によるアート。
               いずれも虹(レインボー)がテーマ。


 大人も子どもと同じように、いや子ども以上に楽しむものだな。
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これは、2年半前に私の学校で子どもたちにしてくださった造形活動そのもの。
そのときの授業の内容は下記の記録を読めば分かる。
 虹の世界を楽しもう

 この授業は「レインボーアートプロジェクト」のまさに導入だった。
 その後巨大な虹づくりへと、美術作家との連携プロジェクトは進んだのを思い出す。

 レインボーアートプロジェクトは下記にまとめてある。
 美術作家との連携プロジェクト・レインボーアートP
 
by saibikan | 2011-07-25 07:19 | 造形展・子美術展・児美教室 | Trackback | Comments(2)

市造形展が始まった

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市造形展(市図画工作・美術教育研究会主催)が始まった。
2011年2月5日(土)〜2月13日(日)の期間。

初日は約760名程度の入場者数。
二日目は午前中ですでに600名を超えており,今年も多数の参観者が予想される。

休日中にちょっとだけ受付に顔を出した。
例年のように,江島さんご夫妻に受付係をお世話になっている。
有り難いことである。十年以上引き受けてもらっている一般の方である。
一年に一回だけお会いするお二人。この時期の恒例行事だから、
私も、直接の係を離れても、会場の博物館に足を運ぶ。
子どもたちの作品や会場の様子を見るのがもちろん楽しみなのだが、
それと同じ位、いやそれ以上かー江島サンにお会いするのを
楽しみにしている。

先ほどの入場者数の情報も江島さんからである。感謝!


さて、来場者の温かい雰囲気も例年のごとく。
出品者のご家族が多いのは当然だが、図工が好きだから見に来るという家族も多い。
「あ、これおもしろいね〜」
と、みんなで作品を楽しむ様子を目にするとうれしいものだ。

下の作品は、会場でお見かけしたご家族に許可を得て掲載する作品。
「おしゃれなおに」
どうです?本当におシャレでしょう?
大きくて明るくて、派手でなオニサン。いやあ確かにお洒落な顔つきです。

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by saibikan | 2011-02-07 22:51 | 造形展・子美術展・児美教室 | Trackback | Comments(0)

市の造形展搬入

今年も市造形展の季節がやって来た。
多くの学校の先生方の協力で会場設営をする。
そして各学校で飾り付けを行った。

市の合併により、学校数が増えたため、展示ブースが狭くなってしまった学校もある。
しかしどの学校も苦労しながら工夫しながら展示を行っていた。
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市造形展会期 2月5日(土)〜2月13日(日) *ただし7(月)は休館
会場     熊本市立博物館


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by saibikan | 2011-02-06 08:08 | 造形展・子美術展・児美教室 | Trackback | Comments(0)

美術教育を支える仕事ー熊本編ー

北海道で美術展の準備が、仕事始めの日早々あっていたそう。
美術教育を支える仕事←北海道編

熊本でもやっていますよ。☟熊本編

今日の午後から、県の図工美術教育研究会主催で,事業部の先生方を中心に
「くまもと・子どもの美術展」(1/12〜23開催)の作品展示の準備等が行われた。
県内全域から集められた作品の裏を張り合わせて展示可能なように準備。
出品票と作品票、そして新聞掲載の名簿一覧の氏名に誤りが無いかチェック。
作品票等が規定通りに添付されているかも点検し、できていない場合には、
先生方が苦労して、展示できるように作成し直していた。
また、各学校配布のポスターを配送準備する先生もおられた。

事業局のチーフを中心に、先生方がそれぞれその場で仕事を分担してやっておられた。
私は現在は事業局ではないのだが、もと事業局で係をしたこともあるし
(現在は、市の研究局長で県の副という立場にあります)、
名簿ミスをして事業局長さんにご迷惑をかけたこともあり、少しでもお手伝いができれば
と参加した。本当に事業局の中心となる先生方にとっでは気を使う大きな活動。
(おつかれさまです。しかしこれも児童・生徒たちの作品を多くの方が見てくださったり、
本人やご家族が喜んでくださったりする姿に、喜びややりがいを感じればこそ、ですね。)
11日には、県立美術館分館に展示の作業もある。

ここには広報局からも毎年メンバーも参加し、写真撮影をしている。
下記は広報局の高先生が作品をすべて撮影されているところである。
途中から,他の先生方の仕事は終わり、何名かが手伝いをしておられた。
この日は一人で全作品を写しておられたことから,腰が痛かったらしい。
ようやく全ての撮影が終わったときは,周りから思わず拍手が起きた。
web子ども美術館にアップされている写真は,広報局のこのような地道な活動で
行われていることも付け加えたい。
(ちょっとぼけてますが,かえっていいかな。タカ先生、勝手に写真を活用します。事後承諾)
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さて,明日から、各地域ごとの輝きプラン授業研究会事前研がスタートする。
市内で2月の小学校全教科一斉の授業研図工部会の授業研究会に向けて、
それぞれ約10名近くスタッフが集まって,授業者を支援していく。
この活動の世話が自分の図美研での大きな仕事。
授業者の選定、支援チームづくり、教育委員会との連絡や事前報告は何とか終わった。
これからは西南部のスタッフの一人として授業支援にも臨む。
会場との連絡については,授業研究部の北先生の協力で助かっているし、
各地域の話し合いは、それぞれスタッフチーフがいるので、そこはおまかせで安心。

ほかにも、事務局、渉外局、厚生局等もあり、それぞれが関わり合って活動している。
こう考えると、図美研は多くの先生方の協力で成り立っているんだな、と感じた次第。
by saibikan | 2011-01-04 20:37 | 造形展・子美術展・児美教室 | Trackback | Comments(0)

Birds & cup

5年生は造形展で、2学期につくったアニマル達に二スを塗り
展示した。写真撮影はしたが、実物はまだ公開していなかったから。

その中の鳥たち。ハヤブサもいる。
木切れは自分たちで探して持って来た。
展示の仕方を工夫している例。
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6年生は、今年も個人の卒業制作は焼き物だった。
粘土のかたまりから、自分の手でつくった作品を展示。

シンプルだが味わいのある作品が多かった。
これはある子どものカップ。
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by saibikan | 2010-02-27 08:20 | 造形展・子美術展・児美教室 | Trackback | Comments(0)


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