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自分の大切なくつを描く授業2

本校に来たばかりの時も6年生担任だった。
今回は、その時の授業(3年前のくつの授業)に比べると子どもの様子がずいぶん違う。
 「失敗した」という声はあまりない。
 話をする子は少なく集中して静かにかく。
やはり続けて担任をした子供がいるとこうなるんだと感じた。
パッと見た目は、その様子は面白くないが、彼らは絵を描くことを内面で楽しんでる。

線描の靴の絵である(1組分だけ)
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by saibikan | 2019-04-30 10:48 | 6年図工授業 | Trackback | Comments(0)

自分の大切なくつを描く授業1

昨年度、同僚に頼まれて6年生の「くつの絵」導入場面の指導をした。3学級だったから体育館で1時間だけ行った。卒業時に、そのことを覚えていてくれて、数名がお礼の手紙を持ってきてくれたのは嬉しかった。

今年は自分が3年ぶりに6年生を担任したこと、そして同学年の先生方から図工の指導を教えて欲しいと言われたこともあり、自分の学年全体(90人)に対して授業をすることにした。やはり体育館で。1時間の線描のみ。形をしっかり捉えることを図画工作の技能的なねらいの一つとしてやることにした。ただし、それより大切にしたのは関心・意欲。
「なぜくつを描くと思う?なぜ絵を描くのだろうね?」
ということ。このことから子どもたちの心に問いかけた。

毎日使っているもの。いずれは捨てられるもの。そんなものでも絵に表せば、ずっと残る。そして描く時、そのものをしっかりと見つめる。くつを見ながら、どんな時履いていたのかな?何があったかな?と思い出す。中には新しい学年になって買ってもらったばかりの靴を持ってきた子どももいる。いずれも、描いた後に大切に使おうと思ってくれたらありがたい。

まずは教師である私が、自分のくつのことを話す。
「地震の時に履いていたくつ、家族を助けた。
マラソンの時も履いていたくつ、苦しくても応援してくれて走り抜いた。
いずれは捨てる、でも絵に残せたらいいな。思いを絵に残せたら」
「君たちのくつにはどんな歴史があるんだろう?
またどんな歴史が刻まれるのだろう?」

子どもたちは、自分のくつに目をやり、手に取り、何かを考えている。
「いろいろなことがあったでしょう。毎日学校に履いてきてるとか。ボールを蹴って土もいっぱいついてるとか。友達から足を踏まれて痛かったけど、それを和らげてくれたとか。」
「そんなくつの出来事は、あなたしか知らない。それを絵に描けるのは自分だけなんだよ。」
「上手に描こうと思わなくていい」
「思いを絵に表すことが大切だよ」
そんな導入。

もちろん思いだけでは絵は描けないから、スキル的なことにも触れる。
「今日は線で描く。鉛筆や消しゴムは使わない」
「いろいろな線が出る魔法のペンーそうスケッチペンだよ」
「ゆっくりカタツムリの線だったね」

参考作品も見せる。スライドでさっと数枚。その時言うのは
「どの絵もいい」
「みんな自分の靴をよく見て一生懸命に描いた」
そしてもう1度スライドを戻して、絵をじっくり見せて
「これは〜が得意な〇〇くんの靴だな。これは〜が好きだった〇〇さんの靴。」
不思議なことにくつの絵を見て話していたら、数年前の描き手の子どもの顔が浮かんできた。そんな自分の言葉や心が湧き出でたとことに、なんだか嬉しくなった。

現実に戻って
「君たちも自分の手でくつを触って、見つめて、置いてください」
「いきなりペンが心配なら、ほら、まず指の透明な線で全体の形をとってみる」
「ここがつま先で、ここはかかとって、指で決めておくのもいね。」
「じゃあ後は自分の力で描くだけだよ。さあ始めよう。」
「でも思うように描けないときは、遠慮なく先生に言ってね」

そうすれば、後は黙って静かに真剣に描き始める。
私はいつものように、歩き回って褒めていくだけ。
質問されたら、答える。
困った顔してる子には安心させる言葉を投げかける。
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45分間で終了。
出来上がった子どもの中からいくつか作品を紹介して終わる。
終わらなかった者は、担任にどこかで少し時間を取ってもらうように頼んだ。

そして2時間目の着色は、別の日に学級ごとで。でもありがたいことに、すべての学級で、色ぬりの授業の導入もさせてもらった。


by saibikan | 2019-04-30 05:07 | 6年図工授業 | Trackback | Comments(0)

「サボテンの花」の原点は「アンパンマン」?

図書室でのオリエンテーションと貸し出しもスタート。たまたま「サボテンの花」の授業(前記事に投稿)の後だったので、子どもたちが「アンパンマン」の本を持ってやってきた。
アンパンマン誕生の第1話の絵本。
「砂漠に登場してる!」
「旅人と話してる!」
「頭を食べてください!といって半分も食べられてる!」
「まるでサボテンと旅人だ〜」
「頭がないよー!全部食べられてるじゃん!こわっ!」
「でもジャムおじさんニコニコして顔作ってる。ジャムおじ、つけまつげしてるやん」
本来なら静かにしている時間、子供達は本のまわりに集まってワイワイ。

読んでみると、「サボテンの花」と確かに似てる。比べてみる。

ー「サボテンの花」やなせたかしー(教科書のさし絵は川上和生さん)

赤い砂ばくの中にサボテンが一本生えていた。がっしりとして青く、全身とげだらけだった。何か一つの意志のように、そこに立っていた。
 砂ばくをふき過ぎていく風がサボテンに聞いた。
「どうしてこんな所に生えているんだい。ここに生えるのはむだなことだ。つらいだけで役に立たない。少し行けば緑の平野がある。そこには水もある。ゆっくりとねむりながらくらせる。」
「なるほど。そこはいい所らしい。しかし、ぼくはここがいい。ねむるようにくらすより、たたかいながら生きたい。それが生きるということだと、ぼくは思う。」
 風はふき過ぎていった。分かったような分からないような、あいまいな口笛をふいて砂ばくの向こうへ消えていった。
 サボテンは相変わらず立っていた。炎熱の中、うずまく砂じんの中、かわききった荒野の中。
 ある日、一人の旅人が通りかかった。もう死ぬ直前だった。体中がひからびていた。旅人はこしにつるしていた剣をぬいた。気力をふりしぼってサボテンに切りつけた。ざっくりと割れた傷口からおどろくほどの水が流れた。旅人はサボテンの水を飲んだ。そして、再び旅を続けた。
 あのときの風がまたふいてきた。
「ばかだな。君は何もしないのに、切られてしまったじゃないか。」
 サボテンはあえぎながら答えた。「ぼくがあるから、あの人が助かった。ぼくがここにいるということは、むだじゃ なかった。たとえ、ぼくが死んでも、一つの命が生きるのだ。生きるということ は助け合うことだと思うよ。」
 サボテンの傷口はやがて回復した。信じられないほどの気力で立ち直った。砂ばくは全くかわいているように見える。でも、水はどこかにある。サボテンは、ほんのかすかな水を体にためて、さりげなく立っている。見たところは砂まみれだが。
 ある日、おどろくほど美しい花がさいた。だれ一人として見る人もなかったのに。
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ーアンパンマン第1話ー(誰か知らないが読み聞かせをアップしていたので埋め込んでみた)


ここに原点があるのか。
いやサボテンの花からアンパンマンが生まれたのか?

「サボテンの花」は、復刻メルヘン版(2009年)が出典。
復刻なのでもともといつ書かれたかはわからないが
アンパンマンを書く傍らメルヘン集を書いていたとあるから、
やはりアンパンマンが先かな。

どちらにしろ、やなせさんの心の中には、ずっと同じテーマが流れていたに違いない。



by saibikan | 2019-04-27 09:15 | 国語授業 | Trackback | Comments(0)

「サボテンの花」と「アンパンマン」

「サボテンの花」と言えば、我々の世代はチューリップの名曲だが、
同名のお話が6年の国語教科書に掲載されている。
しかもこのお話の作者は「やなせたかし」
そう、かの有名な「アンパンマン」の作者である。

「サボテンの花」(やなせたかし)は、「生きる」(谷川俊太郎)とともに
「朗読をしよう」に掲載されている教材。単元自体でわずか4時間。
朗読の工夫だけで終わってしまうのが常だが、
あえて1時間内容をじっくり考える時間をとった。

 ************************

課題は「サボテンの花の主題はなんだろう?」

課題を示すと「主題ってなんですか?」
予想通りにつぶやきが出る。
確認後、主題を捉えるために、どのように学習をしたら良いか示す。
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2枚目の「スライドの主題を捉えるために」の4項目

1 作品を読み込む。(何度も音読する)

2 言葉に着目して考える。(例:対比)

3 友達と話し合う。(考えの交流)

4 作者について知る。(他の作品など)

を示した後に、2の対比して考える学習に時間をとる。
そして友達と、主題について話し合ってみる。
最後に作者が、アンパンマンの作者と同じであることを確かめる。
アンパンマンについて語っている動画や資料があればそれを視聴(引用)。

そして自分なりに捉えた主題を書いて授業は終了。

時間があればその後に互いの考えた主題交流をした方が良い。
また、アンパンマンとやなせさんの動画の影響が強すぎると考えるなら、
主題を考えた後に見せるという方法もある。

ただ、いずれも「アンパンマン」や「やなせたかしさんの思い」は
どこかで子供達に見せたい。この作品を知る上でも重要である。

この授業の前から音読は続けている。
そしてこの授業の後も、しばらくは音読を続けよう。
きっと読み方が変わってくる。

by saibikan | 2019-04-27 05:31 | 国語授業 | Trackback | Comments(0)

第2回学年集会で目標設定

始業式翌日の第1時は次のようなことをよくやる。
・学級での係決め
・1学期の目標書き
・国語の授業開き

しかし最近は、まずは学年集会を行う。理由は
・子供にも教師にも、学年としての仲間意識と、学年集団で活動する良さを味わわせる。
・子供たちに、みんなあなたたちの担任という安心感を持たせる。
・全員で意見を言い合い、目標を作る良さを感じ取らせる。
・協働的な学習の授業スタイルの良さを教師集団にも子供にも体験させる。
・偏ったクラス意識を取っ払う。

中学年の頃はゲームなどを中心にしながら、合言葉的目標を作り上げた。
今回は6年生。90人で話し合いを行う。当然全員の意見を集約するのは難しい。
最初の段階なので教師が司会をする。
いずれは学年集会を子供でできるようにするのが希望。

始業式の日にミニ学年集会を行ったので、この日は一応「第2回」とした。
テーマは
「私たちはどんなリーダーになるべきか。そのために何をしようか」
その場で4人グループを作って話し合う。あとは挙手をしてどんどん発表。
時折、それについて尋ねあったり、考えさせたりしながら書いていった。

どのような意見が出たかは板書の中でご想像を。
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電子黒板を使って思考ツール的にまとめた。
電子黒板のいいところは画面の縮小・拡大ができるところ。
意見が広がればそれを縮めてさらに外に書く。
宇宙空間的な感じ。宇宙にクラゲがいる?いや、クラゲの頭の中に世界がある?

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by saibikan | 2019-04-22 04:16 | 学級づくり・学年経営 | Trackback | Comments(0)

学級開き2019

始業式の日。大掃除が終わって教科書やプリントを配布(この中で、「はい、どうぞ」を繰り返す)。そして学級開きイベントへ。

最近は、校内でも自己紹介折句を使う人が増えてきた。就任式でもやってる方数名。
自分は持ち上がり学年だから、それは使うまい。
さて、何をやろうかな?と前日考えた。以下を準備。
①集中&協力ゲーム「そーれ、パン!」
②じゃんけんゲーム「あっち向いてホイ!」
③クイズタイムショック「さいびかん先生をもっと知ろう」

①②は、道具はなにもいらない。短時間ですぐできる。誰でもよくやっていること。
The 学級開きネタ集(明治図書)の中で、僕も担当した数ページの中で書いているネタでもある。
③は、8問ほど準備。ほぼ4択問題。ラストだけ回答多数あり問題。keynoteで作成したスライドで。こんな感じ↓
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この問題、実は個人的な私生活の点からスタートするが、最後にはこんな質問をする。
「KAN先生は、みんなにどんな6年生になってほしいと願っている?」
次々と答える子供たちに僕は「正解」を連発・・・そして
「答えが一つでないこともある」
「答えは君たちの胸の中にすでにある」

実施して 
①は、クラスみんなで揃ったパンは3回。
   何回であっても「初めてなのによくできた」と声かけ
②は、2回目から相手を探して、と言ったらみんな立ち歩いて賑やかに。
   「男女関係なく楽しくやってて笑顔が良かった」
③は、集中してテレビに食いつく。
   「たくさん答えてくれてありがとう」

by saibikan | 2019-04-21 11:55 | 学級づくり・学年経営 | Trackback | Comments(0)

平成31年度は6年担任と研究主任

平成31年度がスタートした。(始業式は4月9日)
今年度は6年担任。またまた研究主任。
学級の児童は3分の1を引き続いて。
しかし、これまでと同じく学年の子供達を担任チームで受け持ちという意識は変わらない。
他の学級担任にもそれを伝えた。
だから、教室移動をした後に軽く担任挨拶をした直後、広い部屋に集まりミニ学年集会。
担任軍団の紹介と挨拶、一人一人の思いを児童全員に述べた。
新しい担任二人は、始業式の様子の6年生の姿の良さを大いに述べてくださった。
元担としても嬉しい限り。

「令和元年」という新しい時代に最上級生となった君たち。
君たちは力がある。
やる気に溢れている。
伝統を大事にしつつ、君たちなりの新しいことをやろう。
自分たちのアイデアで、自分たちの力で、自分たちの手で。
私たちの学校に、新しい風を吹かせてほしい。

校内研究も新しいことに取り組む。それはまた後ほど。

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by saibikan | 2019-04-21 10:01 | 学級づくり・学年経営 | Trackback | Comments(0)

映画「あまのがわ」上映会に参加して

太鼓への気持ちが高まる自分とそれを制御する母との軋轢、そして友人の死から、引きこもりになった主人公「しおり」。彼女が、祖母の入院をきっかけに見舞いのため鹿児島に行く。そこから屋久島を訪れることになり、その途中のトラブルでロボットと出会うことになる。そのロボットの名前は「セイラ」。そこから「しおり」と「セイラ」の心の交流が始まる。

「セイラ」として出てくるロボットは「Orihime」である。「Orihime」は、離れた場所にいる人の分身ロボットとしてその存在感まで伝える新ロボット。人工知能(AI)ではない。スマホやタブレットを使って操作され、操作する人の声を使えるコミュニケーションロボットであるといえよう。本作品での「セイラ」(Orihime)の正体は誰なのか、そこが、本編では重要な意味合いを持つ。

「セイラ」が常に近くにいて、コミュニケーションを図っていくにつれ、「しおり」の表情が、次第に変わっていく。ロボットというテクノロジーの便利さや、新時代がこうあるべきと言ったような描き方ではない。あくまで人としての生き方を問うために、支えるために、「Orihime」というロボットが存在している。
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主演の若き女優は、高校生の揺れ動く心を、見事な表情の移り変わりで演じていた。しかもロボットとの共演が中心である。結構難しかっただろう。私はあまり見たことがないのだが、テレビには数年前からよく出ているらしい。福地桃子という役者。なんと相川翔の次女で、父と親子役で2014年にデビューしている。映画の主演を経験し、これからさらに伸びていくだろう。相手役の長身の柳喬之も、最初は声のみの登場だったが、後半、怪我で動けない若者をうまく演じていた。この人のこともこの映画で覚えた。

他に出ていたのは、生田智子、水野久美、杉本彩など。それぞれが実際の家族関係の中で、よくありがちなシーンをさすがベテランという域で演じていた。この物語が大きく展開していくことになる重要なミス行動をする女性を演じているのは、杉本彩。出番は少ないのに、存在感があるなあと思った。一方で素人っぽい役者たち(なのかな?素人なのか、わざとそう演じていたのかわわからないが)も、妙に心に残った。その後の映画の流れでも、ん?と思うところもあったが、それも主演の二人と「Orihime」の存在がカバーしてくれた気がする。

星空を見上げる二人(と「Orihime」)のシーンがタイトル「あまのがわ」に直結するわけだが、主人公二人の名前にもそれは、意味付けされている。「しおり」は、琴浦史織、「セイラ」は鷲尾星空という名前になっていたのを文字で見て、なるほどね、と理解した。こと座とわし座なわけね、夏の大三角、ベガとアルタイル。織姫と彦星。ロマンチックさもさらに注入されていたんだな。

そして、この映画は、テクノロジーと屋久島の大自然が妙にマッチしていた。それは、「Orihime」の小ささがあるのかもしれない。あんなに小さなロボットであるのに、ドローンと組み合わせて大きな自然を飛び越えていく心地よさ。それを実際には外に出ることができない人間の心の解放でもある。監督の小新舜さんが最もテーマにしたかったのはどこにあるのか、それは鑑賞者である私たちが感じ取ればいいことである。心に響いた映画であったことは間違いない。自分が出身で鹿児島県が舞台だったことも、妙に親近感を覚えた。

そして、私がこの映画を通じて最も思い出したのは、この前まで教室にいたpepperである。pepperは魔法プロジェクト(障害時のための端末活用のプロジェクト)の一環としてお借りして、パソコン室や教室や通常教室に在駐させた。pepperはほぼ小学生と等身大で、彼が喋ると子供達はとても愛着を感じていた。1年目、pepperのおかげで、支援学級の子供が他の子供とのコミュニケーションを図ることができた。2年目は十分にpepperの良さを生かせず、それが残念ではあった。しかし、全国の特別支援学校や支援学級の先生方の実践を聞き、コミュニケーションをうまく計れない子供、病弱な子供たちにとって本当に友達のような存在であることを知った。ロボットの存在を身近に感じた2年間。その2年の間にこの映画も作られている。

「Orihime」を開発した吉藤さんは自分自身、小学生の時に自宅療養生活を送り無力感と孤独感で苦しんでいたという。今日の上映会の場でいただいた「Orihime」のパンフレットに、そのことも書いてあった。ご自分の体験をバネに様々な人々のことも思いながら、分身ロボットを創り出したのだろう。素晴らしい研究者。人の生き方に光明を与えてくれている。

この映画は実は、すでに市内の映画館での上映が終了していた。それを改めてDVD映写会として企画し、紹介してくれたのは、未来学習研究会の代表前田康裕氏。情報研でも読書会でも我々のチームメートでありリーダーである前田先生の企画に、心から感謝。今日の映写会の企画のきっかけは知り合いのお医者さんが「Orihime」というロボットをレンタルされたことがきっかけということだった。その時期に偶然小新監督と出会ったという。

そのお医者さんとロボット「Orihime」は映写会会場に来ておられた。上映後話をして、私も「Orihime」も手にした。軽い。我が家のペット「ルフィ」よりも軽く、体にフィットする。pepperとは違って容易に連れて行けるのも良さである。そしてそのお医者さんは清藤先生。数年前に私たち未来読書会のメンバーで、介護施設で医療関係の方がにプレゼン講座をした時におられたお医者さんである。繋がりがまた一つ広がった感。
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教育、医療、科学、テクノロジー、ロボット、障害と難病、様々なものが繋がってきていることを感じる。そして今回、自分の好きな映画というジャンルが、さらに繋がり、嬉しい体験。そして11日(木)には、第7回大人の学びBarで小新監督とも交流会が行われることになっており、それにも参加予定。とても楽しみである。

by saibikan | 2019-04-07 06:07 | 情報(番組・メディア・映画) | Trackback | Comments(0)

担任が決まってする事 2019年度版

担任が決まってすること2019年度版 作成者:西尾環

このシリーズも始めて10年以上になる。担任が決まってから、始業式までに担任がしておかなくてはならないことを思いつくまま書き出したものである。毎年4月になると、前年度の内容を見直し、改善を続けている。

最初は自分のために、やがて人のために、このブログに書き留めておくようになった。最近は、自分の職場で欲しいという声が上がり、ここ数年職員に配布している。あくまで参考。ただし1年生に限っては昨年、「小学校教育技術」で同様の内容を書いたので、1年担任には、そちらの方も知らせることにしている。

私は、3年前に職場が変わり、今の学校なりの必要なこと、不要なことが見えてきたので、さらに改善、整理した。1年目は、すぐに大地震があり、また違った面から年度始めの項目も加わっている。チェック用の枠も項目の頭に入れた。

そして昨年からの大きな変化は校務支援システムとICT機器(タブレットや電子黒板)の導入である。本市では、1年前から校務支援システムがスタートした。かなりの部分で、個人でなく学校のシステム上で簡単にできるところが出てきた。それは学年はじめの煩雑な作業を、より簡単にしてくれる。また、タブレットなどICT機器が市一斉に導入されたことで(本校はすでに9月に先行導入)この項目もかなり変化してくる。

ただ、それは限られた地域の中でのことなので、この場では今までと同じように述べておく。現任校で校務支援システムで簡略化されいる部分や、ICT関連部分んは、青(下線)で示す。

*校務支援システムとは、校務にICTを活用し、煩雑な作業を簡略化したり、データを共有化したりするシステムのことである。市単位で導入されており、慣れてくると、時間を短縮できる。働き方改革にもつながる。

《学年集団・学級担任での準備と共通理解》

1 学年主任を中心に挨拶と自己紹介(当たり前のことだが、チームとしてやっていくので互いのことを知ることは必要。特に主任は、教育の基本姿勢を伝えるべきである。また雑談の中で、それぞれの考え方や良さを心に留めておこう。)

2 担任学級児童確認(クラス替えがあっている時は、カードを整理しながら男女の人数比や名前を確認する。学校によっては一覧に綺麗にしているところもある。教頭先生や給食室とも担任レベルでも人数確認を取っておいたほうが良い。校務支援システムを活用すると、前年度末に前担任がクラス分けをした際、データとして残しているので特に紙ベースはなくても良い。

3 児童情報収集(持ち上がりなど前担任が近くにいれば直接聞く。また支援学級等との交流児童がいれば、支援学級担任との基本姿勢の共通理解を行う。通級教室へ通っている児童がいれば相手校と1度は連絡して電話ででも話す計画を立てておくべきである。年度末に管理職がすべての担任と対話をして児童の情報収集をされているところは素晴らしい。データとして残っている場合は、それを確認したり生理直したりする。最近は児童写真を含め前年度からの引き継ぎがなされる学校が多いので、中身の濃い収集が可能。

 *2・3については、情報を記入すると自動で振り分けてクラスを作るアプリもあるとも聞く。AIが発達すれば、それは当然起こりうる。

4 児童ゴム印分け(長く使っているのは目詰まりしているかも。布テープや爪楊枝でゴミをとらないと、文字がつぶれてみえない。そして並べながら、氏名を読み上げたり、試し押しをしたりしながら、名前をぶつぶつ言う。意外とこういうことで、少しずつ事前に名前が頭に入ってくる。この作業が不要な学校もあるかもしれない

5 教材決め(テストやドリル等。ノートも。複数学級なら、これを学年で話し合いながら決める。選ぶ基準は、「子どもの実態に合っているか」「学力が身につくものであるか」「低学力の児童にあった配慮がなされているか」「評価や採点がしやすいか」「テストの前や後のフォローがある内容か」などなど。どれを重視するかで、何となくそれぞれの先生の教育観や学年主任の考えが分かる。ただし、あれもやりたいこれもやりたいと、無駄に購入しないこと。

6 補助教材の届/承認願いの提出。(使用届と承認願いは種類が違う。使用届は学年によって制限額が異なる。社会副読本などは承認願いになる。これはすぐに出すこと。)

7 社会科見学旅行・修学旅行の大まかな案と予約。(日程を決め、見学先に予約を入れる。前に行ったから、という考えだけでなく、新しい学習内容、教科書を見て、それに沿ったものにすることが必要。人気のある場所は早く押えるべき。またこの日のこの時間から予約スタート、という場所もあるので事前調べは重要。貸切バスを利用する場合は旅行会社へも連絡。修学旅行などは前学年で押さえてあることが多いので引き継ぎを。)

8 名簿作成(まずは氏名だけの一般の学級名簿。場合によっては各教科の評価用も。交流学級児童がいる場合は、名簿にどう入れるか、学校ごとに違うので、共通理解を図っておく。後に、住所や生年月日も入った名簿を作成。校務支援システムでは、事前のクラス分けをもとに、並び替えるだけですぐにできる。ただし、データは一つずれると、すべて誤りになるので、担任で確認することを忘れてはならない。)

9 出席簿、健康観察簿氏名印打ち(学校によってスタイルが違うので教務主任や養護教諭の指示を確認する。特に出席簿は公簿であるので要注意。休業日の書き方など例を熟読すること。学級閉鎖の場合どうなるのか?事前に知っておくとためになる。ちなみに学級閉鎖は出席停止扱いである。校務支援システムでデータ化されたのでこの作業は不要

□10  導要録分け保健関係書類確認(要録にはとりあえず、個人情報があるので確認。前担任が転退任した時は、指導要録に書かれていることが情報源となる。もちろん前年度の担任がいれば、時折必要事項は聞いておく。様々な角度から。保健関係書類では視力などを確認していくと良い。紙媒体を分けることは校務支援システムでは不要のところもある。

□11 教室を見て掃除(現場に行けば、机椅子の数や棚の配置、掲示板、フックなど、またその教室独自の道具のある・なしが分かり、なんとなく学級経営のイメージがわく。すっきりした教室でその後の準備をしたい。)

□12  学級経営案のイメージ化(校長の方針を元に、自分の方針や目標を持つ。もちろん子どもの実態からスタートすることも忘れない。きちんと書かなくてもメモ程度は必要。学校で経営案のスタイルが分かっていれば、それに当てはめて書くこともできる。)

□13 教室の教師用机の道具を揃える(はさみ、のり、テープ、・・・教室にあるものと、事務室からもらえるもの、自分で持ってくるもの、の区別をしておく。自分のものは名前を書いておかないと後でわからなくなる。私の場合、付箋紙、クリップ、定規、スタンプなども必須。)

《教室設営》

□14 かばん棚・靴箱に名札(シールやテプラを使用。中にはビニルテープに名前を書いてカッター板で切り貼る場合もあるが、靴箱のビニルテープはやがて砂がたまって剥げる場合がある。番号のみ、あるいは貼らない学校もある。名前があると、最初から迷う子どもは少ない。また整理できていない子どもが誰か、すぐわかる。始業式の放課後一斉にする学校もある。)

□15 黒板貼付け磁石名簿(ネームプレート)づくり授業や学級活動その他で色々使える。3セットあればさらによし。テプラとラミネーターと磁石があることが理想。私は児童机用と、授業用と、学級活動用の3種類作ることが多い)

□16 教室黒板常時掲示用磁石シール作成(その日の時間割の123456とか、教科のカードとか、他に必要なもの。これは案外それぞれの先生が持ち歩いているものだ。学校によってはすでに常備されていたり、他の掲示板があったりする。)

 

□17 ぞうきんがけやフックの確認(すぐに使えるように。番号シールをつける。ぞうきん用には洗濯バサミと予備のぞうきんを準備。私は、よく並んでいる写真を、近くに貼っておく。)

□18 ホワイトボード準備(私の場合、これが重要。かなり活用する。中ぐらいのものが学校内にあるかどうか、使えるかどうか。なければディスカウントショップ、100円ショップなどで購入。あるいは白い紙をラミネートして手作りホワイトボードという手もある。少なくとも4人に1個は欲しい。タブレットと電子黒板の導入により、それほどなくてもよくなった。

□19 掲示板及び背面掲示板の活用計画(ざっとアイデアをノートに書き留めておく。特別支援教育の視点からいうと、黒板周囲にあまりベタベタ貼るのは好ましくない。必要分だけにするか、カーテンで授業中は隠せるようにするか。私は黒板の上には学級目標一つ貼るだけ。)

□20 日直の仕事表(毎日行うことを画用紙に書く。私は二人制でごく簡単なことに絞る。)

□21 給食当番表づくり(学校の実態で必要人数が違うので確認を。始業式当日はない場合もあるが意識づけのため初日から伝える。エプロンやマスクを忘れた時、どうするのか対応を最初から考え、対策も示しておく。給食時間の過ごし方も同時に考える。アレルギー対応の児童がいないか確認し、いる場合はどうするか子どもたちにも伝えておく。)

□22 掃除当番表づくり(掃除場所と道具を見ることが重要。広さと人数が合わない場合もある。学校のものだけでなく個人でもお掃除グッズを準備。トイレ掃除を徹底してがんばらせたい。どのような掃除方法にするか、現場を見て考える。合わせて掃除箱を整理いやすいように作り変える。あるいは主事さんに頼む)

□23 係活動案(子どもが来てから、子どもと話し合って、でもよいが、学年の実態に合わせてどういう係が必要かの想定はしておく。あるいは過ごしながら、こういう係が必要だと子どもと話しながら随時決めてしまう場合もある。)

《学級開きのために》

□24 学級開きの日の出会いのシナリオを考える。(子どもとの出会いの第1印象は重要。いろいろな方法がある。明るい笑顔で挨拶をして抱負や願いを述べることは忘れてはならない。そのほかに工夫してみる。私がこれまで行ったケースの例。

 ・事前に児童の氏名を覚えてしまい、顔を見ながら健康観察をした。

 ・折句自己紹介で楽しく名前を伝え、自分のも考えさせた。

 ・花束を持ってクラスの誕生日だと言ってクラスにプレゼントし飾った。

 ・集中力を高める拍手ゲームや無言1分ゲームなどでスタートした。

 ・子ども同士の関わり合いが生まれるエンカウンターなどでスタートした。

ただし子どもに受けようというのでなく、このような学級目標があるから・・と考える。)

□25 学年の教師で学年通信の名前決め。(学年で楽しく話し合う。意外と面白い)

□26 学年通信・学級通信第1号を書く。(保護者へのあいさつと第1週の時間割決定。)

《学習のために》

□27 教科書を読む。(年間の学習の見通しを)

□28 学年の年間指導計画を読む。(ここまでいくには結構道のりは遠い)

□29 研究について調べる。(研究主任に聞く。研究のまとめを読む。最初から授業に生かす)

□30 時間割作成と年間の教育カレンダー作成。(最低、まずは時間割だけでも。)

□31 家庭学習をどうするか決める。(あまり過度な宿題は出すべきではない。自学帳のみでも良い。宿題はプリント1枚程度。翌日自分で丸付けをできるようなスタイルが良い。教師が宿題の丸つけのためにプリント溜め込んでそれに追われるようでは本末転倒。支援の必要な児童は、パターン化されたものが良い。あるいは個人に合わせた宿題や家庭学習という方法も考えるべき。授業で勝負できるなら、宿題は出さなくても良い)

《その他》

□32 学年集会を開く計画。1年生を迎える会の出し物の案。(学年教師で話し合い。)

□33 家庭訪問計画(地図で子どもの家を確認。あるいは校区を歩く。早めに立て始めるが、学校で共通理解しておくことが大事である。早い者勝ちのようにならないよう。)

□34 諸費集めの計画、集金袋準備。(生活保護や準要保護家庭の確認も忘れない。)

□35 地震が起きた時の対応の仕方、避難経路 (訓練を待たずに自分で考えよ。火災避難や不審者対策も。防災頭巾も早めに持ってくるようにしたい。)

□36 教室黒板の升目書き(板書を整然と書きやすくなる。これはオススメ)

□37 机並べの印つけ(床にマジックでラインを入れる。それが難しい環境であればシール)

38 タブレット保管と数、アプリの確認アップデートするものもある。ちなみに本校で使っているものは、iPadあるアプリの中にアップデートすべきアプリがあるので、ポンとタッチ。metamojiQRコード入りカードも引き継ぐ。)

□39 電子黒板や実物投影機などの位置と活用法(教室のどこにあるのか、どこにおくのか、どのように使えるのかを確認。これは学校全体あるいは学年で協力して行った方が良い)


 とりあえず書き並べている。他者にも役立つようにという思いで書いているが、あくまで私自身に役立つことを大前提に書いているものなので、絶対的なものではない。これを参考に、先生方が、自分の学校の慣習やルールにのっとって、自分なりに準備していただければ幸いである。それは、各学級の子どもが気持ち良く新しい学校生活をスタートすることにつながる。  

 やがて担任が決まる。いやもう決まっているところもあるだろう。準備をする中で、さらに必要事項が出てくれば、改善する。先生方から、こういうのもあればいいというのがあれば、むしろ今度はこちらに教えていただきたい。ここのコメントは承認制なのですぐには見えないが、FBで私と友人の方々は、そちらに直接書いていただくとありがたい。 以上     by Saibi Kan
c0052304_04050215.jpg
*熊本市の教職員の実態に最も近い内容です。


by saibikan | 2019-04-04 04:10 | 学級づくり・学年経営 | Trackback | Comments(0)

門司港トロッコ列車「銀河」

過去に門司港から田浦港まで貨物線が伸びていた。
石灰石やセメントを運んでいたが、十数年前に休止。
その後、観光列車としてトロッコ列車の形で復活。
前後のディーゼル機関車は、南阿蘇鉄道のトロッコ列車を譲り受けたとの説明があった。
c0052304_19484645.jpeg
路線名は「北九州レトロライン」。
門司港鋭気を出発し、「九州鉄道記念館駅」「出光美術館駅」「ノーフォーク広場駅」「関門海峡めかり駅」で到着。
終点間際のトンネル内では、客車天井にブラックライトで魚類がいっぱい現れて幻想的。
c0052304_19483252.jpeg
終着駅のめかり駅前の公園には桜がいっぱい咲いていた。
春である。
とりあえず花見。
c0052304_19485239.jpeg

by saibikan | 2019-04-03 19:50 | 日常・旅・まち・料理 | Trackback | Comments(0)


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